東京モーターショー 2011:海外の自動車メーカーの展示取材

Daimler, BMW, VW, Porsche, Renault, PSA, JLR, GM, Hyundaiの出展概要

2011/12/14

要 約

 以下は第42回東京モーターショー (2011年12月3日~11日開催) における海外 (主に欧州) の自動車メーカーの出展概要である。海外からは21社・25ブランドの乗用車、商用車、二輪車メーカーが出展したが、ここでは乗用車を中心に報告する。

 欧州からは、Daimler, BMW, VW, Porsche, Renault, PSA, Jaguar Land Roverが出展。今回、米国メーカーの通常の展示はなく、GMのみがテーマ展示に出展。現代自動車は、日本市場で市販する大型バスを出展した。

 本レポートでは、最初に各社が出展したコンセプト車、次に今回の東京モーターショーのテーマ展示 SMART MOBILITY CITY 2011 (次世代自動車とそれを取り巻く社会システム) に出展されたモデル、最後に各社の新型車・市販予定車を紹介する。各社は、未来を先取りしたコンセプト車、動力性能と燃費の双方に優れた新型車、日本市場を視野に入れたEV (電気自動車)、HV (ハイブリッド車)、PHV(プラグインハイブリッド車) の市販予定車など幅広く出展した。

関連レポート: 東京モーターショー 2011:日本の自動車メーカーの展示取材(1)  (2011年12月掲載)

         東京モーターショー 2011:日本の自動車メーカーの展示取材(2)  (2011年12月掲載)

         東京モーターショー 2011:部品サプライヤーの展示取材(1)  (2011年12月掲載)

         東京モーターショー 2011::部品サプライヤーの展示取材(2) (2011年12月掲載)



海外メーカーのコンセプト車

Daimler:2025年以降のS-Classを展望する F125! とConcept A-Classを出展

 Daimler はMercedes-Benz ブランドのコンセプト車として、2世代先の S-Class を展望する燃料電池 PHV の試験研究車 F125! と、2012年に欧州で発売する予定の次期 A-Class のコンセプト車を出展した。

Mercedes-Benzブランドのコンセプト車

F125! 試験研究車  自動車誕生125周年を記念して発表した、「排出ガスのない大型高級車」の方向性を示す試験研究車。新開発の水素貯蔵技術とリチウム硫黄電池を採用した、燃料電池PHV。各車輪の側に設置した4個のモーターが、各車輪のトルクを制御する 4WD機構 "e4MATIC" を採用。2世代以上先となる2025年以降のS-Classを展望する。航続距離は1,000km。
 基礎研究中の新型水素タンク (容量7.5kg) は、充填圧力が 30 bar と低く (従来は 700 bar)、車体構造に一体化できる。同じく研究中のリチウム硫黄電池 (容量10kWh) は、充電ステーションで非接触誘導充電が可能。エネルギー密度を現行の倍の 350Wh/kg に高めるとしている。
Concept A-Class  次期A-Classの青写真を示すコンセプト車。背が高くMPV風の現行モデルに比べ、長いボンネットと低い車体が特徴のスポーティな 3ドアハッチバック車。前輪駆動で新型 2L 4気筒直噴ターボガソリンエンジンと新開発の7速デュアルクラッチトランスミッションを採用。スマートフォンが自動的に同期されるマルチメディアシステムやレーダー式衝突警告システム等、先新的システムを搭載。次期A-Classは欧州で2012年、日本で2013年に発売される計画。

 

M-Benzの燃料電池PHVの試験研究車 F125! M-Benzの次期 A-Class コンセプト車
M-Benzの燃料電池PHVの試験研究車 F125! M-Benzの次期 A-Class コンセプト車

 

BMW/MINI:BMW i ブランドのEVとPHV、MINIのSports Activity Coupeを出展

 BMWは、EV/PHVを扱うサブブランドBMW i ブランドの最初の2車種のコンセプト車、EVのi3 conceptとPHVのi8 conceptを出展。MINIブランドでは、同ブランド7つ目のモデルとなるSports Activity CoupeのPaceman conceptを展示した。

