Ford:グローバルCプラットフォームモデルFocusの投入開始

北米好調で、2010年税引き前利益は2.8倍の71.5億ドル

2011/04/26

北米の好調を受けて、2010年の売上高は10.9%増の1,290億ドル、税引き前利益は2.8倍の71.5億ドル

 Fordの2010年販売台数は531.3万台と2009年比9.2%増。北米の25.2%増、アジア・太平洋・アフリカの38.7%増が顕著。売上高は前年比10.9%増の1,290億ドル。こちらも、29.6%増の644億ドルとなった北米の売上が貢献。

 税引き前利益は2.8倍の71.5億ドルを計上(2009年も26.0億ドルの黒字であったが、債務圧縮に伴う特別利益47.1億ドルによるもの)。地域別では、2009年に赤字であった北米、欧州、アジア/太洋州等が全て黒字化し、特に北米は54.1億ドルの大幅黒字となった。

 しかし、第1四半期から第3四半期までは、毎期20億ドル前後の税引き前利益を計上していたが、第4四半期は2.8億ドルと黒字幅が縮小。北米の在庫減少による利益の減少、販売減の影響を受けた欧州部門の赤字化、債務圧縮費用の計上がその要因。

Fordの地域別販売台数(卸売)

(千台)
Ford, Lincoln ブランド PAG 世界合計
北米 南米 欧州 アジア・大洋州
・アフリカ
2005年 3,410 335 1,753 505 764 6,767
2006年 3,051 381 1,846 589 730 6,597
2007年 2,890 436 1,918 535 774 6,553
2008年 2,329 435 1,820 464 359 5,407
2009年 1,927 443 1,568 604 324 4,866
2010年 2,413 489 1,573 838 - 5,313
資料:Ford 2010 Fourth Quarter and Full Year Earnings Review and 2011 Outlook (2011/1/28)
(注)1. 卸売販売台数にはFordが生産した車(OEM供給を含む)、連結対象外の関係会社の地域ブランドでの生産台数を含む。
2. 2010年10月に生産を中止した、Mercuryブランドの販売台数を含む。
3. 2008年以前の北米の販売台数には、Automotive Alliance International で生産された Mazda6が含まれる。2009年以降は含まない。
4. PAG は、2008年以降は Volvo ブランド車のみ。
5. 2008年以前のアジア/大洋州/アフリカの販売台数には、中国における連結対象外の関連会社でのFordブランド車の販売台数が含まれる。2009年以降は当該会社のFordブランド車、江鈴汽車(Jiangling Motors)ブランド車の販売台数が含まれる。
6. Volvoの2010年販売台数は21.1万台。FordとVolvoを合わせた販売台数は552.4万台。

