ZF Friedrichshafen AG 2007年度の動向

ハイライト

業績
( 単位:百万ユーロ ) 2007年度 2006年度 増減率(%)

要因

ZFグループ

売上高

12,649 11,659 8.5 下記 1)
参照
部門別売上(自動車)
乗用車ドライブライン部門 2,070 1,979 4.6 下記 2)
参照 
乗用車シャシー部門 2,285 2,329 (1.9) 下記 3)
参照 
商用車及び特殊ドライブライン部門 2,085 1,776 17.4 下記 4)
参照 
オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門 1,876 1,692 10.9 下記 5)
参照 
パワートレーン及びサスペンション部品部門 2,386 2,125 12.3 下記 6)
参照 
ラバーメタル技術部門 521 515 1.2 下記 7)
参照 
ZF Lenksysteme GmbH 1,313 1,174 11.8 下記 8)
参照 

分野別売上比率(連結)
分野 比率(%)
乗用車、軽商用車 (6トン以下) 62
商用車 (6トン以上) 24
その他 (建設、農業、船舶、航空、その他) 14

要因
1)
- 2007年の連結売上高は8.5%増の12,649百万ユーロ。乗用車・小型商用車分野の売上比率は62%に低下したが、大型商用車は2%上昇して24%。その他の分野は活発で、比率はわずかに上昇して14%。
-ドライブライン部門とシャシー部門との販売比率は、51%対49%で均衡。

2)
-乗用車ドライブライン部門の売上げは、4.6%増の2,070百万ユーロ。Saarbruecken, Brandenburg、上海の3生産拠点で、オートマチック/マニュアルトランスミッションを1.3百万基生産。
-ZF Getriebe GmbH, Saarbrucken工場ではおよそ1,058,000基のA/Tを販売(3%増)、売上高は、1,840百万ユーロに増加。納入先での輸出向け6速トランスミッションの需要増による。
-Brandenburg工場からの出荷は、マニュアルトランスミッションが252,000基で前年にくらべ4%減。売上高は270百万ユーロ。
-上海の  ZF Transmission Co. Ltd. では、2007年に5速と6速のオートマチックトランスミッションを生産。
-Saarbrucken工場の次世代6速オートミッションの比率は44%に上昇。2006年に市場導入した新型トランスミッションは、内燃エンジンとディーゼルエンジンの燃費を夫々3%と6%向上させるとして好評。

3)
-乗用車シャシー部門の売上高は1.9%減の 2,285百万ユーロ。調達部品の責任を納入先の管轄に移管したことが販売の落ち込みの主な理由。
-2007年に生産計画を達成もしくは超過達成した中国の生産工場は、ZF Fawer Chassis Technology Co. Ltd. (Chanchun) (Audi向けフロント/リアアクスル)とZF Lemforder Automotive systems Co. Ltd. (Shenyang) (BMW向けアクスル)。
-GM Holden向けにアクスルシステムを生産している ZF Lemforder Australia Pyt. Ltd.では、アクスルシステムの生産計画を1日あたり600基以上に引き上げ。GM Holden向けのコントロールアーム生産は 量産レベルに到達。
-英国のアクスルアセンブリー工場からは、Land Rover向けに百万個目のコーナーモジュールを出荷。
-ZF Lemforder Chicago LLC では、顧客の発注量削減をうけ、生産は計画より大幅に遅延。
-ZF Lemfoerder Chassis Technology Korea Co. Ltd. (Gumi-City)では生産計画を超過達成。 
-シャシー部品のZF Lemforder Corporation (Newton, North Carolina)は生産計画を達成。 
-ZF do Brasil Ltda.(Sorocaba-SP)ではシャシー部品の販売が増加。 
-ギアシフトシステム部門は、2007年、190百万ユーロと14%の販売増を達成。