BMW ブランドのコンセプト車

i3 concept  BMW i ブランド車の 1車種目で、BMW初の量産 EV となる 4人乗り後輪駆動車。従来の開発名は Megacity Vehicle。床下にリチウムイオン電池、後部に 125kW のモーターを搭載。航続距離は 130~160km。0-100km/h 加速は 8秒弱。2013年末に生産開始し、世界の主要都市に投入する予定。
i8 concept  BMW i ブランド車の 2車種目となる、2+2 シートのスポーツカーの PHV。小型車の燃費で、スポーツカーの動力性能を提供する。モーターが前輪を、3気筒ガソリンエンジンが後輪を駆動。リチウムイオン電池はセンタートンネル内に搭載。0-100km/h加速は5秒弱。欧州複合モードの燃費は2.7L/100km、CO2排出量は66g/km。2013年末-14年初に投入予定。
(BMW i ブランドに共通する車体構造)
LifeDrive
architecture
 i3 と i8 が採用する車体構造 LifeDrive architecture は、2つのモジュールで構成される。Drive モジュールは駆動システム、バッテリー、サスペンション等を組み込んだアルミニウム製シャシー。Life モジュールは車室部分で、強度に優れ、軽量な炭素繊維強化樹脂 (CFRP) を広範に使用。バッテリーによる重量増を、新開発の architecture と CFRP の使用により、ほぼ相殺する。

 

都市部での移動・通勤向けのEV BMW i3 スポーツカータイプのPHV BMW i8
都市部での移動・通勤向けのEV BMW i3 スポーツカータイプのPHV BMW i8

 

MINI ブランドのコンセプト車

Paceman concept  2ドア4シート Sports Activity Coupe のコンセプト車。MINI ブランド 7つ目のモデル。MINI Countryman (日本名 MINI Crossover) のプラットフォームを使用し、最低地上高と座面高を高くした。1.6L 直4ツインスクロールターボエンジンを搭載し、最高出力155kW、最大トルク260Nm(オーバーブースト時 280Nm)。生産することは正式に決まり、日本への導入も決定している (時期未定)。


MINIブランド 7つ目のモデル Paceman concept
MINIブランド 7つ目のモデル Paceman concept

 

VW:SUVとCoupeを融合したPHV Cross Coupe、マイクロバスEV のNew Bulliを出展

 VWは、将来のSUVデザインの方向性を示すPHVのCross Coupeを世界初公開。また、往年の人気モデル、マイクロバスのEVコンセプト、New Bulliを出展した。

VWのコンセプト車

Cross Coupe  コンパクト SUV と 4ドア Coupe を融合した 4WD PHV のコンセプト車。VW の将来の SUV デザインの方向性を示す。世界初公開。VWの新しい横置きモジュール (MQB) を採用した車両として、公開される初めての車。
 エンジン + 2つのモーターを備え、前部に 110kW の直噴ガソリンターボエンジン (TSI) と 40kW のモーター、後部に85kW のモーターを組み込む。通常は前部のエンジンとモーターが一緒に/単独で前輪を駆動し、4WD/EVモードの場合は後部 のモーターが加わって後輪を駆動し、システム全体の最高出力は 195kW。容量 9.8kWh のリチウムイオン電池をセンタートンネル内に搭載し、EV走行距離は 40km。欧州複合モードの燃費は 2.7L/100km、CO2排出量は 62g/km。
New Bulli  往年の人気モデル、マイクロバスの EV コンセプト。日本初公開。全長 x 全幅 x 全高は 3,990 x 1.750 x 1,700 (mm) で、最大 6人乗り。最高出力 85kW、最大トルク 270Nm のモーター、容量 40kWh のリチウムイオン電池を搭載し、最高時速は140km、0-100km加速は 11.5秒、航続距離は 300km。ダッシュボードの中央には取り外し可能な iPad が据えられ、そのタッチスクリーンを使用して、ナビゲーションシステム、iPad アプリケーション、ハンズフリーフォン等の操作が可能。

 

4WD PHVコンセプトのVW Cross Coupe マイクロバスEVのVW New Bully
4WD PHVコンセプトのVW Cross Coupe マイクロバスEVのVW New Bulli

 

