中国の2014年自動車販売計画:合計で12%増の2,420万台
各社乗用車販売計画台数合計は2,060万台
2014/02/20
- 要 約
- CAAM 2014年車型別新車販売予測:乗用車は9~11%増、商用車は3.3~5.3%増
- 中国自動車グループの販売計画発表:2014年は前年比12%超増になる見通し
- 中国メーカー別乗用車販売計画/予測: 2,050万台超に (2014年2月20日時点)
- 主要外資メーカー別販売計画発表と予測: 前年比12.8%増(一部輸入を含む)
- LMC Automotive 販売予測:中国のライトビークル販売は2017年には3100万台へ
要 約
2014年の中国自動車市場は、中国汽車工業協会 (CAAM) の2014年1月下旬の発表よれば、約2,385万~2,429万台 (工場出荷ベース国内販売と輸入販売の合計、輸出を除く) になる見通し。また、輸出は前年比約5%増の103万台、輸入は前年同水準の114万台とも予測している。なお、中国の2014年GDP成長率は7~8%になると報道されている。
2014年の中国自動車販売台数 (工場出荷ベース、輸出を含む、輸入を含まず) について、CAAMをはじめとした多くの予測は、前年比8~10%増の2,374万~2,418万台となっている。(ドイツの大手銀行も2,380万台との予測販売台数を発表した)。
一方、公用車規制強化、深刻さを増す環境問題や年々激しくなる渋滞や駐車場不足などの社会問題への対応策として、自動車購入規制導入 (注1) を主張している政府系シンクタンクの「国務院発展研究中心」(Development Research Center of The State Council) は7~9%増の2,325万~2,365万台と予測している。
注1: | 中国で自動車購入規制について、これまで導入しているのは、上海/北京/広州などの主要大都市。2014年2月時点で新たに導入を検討している都市は、深圳/杭州/成都/石家荘/重慶/青島/武漢/大連等があると報道されている。 |
主な2014年の中国自動車販売台数予測
2014年自動車 販売台数 (予測) |
前年比販売 増加率(予測) |
||
---|---|---|---|
中国汽車工業協会 (CAAM) |
国内市場 (国内向け出荷と輸入) |
2,385万~2,429万台 | 7.5~9.5%増 |
工場出荷ベース (国内向け出荷と輸出) |
2,374万~2,418万台 | 8~10%増 | |
国務院発展研究中心 (Development Research Center of The State Council) |
2,325万~2,365万台 | 7~9%増 |
他方、MarkLinesが2014年2月中旬までに実施した独自調査、及び自動車メーカー各社が発表した、2014年新車販売計画などをまとめた結果、自動車メーカー各社の新車販売計画/予測台数は、合計2,420万台規模 (2013年に比べて12%増) に達した。CAAMの予測とほぼ同水準であった。乗用車メーカーの販売計画/予測台数は2,060万台規模 (同14.9%増) と、CAAMの予測 (1,955万~1,991万台) を超えており、楽観的過ぎると批判の声もある。
また、主な外資自動車メーカーの中国における2014年販売計画・予測 (一部輸入販売が含まれ、輸出を除く) は、2014年2月中旬集計時点で、すでに前年比12.8%増の合計1,530万台に達しており、CAAMが予測した中国の自動車販売市場の増加比率8~10%を大きく超えている。
関連レポート
・中国の2013年自動車販売: 13.9%増の2,198万台、史上最高を更新 (2014年1月掲載)
・中国自動車各社の2013年販売計画:乗用車は1,800万台超、商用車は330万台超 (2013年3月掲載)
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