Ford:地域別部門別売上高と税引前利益

売上高(10億ドル) 税引き前利益(100万ドル)
2009年 2010年 2009年 2010年
北米 49.7 64.4 (639) 5,409
南米 7.0 9.9 765 1,010
欧州 28.3 29.5 (144) 182
アジア・大洋州等 5.6 7.4 (86) 189
Volvo 12.4 - (662) -
その他自動車部門 (1,091) (1,493)
特別項目 8.1 2,642 (1,151)
自動車部門合計 103.9 119.3 785 4,146
金融部門 12.4 9.7 1,814 3,003
Ford 全社 116.3 129.0 2,599 7,149
資料:Ford 2010 Fourth Quarter and Full Year Earnings Review and 2011 Outlook (2011/1/28)
(注)1. 2010年の売上高の特別項目は、吉利集団に売却されるVolvoの売上高。
2. 2010年の税引き前利益の特別項目は、債務削減費用8.53億ドル、人件費削減策にかかる費用1.64億ドル、Mercury廃止などにかかる費用3.39億ドル、Volvoの営業利益など1.79億ドルなどが含まれる。
3. 2009年の税引き前利益の特別項目には、債務圧縮による特別利益47.1億ドルが含まれる。
四半期別業績
2009年 2010年
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4
売上高
(10億ドル)
北米 10.0 10.7 13.4 15.6 14.1 16.9 16.2 17.2
南米 1.4 1.8 2.1 2.6 2.0 2.6 2.5 2.8
欧州 5.8 7.0 7.3 8.2 7.6 7.5 6.2 8.1
アジア・大洋州等 1.2 1.2 1.5 1.7 1.6 1.8 1.8 2.2
Volvo 2.6 2.9 3.0 3.9
その他自動車部門
特別項目 3.5 3.7 0.9 -
自動車部門合計 21.0 23.6 27.3 32.0 28.9 32.6 27.6 30.3
金融部門 3.4 3.2 3.0 2.8 2.7 2.5 2.3 2.2
Ford 全社 24.4 26.8 30.3 34.8 31.6 35.1 29.9 32.5
税引き前利益
(100万ドル)
北米 (665) (899) 314 611 1,253 1,898 1,588 670
南米 63 86 247 369 203 285 241 281
欧州 (585) 57 131 253 107 322 (196) (51)
アジア・大洋州等 (97) (27) 22 16 23 113 30 23
Volvo (249) (237) (136) (40) - - - -
その他自動車部門 (430) (129) (237) (295) (391) (551) (369) (182)
特別項目 453 2,795 101 (707) 125 (95) (168) (1,013)
自動車部門合計 (1,510) 1,646 442 207 1,320 1,972 1,126 (272)
金融部門 (152) 595 670 701 815 875 761 552
Ford 全社 (1,662) 2,241 1,112 908 2,135 2,847 1,887 280

 



2011年計画:業績改善を進め、自動車部門で営業利益率6.1%以上を目標

 Fordは2010年当初の経営目標を、欧州の市場シェア維持を除いて達成した。特に、米国市場シェアは1.1ポイント拡大し16.4%となり、自動車部門のOperating-Related Cash Flowは44億ドルのプラスに転じた。

Fordは、2011年の米国市場は1,300~1,350万台(2010年は1,180万台)と10%以上拡大すると想定している。一方、Fordが参入している欧州市場の規模は1,450~1,550万台(2010年は1,530万台)と若干の減少または同等程度と見込んでいる。

 2011年は業績の回復をさらに進め、新たに自動車部門営業利益率を目標に掲げ、2010年(6.1%)の同等もしくは改善を目指している。

計画の前提

2010年計画(当初) 2010年実績 2011年計画
米国市場 (注1) 1,150~1,250万台 1,180万台 1,300~1,350万台
欧州 19ヶ国市場 (注1) 1,350~1,450万台 1,530万台 1,450~1,550万台

 

主要経営指標の2010年実績と2011年計画

2010年計画(当初) 2010年実績 2011年計画
米国市場シェア 09年と同等または改善 16.4%(1.1ポイント増) 10年と同等または改善
欧州市場シェア 09年と同等 8.4%(0.7ポイント減) 10年と同等または改善
全社 税引き前利益 増加 46億ドル増加 増加
自動車部門固定費 多少増加する 12億ドル増加 増加
自動車部門営業利益率(注2) - 6.1% 10年と同等または改善

自動車部門

Operating-Related Cash Flow(注3)

プラスに転じる 44億ドルのプラス 増加
資本投資 45~50億ドル 39億ドル 50~55億ドル
資料:Ford 2010 Fourth Quarter and Full Year Earnings Reviews and 2011 Outlook (2011.1.28)
(注)1. 米国市場は中型・大型商用車を含む (Ford の米国市場シェアのベースも同じ)。欧州 19ヶ国市場は、Ford が参入している市場。
2. 自動車部門営業利益率=(自動車部門の税引き前利益ーその他自動車部門税引き前利益ー特別項目)/(自動車部門の売上高ー特別項目)
3. 自動車部門の Operating-related Cash Flow は、営業活動によるキャッシュフローから、資本投資額などを控除した金額で、フリーキャッシュフローに相当する。

 



グローバルCプラットフォームモデルの投入を開始、電動車両でもベースモデルに

 Fordは、One Ford 戦略をもとに展開している、グローバルCプラットフォームを用いたFocusを2011年3月に発売。世界約120ヶ国で年間85万台の販売を目指す。このグローバルCプラットフォームを用いた車を10モデル用意し、2012年までには年間合計200万台の販売を目指す。