Renault:今後のデザイン戦略を示すクロスオーバーコンセプト Capturを出展

 Renaultは、新しいデザイン戦略を提示するクロスオーバーコンセプト Capturを日本初公開。開発中のEuro6適合ディーゼルエンジンを搭載し、CO2排出量を99g/kmとする計画。

Renaultのコンセプト車

Captur  Renaultの新しいデザイン戦略を形にしたコンセプト車。日本初公開。Renaultはライフステージに合わせたコンセプト車を発表しており、第1弾の「恋に落ちる」を表現したDeZirに続き、Capturは第2弾の「2人で世界を旅する」をテーマにしたスポーティクロスオーバー車。シンプルで、五感に訴え、温かみのあるスタイルは、今後のRenault車に取り入れられる。
 Capturは、プロポーションと流れるような曲線が、活発さと機敏さ、どんな路面にも適応できるたくましさを表す。ドライビングの楽しみと低燃費を両立するパワートレインは、開発中のEnergy dCi 160 ツインターボディーゼルコンセプトエンジン (160hp・380Nm/1,750rpm~) とデュアルクラッチ EDC (Efficient Dual Clutch) ギアボックスの組み合わせ。CO2排出量は99g/km(欧州複合モード)。


若いカップルがターゲットのRenault Capture
若いカップルがターゲットのRenault Captur

 



テーマ展示 "Smart Mobility City 2011" に出展されたEV コンセプト車

 Daimlerは、2012年春から世界で販売するsmartブランドのEVを出展 (通常のDaimler社ブースに展示されていた、先駆的なEVコンセプト車 smart forvisionもここで紹介する)。

 VWは、大都市通勤者のための1人乗りEVコンセプト車 NILSと、2013年に市販予定のGolfベースのEVを出展。

 GMは、未来の都市部での移動手段として提案する "ネットワーク化されたEV"のコンセプト車、Chevrolet EN-Vを出展した。

Smart Mobility City 2011に出展されたEVコンセプト車

smart smart fortwo
electric drive
 第 3世代の smart fortwo EV。2012年春から世界 30カ国で販売され、日本投入は2012年半ば。フランス・Hambach工場で、数万台を生産する予定。Deutsche Accumotive製のリチウムイオン電池 (容量17.6kWh) と、Bosch と合弁の EM-motive製モーター (最高出力 55kW) を採用。最高速度は 120km/h、0-100km/h 加速は 13秒弱、航続距離は約 140km。
smart forvision  Daimler とドイツの化学大手 BASF が共同開発した先駆的 EV のコンセプト車。エネルギー効率、温度管理、軽量化を重視した設計。
・ エネルギー効率:ルーフに六角形の透明有機太陽電池を取り付け、発電した電力を情報・換気システムに供給。省エネ型透明有機LEDの照明も採用。
・ 温度管理:ウインドーに赤外線を反射する新開発のポリマー薄膜、車体パネルに高性能断熱材を貼り、外気の温度変化が車室に伝わるのを防ぐ。
・ 軽量化:従来品より最大30%軽い完全プラスチック・ホイールを採用。シャシーなど耐力部品は、金属を繊維強化プラスチックに置き換える。

 

2012年春発売のsmart fortwo electric drive 化学会社と共同開発したsmart forvisionの内部
2012年春発売のsmart fortwo electric drive 化学会社と共同開発したsmart forvisionの内部

 

VW NILS  ドイツ連邦交通省の支援の下に、VW が大都市通勤者のために提案・開発した 1人乗り EV コンセプト車。ボディの基本部分はアルミ製で、2枚のウイングドアには多層ポリカーボネート製のウインドーをはめ込む。全長 x 全幅 x 全高は 3.04 x 1.39 (ボディ幅は0.86) x 1.2(m) とコンパクトで、車両重量は460kg。
 定格出力 15kW/最高出力 25kW のモーター (重量 19kg)、容量 5.3kWh のリチウムイオン電池を搭載。最高時速は 130km, 1-100km/h加速は 11秒、航続距離は 65km。充電時間は約 2時間 (230V)。
Golf
Blue-e-motion
 2010年5月に発表されたEVコンセプト。前方のエンジンルームに容量26.5kWhのリチウムイオン電池と最高出力85kWのモーターを搭載。0-100km加速は11.8秒。快適性、走行性、航続距離を制御する3つのドライブモードを設定。2013年に市販予定。