4)
-商用車及び特殊ドライブライン部門の売上げは17.4%増加し、2,085百万ユーロを達成。
-トラックドライブライン部門の販売は、25%増加して 1,543百万ユーロ。大型車用AS Tronicオートマチックトランスミッションの西欧市場への浸透と2006年に導入しミッド・ライトレベルのAS Tronicの急増が売上げ増に貢献。
-大中型車用のマニュアルトランスミッションに対する東欧及びアジアにおける根強い需要もプラス要因。
-ロシアと中国でも高い成長。
-韓国では、エコライトタイプの新世代6速マニュアルトランスミッションが好評。
-バスドライブライン部門の 2007年の売上げは18%増加して、391百万ユーロ。オートマチック,Ecomat トランスミッションが増加の主な要因。受注先は主としてアジア。
-北米での市場環境は依然として困難な状況に置かれているが、ピックアップ/バンドライブライン部門の総売上高は、132百万ユーロと2006年レベルを維持。欧州ならびに日本市場も堅調。
-軍事用車両、民間用特殊車両、鉄道車両及び産業用ドライブを含む、特殊ドライブラインテクノロジー事業ユニットは25%売上を伸ばし、177百万ユーロであった。

5)
-オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門の全ての事業分野の売上げは10.9%増加して、1,876百万ユーロ。
-商用車アクスル事業分野の売上げは13%増加して218百万ユーロ。トランスファーケースは、中国市場が好調で二ケタ台の売上げ増を記録。
-西欧を中心とする継続的な商用車の好調に支えられて、商用車シャシーモジュール分野の販売は14%増加して、30百万ユーロを達成。
-ここ数年にわたり高度成長を続けてきた乗用車アクスル分野は安定成長期にはいり、売上高は350百万ユーロと前年比3%増にとどまった。

6)
-パワートレーン及びサスペンション部品分野の売上げは12.3%増加して2,386百万ユーロを達成。高度技術を要する製品の市場浸透度が進展したことが要因。国内、輸出両市場で伸長。
-ドイツにおいては、引き続き商用車市場の好調と自動車メーカーの輸出拡大の恩恵を享受。アジア向けの販売も増加したが、北米市場は依然として低迷。
-パワートレーン部品の販売は16%増加して、1,213百万ユーロ。 デュアルマスフライホイールとウェアアジャスティング・クラッチの需要は2006年レベルを上回った。欧州の顧客を対象としたハイブリッドモジュールの集中的な開発は、乗用車用、商用車用とも進展。さらに、新世代トルクコンバーターも順調に立ち上げた。トーションバー・デカプリングの優れた特性は省燃費とCO2の削減に貢献。大型商用車用の一体型ニューマチック・クラッチアクチュエーション・システムをクラッチとデュアルマスフライホイールの代替システムとして設定。
-フレームワークについての困難な状況は続いているものの、サスペンション部品の売上げは10%増加して1,338百万ユーロ。レベリングシステムを除いて全セグメントの製品の売上げが増加。乗用車セクターでは、CDCエレクトロニックダンピングシステムの売上げ増が顕著。SUV用の新規市場セグメントも開始。ハイドローリック・アクティブ・ロール・スタビライザー(ARS)をはじめとする先進技術製品のおかげで新規プロジェクトを受注。 2007年に振幅選別ダンパーを中型車に標準部品として採用。

7)
-ラバーメタルユニットの売上げは、好調な欧州と成長が続く南米に支えられて1.2%増加して521百万ユーロ。しかし、北米は市場が冷え込んでいるため、計画は未達。

8)
-ZF Lenksysteme GmbH は販売を11.8%伸ばして2,625 百万ユーロ。売上げの50%は連結決算に含まれている。
売上構成は以下の通り:
乗用車用ステアリングシステム 58%
ステアリングポンプ 15%
乗用車用ステアリングコラム 14%
商用車用ステアリングシステム及びコラム 13%

-最大の売上げ増は海外で達成。製品では乗用車用のServolectric電動パワーステアリング。2002年の生産開始以来、2007年に5百万本目の生産を達成。自動車用ステアリングの中の電動ステアリングの比率は47%。油圧ステアリングの販売は微増。


地域別業績
-欧州は連結グループ売上げの72%を占める。西欧67%、東欧5%。西欧は8.0%増加して8,469百万ユーロ、東欧は9.9%増加して601百万ユーロ。商用車と建設機械の好況、ならびに欧州自動車メーカーの輸出の伸びによる。

