Johnson Electric Machinery Factory Co., Ltd. [徳昌電機工業製造廠有限公司](旧 徳昌電機) 2024年3月期の動向
業績 |
(単位:百万ドル) |
2023年3月期 | 2022年3月期 | 増減率 (%) | |
全社 | |||
売上高 | 3,814.2 | 3,646.1 | 4.61% |
営業利益 | 315.2 | 231.5 | 36.16% |
経常利益 | 252.0 | 147.9 | 70.39% |
純利益 | 161.3 | 152.2 | 9.1 |
自動車用製品グループ (APG) | |||
売上高 | 3,216.9 | 2,913.7 | 10.41% |
<地域別売上高>
アジア太平洋
-同地域の乗用車生産台数が前年比8%増加したのに対し、同社は前年比10%増となった。新製品の発売と販売量の増加により、いくつかの製品セグメント、特にビジョンシステム、ブレーキシステム、ポンプ、熱管理、クロージャシステム、粉末金属コンポーネントで売上が大きく伸びた。自動車製品グループは、この地域のライトビークル生産の全体的な傾向を上回ったものの、顧客構成の変化よりエンジン冷却システムの成長が鈍化し、この地域全体の成長も鈍化した。
ヨーロッパ、中東、アフリカ
-同地域の乗用車生産台数が前年比7%増加したのに対し、同社は前年比13%増となった。売上高はほとんどのセグメントで増加し、特に熱管理、エンジンおよび燃料管理、電気機械式オイルポンプ、ビジョンシステム、ブレーキシステムが売上増加と新規プロジェクト獲得により最も高い伸びを記録した。
米州
-同地域の乗用車生産台数が前年比6%増加したのに対し、同社は前年比9%増となった。ほとんどのセグメントで収益が増加し、市場の成長と複数の顧客プロジェクトの成功により、粉末金属コンポーネント、オイルポンプ、熱管理、およびブレーキシステムが最も高い成長を遂げた。
新製品
-2024年、同社は新しい高効率電動パワーステアリング (EPS) モーターを開発した。 この革新的な製品は、燃料消費量と排出ガスを削減しながら、スムーズで応答性の高い運転体験を提供するように設計されている。(摘自2024年4月3日公式サイトより)
-同社は2023年に、厳しい冷却性能要件を満たす最大1.5kwの出力を備えた48V冷却ファンモジュールを発売した。排出ガスの削減と車両の電動化の増加には、より高い冷却性能と冷却効率が必要となる。効率的な冷却性能は、車両の最適な性能を維持し、排出ガスを削減し、耐用年数を延ばすために重要である。同社の 48V冷却ファンモジュールは、暑い気候条件やエンジンに高負荷がかかっているときに、大風量と優れた冷却性能を提供する。 48V冷却ファンモーターは、同社の既存の12V高効率モータープラットフォームを進化させたもので、最高の安全基準と最先端の機能を備えている。電子デバイスのシーリング (IP69K)、PWM-LIN-CAN、総合的な自己診断機能、自己保護機能、電気的絶縁などの機能も備えている。冷却ファンとシュラウドは、特定の風量目標や車両に合わせてカスタマイズできる。 (2023年12月18日公式サイトより)
海外動向
‐メキシコのサカテカス(Zacatecas)工場の拡張を計画している。同工場は同社のメキシコで唯一の生産拠点でありサカテカス州の雇用者数の面でも上位を占めている。拡張の詳細は明らかにされていないが、雇用創出を始め同州の産業発展など地域経済への好影響が期待される。徳昌電機は現在20カ国以上に展開している。サカテカス州では2012年に操業を開始し、2015年に5,000万ドルを投じて第2工場も開設した。これらの工場で生産された製品はメキシコ、米国、ブラジルの産業界に供給されている。(2023年5月16日付Mexico Now報道より)
研究開発体制
-ドイツ、英国、イタリア、日本、米国、中国、イスラエル、スイスにR&Dセンターを保有。
-研究開発分野は:マイクロスイッチ、ラジエーターモジュール、HVAC、シート、エンジンマネジメントシステム、トランスミッション、ブレーキシステム、ランプ、パワーウィンドウ、ドアロック、バックミラー。
-2023年3月31日現在、従業員数はアジア、欧州、米州を併せ全世界で35,000名超、そのうち1,500人以上がエンジニア。
展示会
-徳昌電機は、上海モーターショーに出展すると発表した。新エネルギー熱管理ソリューション、電動駆動及びシャシーソリューション、スマートコックピットソリューションや視覚センサソリューションなどを出展する。(2023年4月11日付徳昌電機の公式サイトより)