 

VWの1人乗りEVコンセプト車NILS 2013年市販予定のGolf Blue-e-motion
VWの1人乗りEVコンセプト車NILS 2013年市販予定のGolf Blue-e-motion

 

GM Chevrolet EN-V  次世代 2人乗り EVコンセプト車。2010年の上海万博で GM と上海汽車が発表した EN-V をベースに、2011年10月、新たに Chevrolet ブランドとして発表。日本初公開。EN-V は Electric Networked-Vehicle (ネットワーク化されたEV) の意。
 2030年には世界人口 80億人の60%が都市部に住むと予想され、都市部での渋滞や環境問題に対応した移動手段が必要となる。EN-V は全長1.5m、全幅1.45m、専有面積 3㎡ (一般的な小型車10㎡)。容量 3.2kWh のリチウムイオン電池を搭載し、航続距離は50km。車両間通信や距離検知技術、GPS等により、自律走行も可能。


Chevrolet の2人乗りEVコンセプト車EN-V
Chevrolet の2人乗りEVコンセプト車EN-V

 



海外メーカーの新型車/市販予定車

Daimler Group:M-Benz ブランドはB-ClassとM-Class、Maybachブランドは57 Sを出展

 DaimlerはMercedes-Benzの新型車として、小型ハッチバック車のB-ClassとプレミアムSUVのM-Classを出展。高級ブランドMaybachでは、最高級大型乗用車Maybach 57 Sを展示。

Mercedes-Benzブランドの新型車

B-Class  欧州で2011年11月に発売した小型ハッチバックの新型車。旧モデルより車高を48mm、路面からのシートの高さを86mm下げ、ダイナミックなフォルムに変更。空気抵抗係数のCd値は0.26とクラストップ。
 パワートレインはすべて新開発し、エンジンは直噴4気筒の1.6Lガソリンターボ、1.8Lディーゼルターボを設定。変速機は6速MTを標準装備し、7速デュアルクラッチトランスミッションをオプション設定。アイドリングストップ機構を標準装備。コンパクトクラスとしては初のレーダー型衝突警告システムや予防安全装備のPRE-SAFEを搭載。
M-Class  欧州で2011年11月に発売したプレミアム SUV の新型車。日本では2012年夏に発売予定。最新エンジンの導入やクラスをリードする Cd値 (0.32) により、ラインアップの平均燃費は旧モデルより 25%改善。3.0L V6CDI ディーゼルエンジンと AdBlue装置 (尿素 SCR方式の NOx 低減装置) 搭載車は、2014年実施予定の排出ガス基準 Euro 6 に適合。3.5L V6直噴ガソリンエンジン搭載車は Euro 5 に適合。

 

Mercedes-Benz の新型B-Class Mercedes-Benz の新型M-Class
Mercedes-Benz の新型B-Class Mercedes-Benz の新型M-Class

 

Maybachブランドの市販車

Maybach 57 S  最高級大型乗用車。全長 5.7m の Maybach 57 をベースに、高性能エンジンを搭載し、内外装は精悍な個性を強調。エンジンは 6L V12 ガソリンエンジンを搭載。最高出力は463kW/4800-5100rpm、最大トルクは 1000Nm/2000-4000rpm、0-100km加速は 4.9秒、最高速度は 275km/h。

(注) Daimler は2013年までに同社の高級ブランド Maybach から撤退する(2011年12月発表)。撤退後は、M-BenzブランドのS-Class に引き継ぎ、2013年にはS-Classで3種類の新コンセプトを出すとしている。Maybachは、02年に Rolls Royce の対抗ブランドとして約60年ぶりに復活したが、販売は低迷していた。


高級車ブランドMaybachの57 S
高級車ブランドMaybachの57 S

 

BMW/MINI:BMW ActiveHybrid 5 とクリーンディーゼル車X5を出展

 BMWは、5 Seriesのフルハイブリッド車 ActiveHybrid 5 を世界初公開。BMWのクリーンディーゼル車として、初めて日本に導入する予定のX5 xDrive35dも展示。MINIブランドでは、日本で販売を開始したばかりのMINI Coupeを出展した。