-ロシアでは、Naberezhnye Chelnyにある合弁会社, OOO ZF Kama の販売が大幅に増加。

-北米の売上げは連結売上げの10%、1,279 百万ユーロを達成。伝統的な顧客である米国自動車メーカーがアジアのメーカーに シェアを奪われ、販売が落ち込んでいるという苦境に直面。

-南米では、売上げは29.5%ふえて478 百万ユーロ。商用車と農業機械が堅調だったほか、乗用車ならびに商用車用のパワートレーン及びサスペンション部品も好調だった。

-アジア太平洋地域では、45.9%増という同社始まって以来最大の売上げ増加率を記録。売上高は1,627百万ユーロで、グループ連結売上高の12,9%を占める。

-中国では、販売が急増。全産業分野での好況と顧客のVWの成功が要因。
中国には19社の生産会社をもち、上海には技術センターを保有。

-豪州の乗用車用アクスル生産工場は2007年にGM Holden向けに操業を開始。

-インドでは、商用車及び特殊ドライブライン、オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステムの事業を継続。 Puneに営業事務所を設置。


受注契約
-2007年1月、MaseratiのQuattroporteセダンに6速オートマチックトランスミッションが搭載されたと発表した。この新型トランスミッションは高いドライビングダイナミクスをそのままに、高い快適性と反応性を兼ね備えたもの。6速オートマチックトランスミッションに加え、CDCダンピングシステムが、6速オートマチックトランスミッションと相まって、快適かつ安全なドライビングを実現する。

-2007年1月、ZF LenksystemeはIskra Avtoelektrikaと、Astraのプラットフォームを使って生産されるOpel 全車種向けにパワーステアリングホイール用電動スターターモーター を製造、供給する、5年契約を結んだ。

-2007年3月、日産の新クロスオーバー車、「キャシュカイ」(Qashqai)にダンパー及びショックアブソーバーが搭載されたと発表した。

-2007年3月、6速オートマチックトランスミッションが新型Maserati Granturismoにが搭載されたと発表した。スピーディーでスポーティーなギアチェンジから滑らかなシフトまで、ドライバーの様々な要求に対応。加えて、CDCダンピングシステムが、走行条件に合わせてサスペンションを調整、快適かつダイナミックな走行性を実現。

-2007年3月、Alfa Romeoに、「Alfa Spider」搭載用のアクスル、アングルドライブ、ディファレンシャル、プロペラシャフトを供給していると発表した。Alfa Spider搭載用ドライブライン部品については、ZF社のGotha工場、Thyrnau工場(いずれもアクスルドライブ工場)から出荷。同社のBavaria工場、およびThuringia工場から出荷する四輪駆動用部品に加え、ZF Sachs社製フロント/リアショックアブソーバー(ツインチューブ)も供給し、安定性のある走行性能を実現した。受注したAlfa Spider搭載用部品供給プログラムには、さらに、ZF Lenksysteme社製の高性能油圧式パワーステアリングギア、ならびにステアリングポンプも含まれる。

-2007年6月、新型トルク分配リアアクスル駆動装置を、今後BMW向けに供給する予定であると発表した。新開発のトルク分配リアアクスル駆動装置は、四輪駆動車、後輪駆動車、どちらにも搭載可能で、性能を大幅に向上させる優れた機能をもつ。

-2007年10月、パワートレーン及びサスペンション部品部門であるZF Sachsは、「日産グローバルCプラットフォーム」採用の複数車種向けにダンパーを供給していると発表した。クロスオーバー車「QASHQAI」を皮切りに、現在では、日産が国内生産する「X-TRAIL」「Rogue」に加え、日産Cプラットフォームをベースに韓国で生産されているルノー・サムソン(三星)「QMX」、および「Renault Koleos」にもダンパーを提供している。ZF Sachsが供給しているのは、フロントアクスル用サスペンションストラット及びリアアクスル用ツインチューブダンパー。日本および韓国向けについては韓国の拠点から、又、英国で生産されている「QASHQAI」搭載用についてはスペインおよびトルコの拠点から納入しており、日産Cプラットフォーム採用車種向けの年間供給量は240万本にも上る。


