Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd.[浙江亜太機電股份有限公司] 2017年12月期の動向

業績

(単位: 百万元)
2017年12月期 2016年12月期 増減率(%) 要因
売上高 3,963.56 3,418.96 15.93 -新製品開発の強化の継続と積極的な市場開拓。
営業利益 106.47 148.82 (28.30) -原材料価格の高騰と研究開発費の増大。
経常利益 107.27 176.02 (39.06)
純利益 88.10 151.58 (41.88)

新会社

-2018年3月、恵州市徳賽西威汽車電子股份有限公司[Huizhou Desay SV Automotive Co., Ltd.]は、中国第一汽車[FAW]、東風汽車集団[Dongfeng Automobile]、広州汽車集団[GAG Group]、北京汽車研究総院有限公司[Beijing Automotive Technology Center Co.,Ltd.]、鄭州宇通客車[Zhengzhou Yutong Bus]、中国汽車技術研究中心有限公司[CATARC]、啓迪雲控(北京)科技有限公司[Tus Cloud Monitoring (Beijing) Technology Co.,Ltd.]、江鈴汽車集団[Jiangling Motors]、浙江亜太機電股份有限公司[Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd.]、上海保隆汽車科技股份有限公司[Shanghai Baolong Automotive Corporation]の10社と、国汽(北京)智能網聯汽車研究院有限公司[China (Beijing) Intelligent and Connected Vehicle Research Institute Co. Ltd.](略称:国汽北京研究院)を設立すると発表。各社とも50百万元を出資し、登録資本金は550百万元とする。これら11社のほか、中国汽車工程学会、中国汽車産業協会などの業界機構、清華大学、北京航空航天大学、吉林大学などの大学もメンバーに加わる。国汽北京研究院は国家レベルのコネクテッドカーイノベーションセンターと位置付けられ、国家戦略が必要とする業界発展の基礎固めと共通の問題の解決に貢献し、コネクテッドカーによる新型産業社会に基礎モジュールと共通プラットフォームを提供し、各企業が自身の特徴を発揮し、競争力を高め、国のコネクテッドカー分野の発展を推し進めるとしている。(2018年3月12日付け会社公告より)

-2017年5月、広州汽車集団零部件有限公司と設立した合弁会社「広州亜太汽車底盤系統有限公司[Guangzhou Asia-Pacific Chassis Systems Co., Ltd.]」は、工商管理局への登記手続きが完了したと発表。出資金額と比率は、同社が42.84百万元で51%、広州汽車集団零部件が41.16百万元で49%となっている。(2017年5月25日付け会社公告より)

-2017年4月、吉林竜山有機硅有限公司[Jilin Longshan Organosilicon Co., Ltd.] と吉林市に合弁会社を設立すると発表。合弁会社の名称は「吉林市亜太竜山汽車底盤有限公司[Jilin Asia-Pacific Longshan Automotive Chassis Co., Ltd.]」。登録資本金は10百万元で、浙江亜太機電が51%、竜山有機硅が49%を出資する。合弁会社は主に自動車シャーシーモジュールの開発、生産、販売を行う。(2017年4月6日付け会社公告より)

-2017年3月、業務上の必要から上海に支社を設立すると発表。名称は浙江亜太機電股份有限公司上海分公司 [Zhejiang Asia-Pacific Mechanical & Electronic Co., Ltd. Shanghai Branch]。所在地は上海市嘉定区(Jiading District)。主に自動車及び軌道車両用ブレーキシステム、自動車用シャーシーシステム、エレクトロニクス、オーディオエンターテイメントシステムの開発、販売、テクニカルサービス、輸出入業務を行う。(2017年3月24日付け会社公告より)

受注

-2017年12月、同社は河北長安汽車有限公司[Hebei Changan Automobile Co., Ltd.]のR102-P向けABSアクチュエーターアセンブリのサプライヤーに指定されたと発表。(2017年12月1日付け会社公告より)

-2017年10月、同社は一汽VWよりF 17 M DY DY0260(開発コード)向けリアブレーキキャリパーサプライヤーに確定されたと発表。(2017年10月31日付け会社公告より)

-2017年9月、同社は長城汽車の部品サプライヤーとして哈弗(Haval) H7用フロントブレーキキャリパーを開発、生産すると発表。(2017年9月19日付け会社公告より)