 また、グローバル電動化戦略を進めている、EV, HEVなどの電動車両でも、FocusやC-MaxなどグローバルCプラットフォームを用いたモデルをベースモデルの中心に据えている。

 さらに、米国/欧州外で開発したモデルの世界投入も進める。オーストラリアで開発したコンパクトピックアップ Rangerを世界戦略車として販売する。また、Fiestaと同じBプラットフォームを用いて、ブラジルで開発される小型SUV EcoSportも世界各地へ輸出される。FordはこのBプラットフォームを用いた車を5モデル開発し、2014年までに年間160万台の販売を計画している。

グローバルCプラットフォームを用いるモデル

モデル名 発売時期 概要
Focus 2011年3月 小型車。4ドアセダン、5ドアハッチバック、ワゴンの3車種が発売される。米国、ドイツ、ロシア、中国、タイの5ヶ国で生産され、各国で80%の部品が共通化される。
Focus EV 2011年後半 FocusのEV版。Fordにとって乗用車初のEV。
C-Max 2012年 7人乗りミニバン。Fordが米国でミニバンを発売するのは4年ぶり。欧州では5人乗りが発売されている。HEVモデルC-Max Hybrid、PHEVモデル C-Max Energi も2013年より発売予定。
Escape/Kuga
後継モデル
2012年 米国で発売されている小型SUV Escapeと欧州の小型SUV Kugaの後継モデル。モデル名は未定。2011年のデトロイトモーターショーでコンセプトカーVertreckが公開された。
次世代 HEV 2012年 グローバルC-プラットフォームを用いた、次世代のハイブリッド車。
New Transit Connect 未定 小型LCVの次世代モデル。
Lincoln Compact Car 未定 FocusベースのLincolnブランドの小型車。2013MYまでに販売される可能性。
Lincoln SUV 未定 Escape/Kuga 後継モデルがベースとなる、LincolnブランドのSUV。
Ford Coupe 未定 Fordブランドから発売される3ドアクーペ。
資料:Ford News Release 2010/3/2, 6/11, 2011/3/14, Automotive News 2010/3/2, 6/11, 8/2, 12/8, 12/20, 2011/3/14
その他の投入モデル
モデル名 発売時期 概要
Lincoln MKZ Hybrid 2011MY Lincolnブランドのエントリーレベルの中型セダン MKZのハイブリッドモデル。市街地モードの燃費は41mpg。Ford Fusion Hybridの姉妹車。
Explorer 2012MY SUV。Body-on-frameからモノコックへ車体構造が変化し、乗用車に近いスタイルとなった。
Fusion/Lincoln MKZ 2013MY 中型セダンFusionとその姉妹車Lincoln MKZの次世代モデル。グローバルCプラットフォームを用いて、現行車より小型化される可能性もある。
Ranger 2011年11月 One Ford戦略に基づく世界戦略車として、オーストラリアで開発された、コンパクト・ピックアップ車。北米では販売されない。
Figo 2010年3月発売 インドのチェンナイ工場で生産される、サブコンパクトセダン(2010年3月発売)。2世代前のFiestaがベースモデル。南アフリカ、ネパールに輸出されており、2011年4月から数年かけて、メキシコ、中東、北アフリカ、カリブ海諸国など48ヶ国に輸出が拡大される。
EcoSport 2014年までに発売 ブラジルのCamacari開発センターで開発される小型SUV。ブラジル市場だけでなく、世界各地に輸出される予定。欧州で開発されたBセグメント車Fiestaと同じプラットフォームが使われる。 Fordはこのプラットフォームを用いた車を5モデル開発し、2014年までに年間160万台の販売を計画している。
資料:Ford News Release 2010/7/26, 2011/3/23, Ford "2011 MKZ Overview", Automotive News 2010/8/2

 



新興国戦略:南米/中国/インド/タイで投資を積極化、世界戦略車の開発/生産を進める

 南米ブラジルでは、2015年までに24億ドルを投資して、世界各地へ輸出する小型SUV EcoSportの現地開発等に充てる。また、アルゼンチンの工場設備の最新化に2.5億ドルを投資し、新モデルの生産を行う。