2008年度の展望
全社
-主要市場地域の間で販売のバランスをとることを目指す。 新興市場で必要な投資を行うことが2008年の重点課題。

-2008年は、欧州における生産能力拡大と新製品の立ち上げ準備に重点的に取り組む。

乗用車ドライブライン部門
-新年度は、業界全体の平均より若干上の5%成長を見込む。

乗用車シャシー部門
-2008年度は2007年度と同様に厳しい年となると予想される。アクスル受注の打ち切りと次期モデルの立ち上げ時期との間でタイムラグが生じるため、12%の売り上げ減を予想。

商用車及び特殊ドライブライン部門
-10%の伸びを予想。伸びる要因としては、Ecosplit シリーズのマニュアルトランスミッションとAS Tronic シリーズのオートマチックトランスミッションの数量増、ならびに、様々な顧客に合わせて用意する中型サイズの製品の増加。Friedrichshafen と Eger(Hungary)工場には、200百万ユーロの投資を予定。

オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門
-全体として経済環境は依然好調なため、2008年に6%の成長を予想。この予想は、とくにアジア市場の発展と同地域での生産拠点の良好な立地条件に基づいている。

パワートレーン及びサスペンション部品部門
-5%の成長を期待。競争力と収益性の向上に貢献できるものは、新世代の8速A/T用ハイブリッドモジュールやトルクコンバーターといった技術的要求度の高い製品、あるいはグローバル・パフォーマンスシステムの開発など。北米での生産能力の統合や拡大は計画どおり継続。 また、Levice, Slovakiaの工場は東欧市場拡大の推進に役立つと期待される。

ラバーメタル技術部門
-2008年度、2007年度と同レベルの売上増を見込んでいる。 自動車メーカーからの値下圧力と、予想される原材料の追加値上げは、低コスト国での生産比率の上昇につながるだろう。この事業ユニットは、成長市場及び、特に成長著しいアジア自動車メーカーにおけるプレゼンス強化を図る。


ZF Lenksysteme GmbH
-ZF Lenksystemeでは、売上げは2007年と同レベルと予想。

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ) 2002年度 2006年度 2005年度

合計

694 606 550


研究開発体制
-世界の研究開発拠点で4,600名が従事、うち700名はFriedrichshafenのCorporate Research & Developmentに勤務している。

-2007年、エンジニアリングサービス業務はチェコのPilsenに移管。これは、増大する開発スタッフの一部を国外に置き、将来の課題に対処するために資格あるエンジニアを確保しようとする同社の戦略の一環。ZF Engineering Plzen における活動は、ソフトウェアとメカトロニクス分野が中心。


新製品開発
新8速オートマチックトランスミッション
-2007年、新8速オートマチックトランスミッションを一般公開。通常の5速オートマチックトランスミッションにくらべおよそ14%燃費が節減できる。開発の初期の段階で、同社はハイブリッドと4WD派生車の最適な一体化を保証したが、新8速オートマチックトランスミッションと結び付けることでハイブリッド車が持つ機能性は全て実現される。

ベクトルドライブ(Vector Drive) リアアクスルドライブ
-ドライビング・ダイナミックスと敏捷性、さらに安全の余裕度を高めるベクトルドライブリアアクスルの量産を2007年に開始。このモジュールのドライブトルクは、トルクベクトルの原理に従って、また必要な場合は車輪の動きに応じて直接分配される。 ドライブアクスルのステアリングトルクは、とくにコーナリングや危急なハンドル操作を行うときに車両を安定させる効果がある。

エレクトロメカニカル・アクティブロールスタビライザー
-エレクトロメカニカル・アクティブロールスタビライザーを発表。このシステムは、コーナリングの際、ロールを最小限に抑えるため、ドライブの安全性とダイナミクスを同時に増大させる。また、この「パワーオンデマンド」システムは、油圧アクティブロールスタビライザーにくらべエネルギー消費が少なく、取り付けも容易。

