Hyundai/Kia の新型車装備:Kia K9に先進的な安全・運転支援装備を搭載

直噴/直噴ターボエンジンの搭載拡大、8速ATの採用開始

2012/08/30

要 約

本レポートでは、現代自動車グループ (現代自動車と起亜自動車) が2011年夏以降の約1年間に発売した新型車7車種について、主要装備とエンジン/変速機の設定状況をまとめた。(新型車7車種には、新モデルとフルモデルチェンジ車のほか、大幅な改良を加えた2車種を含む。)

 主要装備の設定状況では、起亜自動車が新型フラッグシップセダンK9に、先進的な予防安全装備や運転支援装備を数多く搭載。現代自動車は、中型クロスオーバーSUVのSanta Feや欧州向けに開発した初のDセグメント車 i40 に、新開発の走行安定性装備や快適装備を搭載した。

 エンジン/変速機の設定状況では、現代/起亜自動車とも直噴ガソリンエンジンの搭載が拡大。直噴技術とターボを組み合わせた直噴ターボエンジンの設定も拡大した。変速機では、新開発の8速ATをGenesis CoupeとKia K9に採用した。

Kia K9
Kia の新型フラッグシップセダン K9 (レスポンス提供)
関連レポート: 

米国の新型車装備 (2012年5月掲載)、日本の新型車装備 (2012年2月掲載)、

欧州の新型車装備 (1)(2011年9月掲載)、(2)(2011年10月掲載)

Hyundai/Kia が2011年夏以降に発売した新型車

Segment Brand Model 概要
B Hyundai 新型 i20  2008年発売の欧州市場向けBセグメントハッチバック車にマイナーチェンジを加え、2012年春に発売。Bセグメントとして初めて、現代自の新デザイン言語 'fluidic sculpture (流れるような彫刻)' を採用。パワートレインと装備も更新した。
C Hyundai 新型 i30  現代自の欧州部門が開発した欧州向けモデルの2代目。2012年初頭に5ドアハッチバック、7月にワゴンを発売。'fluidic sculpture' を採用。チェコ工場で生産する。年販目標は12万台。
Kia 新型 cee'd  欧州市場向けに開発した5ドアハッチバックとワゴンの2代目。初代は2007年に投入。2代目も引き続きスロバキア工場で生産する。Hyundai i30とプラットフォームを共用。
D Hyundai 新型 Santa Fe  中型クロスオーバーSUVの3代目。'fluidic sculpture' を採用。2列5人乗り。新たに、ホイールベースを拡張した3列7人乗りを設定。米国では2列5人乗りを Santa Fe Sportとして2012年8月に、3列7人乗りを Santa Fe として2013年1月に発売する。
新型
Genesis Coupe
 現代自初の後輪駆動セダンGenesisのクーペモデル。2008年に発売した初代モデルに大幅なマイナーチェンジを加え、2011年末に韓国、2012年初に北米に投入した。
i40  2009年に発売した新型 Sonata のプラットフォームをベースとする中型セダンとワゴン。現代自にとって欧州向けに開発した初のDセグメント車。'fluidic sculpture' を採用。2011年7月にワゴン、秋にセダンを発売。
E Kia K9  起亜の新型フラッグシップセダン。起亜ブランド初の後輪駆動セダンで、現代自の大型セダン Equus のプラットフォームを採用。全長5090mm。最高級車としてBMWやM-Benz車と競合させる方針。2012年5月に韓国に投入。同年第4四半期から 'Quoris' 名で海外市場に投入し、2014年半ばに北米にも投入する見込み。
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