Camel Group Co., Ltd.[駱駝集団股份有限公司] 2023年12月期の動向
業績 |
(単位:百万元) |
2023年12月期 | 2022年12月期 | 増減率 (%) | 要因 | |
売上高 | 14,078.85 | 13,425.36 | 4.87% | -2023年の中国自動車市場の売上増加により、同社の自動車用低圧鉛蓄電池の売上高は前年比7.45%増、自動車用低圧リチウム電池の売上高は前年比27.87%増となった。 |
営業利益 | 710.73 | 483.87 | 46.88% | |
税引前利益 | 686.23 | 477.08 | 43.84% | |
純利益 | 572.59 | 455.96 | 25.58% |
自動車関連事業状況
1.自動車用低電圧鉛蓄電池事業
-2023年、同社の自動車用低圧鉛蓄電池の生産および販売は、年間累計生産量が前年比10.98%増の3,523万KVAHとなり、年間累計売上高はは3,460万KVAHで、前年比7.45%増加した。
-2023年、同社は51モデルに製品を供給した。そのうち、長安、奇瑞、BYD、東風ホンダ、広汽ホンダ、上汽GM、起亜、福田、一汽解放、東風商用車、JACへの供給量が増加した。 BMW Brillianceの2025から2028年まで鉛酸AGM製品プロジェクトを含む60件の新規プロジェクトを受注した。NEVs製品については、SAIC、BYD、Neta、DeepWay、Leap Motors、IM Motorを含むメーカーより18件の新規プロジェクトを受注した。
-海外生産能力に関しては、2023年7月に米国における同社の化学プラントプロジェクトの第1期が完了し、年間生産能力は約100万KVAH。2023年9月には同社のマレーシア工場の第2期が完了し、現在のマレーシアにおける年間生産能力は約400万KVAHとなった。
2.自動車用低電圧リチウム電池事業
-同社は2023年に主に12V/24V/48V低電圧リチウム電池製品の研究開発とプロジェクト推進を実施し、計35件のプロジェクトを完了した。将来の製品供給能力と市場需要を確保するため、同社の新エネルギー低炭素工業団地プロジェクト(第1期)は2023年7月に着工した。現在、工業団地の建設は計画通り順調に進んでいる。2024年末までに設備や機器が導入される予定。
3.電池リサイクル事業
-同社は2023年に一つのリサイクル鉛工場と一つの鉛蓄電池工場のレイアウトを形成した。同社の安徽省リサイクル工場は生産能力がフルに達した。同社はリチウム電池リサイクル工場の第2期建設とリチウム電池の「一貫売買」の産業配置を引き続き推進している。その中には年間5万トンの廃三元リチウムを処理する湿式プロセス生産ラインがテスト生産を開始した。
米国のエンティティリストに追加
-駱駝集団は、米国国土安全保障省(DHS)が同社をウイグル強制労働防止法(UFLPA)エンティティリストに追加したと発表した。駱駝集団は現在、この問題の潜在的影響を総合的に評価しており、法律と規制に従って対処する。同社はこの問題を注視し、展開に応じて関連規則を厳守し、適時に情報開示義務を履行する。(2023年8月5日付プレスリリースより)
戦略的提携
-駱駝集団は、傘下の資源循環襄陽有限公司が蜂巣能源(SVOLT)傘下の藤青青再生資源(上饒)有限公司とバッテリー回収事業に関して戦略的提携を締結したと発表した。両社は、三元系材料の回収、使用済バッテリーの再利用、倉庫物流などの分野で協力する。(2023年6月14日付駱駝集団のWechat公式アカウントに基づく)
新プロジェクト
-駱駝集団は、低炭素排出を重視した工業団地の建設を開始したと発表した。この拠点では、年産1,200万セットの低圧リチウムイオン電池工場と10GWh規模のリチウムイオン電池の工場が建設される。総投資額は68億元、敷地面積は約35万平方キロメートルで、プロジェクトは2期に分けて建設される。(2023年8月1日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)
-駱駝集団は、米国ミシガン州バトル・クリークの工場(北米工場)が生産を開始したと発表した。北米工場の第1期プロジェクトには、電解液電池のパッケージング生産ラインおよびAGM電池のパッケージング生産ラインが含まれる。同2本の生産ラインの本格稼働後は、最大で年間100万個のバッテリーが生産可能となる見込み。(2023年7月19日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)