AOS (アダブティブ・オフロードスタビライザー)

-AOSは、悪路もしくは道のない場所で、四輪駆動車の牽引力と推進力を高めるためにスタビライザーとの接続を解除するシステム。これを中上級車種の平行軸タイプの電動パワステ車に使用すると省燃費効果がある。

新型ハイドロスタティック・トランスミッションNew hydrostatic transmission
-重量9.5トン未満の建設機械用に開発。二つのクランクシャフトラジアルピストンモーターが装着されているHC85トランスミッションシステムは、低燃費で時速42キロまでの高速走行が可能。もうひとつの、ギアノイズを拡散するハイドロダイナミックパワーシッフトErgopower L II という新製品を採用することにより、50トン未満のダンプカーの運転は楽になり、かつ燃費効率も向上。


技術提携
-2007年12月、後輪駆動(FR車)および4WD車のリアアクスルのトルク配分機構の開発、生産、販売で、GKNと提携したと発表した。共同開発するユニットは、すでにBMWへの納入が決定しており、こうした実績を生かしながら幅広く受注の獲得を目指す。現在開発中の基本システムは、後輪のファイナルドライブに電動で制御する2台のトルクコントロール機構を配置し、走行特性と安全性を高める。制御はエンジンなどの車両システムと協調制御する。GKNがトルク制御機構のハードウエアの生産、ZFがリアアクスルの加工と最終組み付け、電動モーターの供給、最終テストをそれぞれ担当する。

設備投資

設備投資

(単位:百万ユーロ) 2007年度 2006年度 2005年度

有形資産への投資額

584

469 525

グループ全体

-連結グループベースの資産、工場、設備投資総額は、前年比約25%増加して584百万ユーロ。

-2007年5月、2010年を目処に、露・Kamazとの合弁企業として設立したZF Kamaのタタールスタン共和国(旧ソ連邦)・Naberezhnye Chelny工場の大規模な拡充を完了する予定。ZFは、Kamazは、2007年、54,000台の車両生産を見込んでおり、ZFはKamaz向けに、大型/中型商用車用トランスミッションなどを供給している。Kamazは、自社製車両搭載用のトランスミッションをZF製に全面的に切り替えると発表している。ZF Kama工場は、2006年1月に操業を開始。

-2007年7月1日付けで買収したチェコのValue Engineering Servesの事業を、ZF Engineering Pilsenの社名にて継続する。ZF Engineering Pilsenは、ZFがグループとしてグローバルレベルで進める開発戦略において重要な役割を担うこととなる。

乗用車ドライブライン部門

-6速A/Tの生産能力の拡大と新型8速A/Tの量産準備が進展。デュアルクラッチトランスミッションの生産立ち上げもBrandenburg で進捗。

乗用車シャシー部門
-同部門の2007年の投資は前年にくらべ縮小したが、主な投資先は、上海、ドイツ、Sorocaba-SP(ブラジル)。

-2007年3月、同部門は豪州のGM Holden に供給するためアデレイドに新工場を建設したと発表。プロジェクトの投資額は24百万ドル。Holden VE用にフロントおよびリアアクスルシステムを供給。従業員は150名。2007年の年間売り上げはおよそ252百万ドルの見込み。アクスル専門工場としては10番目。

商用車及び特殊ドライブライン部門
-堅調な受注状況と継続的な受注増を受けて、Friedrichshafen(ドイツ)、Eger(ハンガリー)および Boutheon(フランス)の拠点に重点的に投資。

オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門
-同部門ではドイツ国内及びGainesville(北米、ジョージア州)、Sorocaba-SP(ブラジル)、Steyr(豪州)への投資を行った。

パワートレーン及びサスペンション部品部門

-同部門へは、2007年度グループ全体の中で最大の投資を行った。投資の大部分はSchweinfurt(ドイツ)、Trnave(スロバキア)、Ramos Arizpe(メキシコ)、Sao Bernardo de Campo-SP(ブラジル及び上海(中国)。