TT electronics 2006年度の動向

ハイライト

受注
-北米OEMから、クライメートコントロール部品を新規で受注。2007年半ばまでに中国に新設される工場で生産される予定。

-Autopad(R)製品は、ドイツの大手メーカー向けのアクセルペダル用に初めて搭載されることになった。
2007年に投入予定。


企業買収
-2005年3月、TT electronics は、蘇州に拠点を持つ電子機器受託製造会社 Dage Limited ("DBS") を買収(TT electronics は、DBS社の発行済み株式を8百万ポンドで取得)、中国での事業を拡大した。DBS社の年間売上は1,930万ポンド(利益は120万ポンド)で英国のAylesbury市と中国の蘇州に生産工場を持つ。DBS社の買収により、既存の電子機器受託製造事業を拡充することができる上、中国における生産拠点を手に入れることで自動車業界大手OEM顧客の要望に対応することが可能となる。


合弁会社
2006年12月、同社はインドの現地自動車部品サプライヤーと合弁会社を設立すると発表。合弁会社への出資比率は51%で、同社グループ製のセンサーおよびシステム部品をインドにおける自動車業界、及びそのほかの業界向けに生産、販売する。合弁事業のパートナー企業はPadmini VHA Mechatronics Pvt. Ltd Padmini社はインドの地場メーカーMahindra & Mahindra、Maruti、およびTataをはじめとしてインド国内で生産拠点を持つGeneral Motors、Hyundaiといったカーメーカー向けに広範なメカトロ製品、エレクトロニクス製品を供給する。

開発動向

2006年は、Autopadセンサー製品を引き続き開発し、新規の受注を獲得。 このセンサーは角度測定器具に使用。

Hall effect非接触式センサーは、エンジンクランクシャフトやロードホイール回転速度測定により適している。この種のセンサーは、 ステアリングに使用されるHall effectトルク及びデジタル角度位置センサー開発が進んでいるなどAutopad(R)システムの開発と同時に開発している。

温度圧力複合センサー(combined temperature and pressure sensor)を開発。このセンサーは温度とディーゼル燃料のエンジンへの流量をコントロールするもの。ドイツの自動車メーカー向けに2006年に量産を開始。

設備投資

-ドイツDresden近郊の工場を拡張中。2006年末に新開発の温度圧力複合センサーの生産を開始。