 中国には世界戦略車Focusを初め15モデルを2015年までに投入する予定。重慶に4.9億ドルを投資して第2工場を建設し、2012年からFocusの生産を開始する。

 インドでは5億ドルを投資してチェンナイ工場の生産能力を20万台とした。サブコンパクトセダンFigoを生産し、世界48ヶ国に輸出する予定。Fiestaの生産も行う。インドには、4,5年の間に8つのグローバルモデルが投入される予定で、Fiestaはその最初の1台。

 タイではFocusの生産を始めるため、Ford単独で4.5億ドルを投資して乗用車工場を建設中。マツダとの合弁会社AutoAlliance Thailandでも、Fiesta,Rangerの生産のため合計8.5億ドル投資した。アジア/太平洋地区の輸出拠点としていく。

南米

ブラジル ブラジル市場に2011年から2015年にかけての投資額を、22億ドルから24億ドルに増額すると2010年4月に発表。最新の投資は、ブラジル北東部のCamacari開発センターでの小型SUV EcoSportの開発にあてる。ブラジル市場だけでなく、世界各地に輸出する予定。
他に、Fiesta等を生産するCamacari工場、ピックアップ車を生産するTroller工場の生産能力向上、設備の近代化に投資する。
アルゼンチン アルゼンチンのPacheco工場に、2010年から2012年にかけて2.5億ドルを投資。同工場では、南米市場向けの新モデルの生産を行う予定。
投入モデル 世界戦略車Fiestaを2010年9月に投入。
ブラジルで開発し、輸出も行うBセグメントのSUV EcoSport。このモデルによって南米市場での小型SUVの市場を開拓する。
資料:Ford News Release2009/9/25, 2010/4/7、8、9/25

中国

重慶工場 Fordの中国の合弁会社長安フォードマツダ(CFMA)は、4.9億ドル投資し重慶に第2工場を建設。当初の年産能力は15万台。2012年からFocusを生産予定。
重慶
第2エンジン工場
CFMAは、重慶市政府と、重慶第2エンジン工場の建設に関する覚書きを2010年9月に交わした。年産能力は40万基、既存の第1エンジン工場と合わせて75万基になる予定。投資額は5億ドルで、全てCFMAが負担。2011年より建設を開始し、2013年より生産開始予定。
ディーラー網 2010年には100店舗増強し、中国のディーラー網は2010年末には340店舗。
投入モデル 世界戦略車Fiestaを2009年3月に投入。4ドアセダンタイプは世界で初投入された。中国の合弁会社長安フォードマツダの南京工場で生産。
新規に投入する15モデルの最初のモデルとして、コンパクトセダンFocusが投入される。
小型SUV Kugaの次世代モデルを中国で生産/投入する。
資料: Ford News Release2009/3/6, 9/25, 2011/4/15, 19
(注)

長安フォードマツダは分割され、フォードとマツダがそれぞれ長安汽車と合弁会社を設立する形に再編されると報道(2010年5月)。長安フォードが重慶工場で、長安マツダが南京工場で生産する見通し。再編は2012年までに完了する見込み。

インド

Figo インドのチェンナイ工場で生産される、サブコンパクトセダン(2010年3月発売)。2世代前のFiestaがベースモデル。南アフリカ、ネパールに輸出されており、2011年4月から数年かけて、メキシコ、中東、北アフリカ、カリブ海諸国など48ヶ国に輸出が拡大される。
New Fiesta 世界戦略車Fiestaは、2011年後半にインド市場に高級セダンとして投入される。ここ4,5年の間に投入される8つのグローバルモデルの内の最初の一台。
チェンナイ工場 Fordはインドのチェンナイ工場に5億ドルを投資して、2010年に発売されたFigoの生産のため、車両の年産能力を20万台に倍増させた。エンジンの生産能力も年間25万基に拡大。同工場をアジア太平洋・アフリカ地域の基幹工場とする。2011年からは新型Fiestaの生産も開始する予定。
資料:Ford India Newsroom 2011/3/9、4/7

