Dongfeng Electronic Technology Co., Ltd. (DETC)[東風電子科技股份有限公司] 2021年12月期の動向

業績

(単位: 百万元)
2021年12月期 2020年
12月期
増減率(%) 要因
売上高 7,861.18 7,525.06 4.47 -新型カーボンキャニスターや排気系の好調が新型コロナ及び原材料価格の影響を上回って推移。
営業利益 480.47 404.44 18.80
経常利益 483.49 315.50 53.25
純利益 435.17 278.57 56.22

 

事業再編

-東風汽車の子会社で部品事業を統括する東風汽車零部件(集団)は、資産の再編を目的として以下の9社について東子科技へ株式の引渡しを完了した。

  • Mahleとの合弁でサーマルマネジメントシステムを行う東風馬勒熱系統有限公司(Dongfeng MAHLE Thermal Systems Co., Ltd.)の50% 
  • Cumminsとの合弁でフィルターを手掛ける上海弗列加濾清器有限公司(Shanghai Fleetguard Filter Co., Ltd.) の50%
  • 米国フルイド・サーマルマネジメントシステム企業Stantとの合弁である東風富士湯姆森調温器有限公司(Dongfeng Fuji Thomson Thermostat Co., Ltd.)の50%
  • 上海東森置業有限公司の90%
  • Faureciaとの合弁で排気系部品メーカーの東風佛吉亜(襄陽)排気系統有限公司(Dongfeng Faurecia (Xiangyang) Emission Systems Co., Ltd.)の50%
  • 同じくFaureciaとの合弁である東風佛吉亜排気控制技術有限公司(Dongfeng Faurecia Exhaust Control Technology Co., Ltd.)の50%
  • ピストンなどの開発、製造、販売を行う東風輝門(十堰)発動機零部件有限公司の株式40%
  • 中国大手サプライヤーの富奥との合弁である東風富奥泵業有限公司(Dongfeng FAWER Pump Co., Ltd.)の30%
  • Cooper Standardとの合弁である東風庫博汽車部件有限公司(Cooper-Standard Dongfeng Automotive Parts Co., Ltd.)の30%

見通し

-2022年12月期の売上高は8,656.99百万元と予想。
 

研究開発費用

(単位:百万元)
年度 2021年12月期 2020年12月期 2019年12月期
研究開発費用 245.74 226.27 215.11
対売上高比率(%) 3.13 3.28 3.29

-2021年末現在、研究開発要員は458名、全従業員の9.8%を占める。

研究開発施設

-上海技術研究開発センター、メーター・ボディエレクトロニクス開発センター、ブレーキ・シャシー開発センター、トリムシステム開発センター、有色鋳造技術センターの5拠点を保有。

 

研究開発動向

-東風科技技術センター及び同社の完全子会社で電動ドライブシステム部品の開発を行う東風電駆働系統公司は、東風商用車と東風乗用車向けにD760インテリジェントコックピット、D600電動ドライブシステム、G59インテリジェントコックピットドメインコントローラー、BSGモーターを開発。また、ADASセンシングシステムなどの研究のほか、陝西重型汽車(Shaanxi Heavy Duty Vehicle)、北汽福田、上汽紅岩(SAIC Hongyan)の新型車向けインストメーターの開発も行っている。

-自動車内装部品大手の延鋒汽車飾件系統との合弁である東風延鋒とキャブレターの開発・生産を行う湛江德利は、トリム部品及び鋳造技術を東風商用車、東風乗用車、嵐図汽車のほか日産、ホンダ、トヨタなどに向け提供。

-新エネルギー事業では、小鵬汽車や嵐図汽車などの新規顧客を獲得したほか、日産「e-POWER」の中国現地生産化現地化、ダイカストに関する研究開発を行い、生産強化及び量産を開始した。(2021年アニュアルレポートより)