-駱駝集団は、湖北省襄陽市ハイテク区に年産1,200万セットの低圧リチウムイオン電池工場と10GWhのリチウムイオン蓄電池工場を建設すると発表した。建設は2期に分けて実施する。第1期の投資額は33億元で、建築面積は約187,000平方メートル。年産400万セットの低圧リチウムイオン電池と2GWhのリチウム蓄電池の生産能力を整備する。第2期では35億元を投じ、約167,000平方メートルの用地に年産800万セットの低圧リチウムイオン電池と8GWhのリチウム蓄電池の生産能力を追加する計画。(2023年3月1日付プレスリリースより)
受注
-駱駝集団は、完全子会社の駱駝集団蓄電池銷售有限公司が華晨BMWの2025-2028年鉛蓄電池プロジェクトを受注し、華晨BMWの12V鉛蓄電池の正式なサプライヤーになったと発表した。(2023年1月11日付駱駝股份の公式サイトより)
研究開発費用 |
(単位:百万元) |
2023年12月期 | 2022年12月期 | 2021年12月期 | |
研究開発費用 | 530.22 | 528.47 | 491.49 |
売上高に占める割合(%) | 3.77 | 3.94 | 3.96 |
-2023年末現在、同社は研究開発員1,183名を保有、総従業員の15.83%を占めている。
開発拠点
名称 | 業務内容 | 所在地 | 設立年 | 議決権の所有割合(%) |
駱駝集団蓄電池研究院有限公司 | 新エネルギー向けリチウムイオンバッテリーの技術開発、生産など | 湖北省 襄陽市 |
2004年 | 100.00 |
駱駝集団武漢光谷研発中心有限公司 | リチウムバッテリー、燃料電池及び新型バッテリー、材料、蓄電池の開発、試作など | 湖北省 武漢市 |
2016年 | 100.00 |
Camel Energy Inc. | 高度バッテリー、材料、電力システム | アメリカ ミシガン |
2016年 | 100.00 |
特許
-2023年、鉛酸バッテリーにおいて特許の申請を128件行い、108件を取得。2023年末時点において累計で787件の特許を保有している。
-2023年、リチウムバッテリーでは210件の特許申請を行い、131件を取得。2023年末時点の保有特許は414件。
認証
-同社はIATF16949、ASPICE L2、ISO26262 ASIL-Dなどの認証を保有。
展示会
-駱駝集団は、低電圧鉛蓄電池、低電圧リチウム電池およびポータブル電源などの製品を2023年中国国際サプライチェーン促進博覧会に出展したと発表した。駱駝集団は2019年から起動用低電圧リチウム電池を製造し、現在国内外40の自動車メーカーと提携している。そのうち、12V低電圧リチウム電池製品は現在すでに複数の高級自動車メーカーから受注を獲得している。(2023年12月6日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)
-駱駝集団は、6月23日から25日までベトナムのホーチミンで開催されたAutomechanika Ho Chi Minh 2023に出展したと発表した。駱駝集団はイベントに長寿命で、小型、大容量のリチウムイオン電池製品およびアイドリングストップ用AGM、EFBバッテリー、SLIバッテリーを出展した。(2023年6月27日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)
-駱駝集団は、2023年6月14日-16日にパナマで開催されているLATIN AUTO PARTS EXPO2023において、最新の鉛蓄電池や低圧リチウムイオン電池を出展していると発表した。そのほか、電池の体積を減少させながら出力を向上させ、電池の寿命延長を可能にする電池技術も紹介している。(2023年6月15日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)
-2023年5月24日から26日までジャカルタで開催された自動車部品展示会(INAPA)に出展。展示会には新しく開発したHitecブランドの乗用車用バッテリー、トラック用バッテリーなどの現地の市場ニーズに合う蓄電池製品を出展した。2022年、駱駝集団はインドネシアに分公司を設立し、現地の顧客に製品を提供している。(2023年5月30日付駱駝集団のWechat公式アカウントより)
-駱駝集団は、リチウムイオン電池や鉛蓄電池をAutomechanika上海(深圳)に出展すると発表した。リチウムイオン電池分野の製品では、始動用バッテリー、商用車パーキングクーラー用バッテリー、キャンピングカー用バッテリーなどを出展する。鉛蓄電池分野では、アイドリングストップ用AGMバッテリー、EFBバッテリー、SLIバッテリーを出展する。(2023年3月10日付駱駝集団のプレスリリースより)