-同社は、一汽VWよりF17M BC316 DY0260ブレーキのサプライヤーに指定された。(2017年5月20日付け会社公告より)

戦略的提携

-2018年4月、同社は威馬汽車技術有限公司[Weltmeister Motor Technology Co., Ltd.]と戦略提携合意書に調印した。合意書によると、浙江亜太機電は威馬汽車に対し、インホイールモーター型駆動システム、軽量化アルミ合金シャシーモジュール、ブレーキシステムを供給し、威馬汽車はこれらの製品を開発プログラムの標準構成として、亜太機電の製品を優先的に使用する。また両社は横滑り防止装置(ESC)、インテリジェントバッテリーセンサー(IBS)、自動緊急ブレーキ(AEB)、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、前方衝突警報システム(FCWS)、車線逸脱警報システム(LDWS)など、先進自動運転支援システムADASの開発で提携をさらに深めるとしている。(2018年4月16日付け会社公告より)

受賞

-2018年3月、上汽大通のエクセレントサプライヤー賞を受賞。同社は2010年に上汽大通と戦略パートナーシップを結び、安定的な供給を維持している。 (2018年3月26日付けプレスリリースより)

-2018年2月、一汽集団から2017年度特別貢献賞を受賞したと発表。(2018年2月2日付けプレスリリースより)

-2016年、一汽VW、上汽VWからAクラスサプライヤーの称号を獲得した。(2017年アニュアルレポートより)

2018年12月期見通し

-2018年12月期の目標は主要事業の売上高45億元、経常利益1.2億元、純利益1.02億元。

研究施設

-1996年にテクニカルセンターを開設。2005年に国内ブレーキメーカーで唯一国家レベルのテクニカルセンターに認定される。

研究開発費

(単位:百万元)

2017年12月期 2016年12月期 2015年12月期
金額 159.25 142.52 110.63
売上高に占める比率
(%)
4.02 4.17 3.62

研究開発提携

-同社は、2017年3月、中国汽車技術研究中心[China Automotive Technology and Research Center (CATARC)]とインテリジェントネットワーク自動車標準研究拠点を杭州市蕭山区(Xiaoshan District, Hangzhou)に設立。両社はインテリジェントネットワーク自動車の共通基礎技術、測定評価、標準体系の構築について共同研究する。(2017年3月2日付け各種リリースより)

特許

-2017年末現在、累計で180件の特許を取得。内訳は発明権20件、実用新案権152件、意匠権8件。

設備投資

(単位:百万元)
プロジェクト 予算 2017年投資金額 進捗
EPB付きリアブレーキキャリパーASSY技術改造 (年間生産能力40万セット) 151.87 6.32 100%
新エネルギー車用インホイールモーター駆動モジュール技術改造(年間生産能力15万セット) 751.06 45.16 20%
ディスクブレーキ生産工場(年間生産能力4百万セット) 333.20 55.71 90%
自動車重要部品鍛造設備(年間生産能力12万トン) 794.62 151.10 90%
重慶亜太公司の建屋建設 170.00 7.07 25%
安吉のほかの建屋及び付属施設 136.00 43.21 95%

国内投資

-2017年12月、同社は10億元を調達し2つのプロジェクトを実施すると発表。プロジェクトの名称と総投資額は次の通り。年産15万セットの新エネルギー車用インホイールモーター駆動シャシーモジュール設備更新に9.8億元、年産100万セットのブレーキシステム電子コントロールモジュール設備更新に5.91億元。両プロジェクトは浙江亜太機電が独自に実施する。なお、2017年1-9月の同社の売上高は27.67億元、純利益は8,448.85万元となっている。(2017年12月26日付け会社公告より)

-2017年8月、子会社安吉亜太制動系統有限公司[Anji Asia-pacific Brake Systems Co., Ltd.]が建設している年産16百万セットの中・高級車用ブレーキキャリパーアセンブリ生産ラインを市の主要幹部が視察した。このプロジェクトの総投資額は4.68億元。既存の1-8号工場建屋152,880平方メートルを利用し、さらに補助施設用建屋13,280.46平方メートルを新たに加えた。現在、12本の自動化生産ラインがすでに据え付けを完了し、試運転の段階に入っている。2017年10月に稼働を開始する予定。(2017年8月23日付け各種リリースより)