タイ

乗用車工場 Fordは、単独で4.5億ドルを投資してタイに乗用車工場を建設すると2010年6月に発表した。2012年より、新型Focusの生産を開始し、その生産の85%を輸出に向ける計画。また、地元タイのサプライヤーから年間最大8億ドルを調達する予定。
AAT
第2工場
Fordとマツダは、タイ合弁会社AutoAlliance Thailand(AAT)に5億ドルを投資して、乗用車用の新工場を建設した。FordはFiestaを2010年9月より生産を開始。タイで販売されると共に、ASEAN諸国に輸出される。
AAT
ピックアップ工場
Fordとマツダは、AATのピックアップ工場に3.5億ドルを投資して、次世代ピックアップ車の生産に備えて、生産設備の増強などを行うと2010年8月に発表した。Fordは、新型Rangerの生産を2011年半ばから行う予定。
資料:Ford News Release2010/6/24、7/6、8/26



米国内のMichigan、Kansas、Louisvilleの工場に計15.5億ドル投資

 Fordは、"Ford's Road Ahead"を唱えて、米国内での投資も進めている。Michigan組立て工場には5.5億ドルを投資して、ガソリンエンジン車、EV、HEV、PHEVの4つの異なるパワートレイン車を生産できる体制を構築。他に、Kansas、Louisvilleの工場にもそれぞれ4億ドル、6億ドルを投資して設備の更新を行う。

 

Michigan FrodはMichigan組立て工場に5.5億ドルを投資して、設備を一新した。ガソリンエンジン、EV、HEV、PHEVの4つの異なるパワートレイン車を生産できる、(Fordによれば)世界で初めての工場となった。2011年3月に新型Focusの生産を開始。同年後半にはFocus EV、2012年にはC-Max Hybrid、 C-Max Energi PHEVの生産が開始される予定。
Kansas Fordは、Kansas City 工場に4億ドル投資し、新型車の生産のため、設備を刷新すると2011年1月に発表した。小型SUV Escapeの生産はLouisville工場に移管した。F-150 は引き続き生産される。
Louisville Fordは、Louisville組立工場に6億ドルを投資し、設備の更新を行う。この投資で、同時期に最大6つの異なるモデルの生産が行えるような、柔軟な生産体制を構築する。再稼働は2011年後半。次世代Escapeの生産を行う。

資料: Ford News Release2010/12/9, 2011/1/18, 3/11



マツダ株を売却し筆頭株主の座から降りる、Volvoを吉利汽車に売却

 Fordは、約11%を出資し筆頭株主であったマツダの株式7.5%を2010年11月に売却し、出資比率を3.5%とした。これによりマツダの第4位株主となったが、今までの提携関係は続けていくとのこと。

  また、傘下のVolvoを中国の民族系自動車メーカー吉利控股集団に2010年8月に18億ドルで売却。

マツダ株を売却し、筆頭株主から第4位株主に

Fordは、保有するマツダ株を2010年11月に市場を通じて売却し出資比率を11%から3.5%に引き下げ、筆頭株主から、第4位株主となった。新興国市場での成長のため、事業の柔軟性を高める。従来からの、マツダとの合弁会社での連携、技術提携などは続けていくとのこと。報道によれば、売却額は約300億円。
売却の背景には、Fordが財務の強化を狙ったことと、マツダとの間で新興国戦略、環境対応での方向性に違いがあったことが指摘されている。
資料:Ford News Release2010/6/24、7/6、8/26
(注)

Fordは、マツダに1979年に25%を出資して筆頭株主となり、1996年には33.4%に出資比率を引き上げた。その後、Fordはバランスシート改善のため、2008年に13.8%まで出資比率を引き下げていた(2009年のマツダの増資により、11.0%まで出資比率は減少)。

Volvoを吉利汽車に18億ドルで売却

Ford は、中国の吉利汽車 (Zhejiang Geely Holding Group) への Volvo 売却を、2010年8月に完了した。売却総額は18億ドル。One Ford戦略に基づいて、Fordブランドに経営資源を集中させる。

資料: Ford Press Release 2010/8/2, Zhejiang Geely Holding Group Press Release 2010/8/2

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