N.V. Bekaert S. A. 2010年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2010年12月期 2009年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 3,262 2,437 33.9 1)
EBIT 534
232 130.1

要因
1)
-2010年は、過去2年間にわたる市況の低迷から脱し、回復基調に入った。2009年下期より、新興国市場が急峻に回復。2010年第2四半期にはその他の成熟市場も回復に転じた。全体を通して、同社は2010年に堅調な業績を記録。2009年に実施したコスト制御や生産調整が寄与し、2010年の需要回復時に迅速な対応を実現、結果として良好な結果と高い稼働率を達成することができた。

企業買収

-2010年9月、中国の新余鋼鉄(Xinyu Iron & Steel Co., Ltd)のスプリングワイヤー事業および架空電線事業の株式75%を買収することで合意。取引価格は1億6120万元。2010年末までに買収完了と なる見込み。スプリングワイヤー事業においては、江西省・新余(Xinyu)に2つの生産拠点を保有し、さらに新工場の建設が予定されている。新余鋼鉄は 残り25%の持分比率を保持。Bekaertによる株式取得に伴い、これら事業の社名はBekaert (Xinyu) Metal Products Company Ltd.へ変更となる。(2010年9月21日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2010年12月期 2009年12月期 2008年12月期
合計 79
63
69

研究開発体制

-同社は、R&D部門で700名を超えるエンジニアを雇用。ベルギーのDeerlijkにあるテクノロジーセンターでは、12カ国350名以上が在籍しR&D活動に従事。中国JiangyinのBekaert Asia Research and Development Centerにおいても350名を超える人員を保有。インドPuneに新設されたテクノロジーセンターでのR&D活動も活発化させる予定。

-同社知的財産を保護するため、同社は2010年に41件の特許を出願した。

-2010年4月、中国・江蘇省の江陰(Jiangyin)市に「Asia Research and Development Center」を開設。Bekaertグループの研究開発センターとしては、ベルギーに次いで2ヵ所目となる。(2010年4月20日付プレスリリースよ り)

-2010年3月、インドPune近郊のRanjangaonに技術センターを開設。同社はインド国内に計3工場(Pune、Ranjangaon、Lonand)を保有。タイヤ補強用スチールコードやスチールワイヤー等を生産している。(2010年3月24日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2010年12月期 2009年12月期 2008年12月期
全社 230
158
239

海外投資

-2010年10月、中国の遼寧省瀋陽(Shenyang)市に位置するスチールコード工場を拡張。これにより、タイヤコードの生産能力が2万5000トン拡大し、中国におけ る同社のタイヤコード年間生産能力は、2010年末までに45万トンとなる見込み。(2010年10月8日付プレスリリースより)