BMW ブランド の新型車/市販予定車

ActiveHybrid 5  世界初公開のフルハイブリッドモデル。BMW TwinPower Turbo技術 (注) を採用した 3L 直6 直噴ツインスクロールターボガソリンエンジン (最高出力306ps) と電気モーター (出力55ps) を搭載し、合計出力は 340ps。0-100km/h加速は 5.9秒。リチウムイオン電池 (容量675Wh) を搭載し、EVモードで最高速度は60km/h、平均速度35km/hで4kmまで走行可能。
 燃費は 欧州混合モードで6.4L/100km、CO2排出量は149g/kmで、ガソリンエンジン車の 535i セダンより約 20%改善。2012年春に世界各国で発売予定。
X5 xDrive35d
BluePerformance
 2012年春に日本で発売予定。BMWが日本市場に導入する、ポスト新長期規制適合のクリーンディーゼル車の第1号。最高出力180kW、最大トルク540Nmの3.0L 直6 ターボディーゼルエンジンと8ATを搭載。排ガスの浄化には、SCR (選択触媒還元) システムと DPF (Diesel Particulate Filter) を採用。JC08モードの燃費は11.0km/Lで、3.0L 直6 ガソリンエンジン搭載車より30%向上。

(注) BMW TwinPower Turbo技術とは、エンジンの可変吸排気機構と直噴技術 (2つのPower関連技術) および効率的なターボ過給技術 (Turbo) を含む技術パッケージ。BMWはこれらの技術を新開発のエンジンに採用し、効率性を高めている。

 

世界初公開のBMW ActiveHybrid 5 クリーンディーゼル車のBMW X5 xDrive35d
世界初公開のBMW ActiveHybrid 5 クリーンディーゼル車のBMW X5 xDrive35d

 

MINI ブランドの新型車

MINI Coupe  2011年秋に欧米、12月に日本で発売した MINI 初の two-seater 3-box car。MINI ブランド 5つ目のモデル。MINI hatchback より車高は 52mm低く、"ヘルメットルーフ" と呼ばれる丸みを帯びたルーフが特徴。走行速度が 80km/h を超えると電動式リア・スポイラーが起き上がり、リア・アクスルの揚力を抑えてエアロダイナミクスを安定させる。


MINIブランド5つ目のモデルMINI Coupe
MINIブランド5つ目のモデルMINI Coupe

 

VW/Audi/Porsche:VW Passat Alltruck、Audi A1 Sportbackを世界初公開

 VWは、悪路にも対応できるステーションワゴンPassat Alltruckを世界初公開し、初代Beetleのフォルムを受け継ぎながら、最新の技術を採用した新型The Beetleを日本初公開した。

 Audiは、A1の5ドアハッチバックであるA1 Sportbackを世界初公開。中型SUV Q5およびアッパーミディアムクラスA6のハイブリッドモデルを日本初公開。

 Porscheは、伝統あるスポーツカーの新型911 Carrera/Carrera Sと4ドアスポーツカーの新型Panamera GTSを出展。

VWの新型車/市販予定車

Passat Alltruck  既存の Passat Variant (ステーションワゴン) と Tiguan (SUV) の間を埋める、Passatの新しい派生車。世界初公開。ステーションワゴンスタイルだが、悪路にも対応。最低地上高はPassat Variantより 30mm高い。オフロード用に安全装備や変速機の設定を変更するオフロードドライブプログラムを、乗用車で初採用。
 パワートレインは、4種の直噴ターボエンジン (ガソリンとディーゼル各 2種) を設定。一部仕様に 4MOTION (4輪駆動システム) と DSG (デュアルクラッチトランスミッション) を標準装備。欧州で2012年春以降に発売予定。
The Beetle  2011年4月にベルリン、ニューヨーク、上海で同時発表した新型Beetle。日本初公開。延長されたルーフラインにより、初代モデルのシルエットを再現。日本仕様モデルは、1.2L 直噴ターボガソリンエンジン TSI (最高出力 77kW、最大トルク 175Nm) と7速DSG (デュアルクラッチトランスミッション) を搭載。10・15モード燃費は 17.2km/L。

 

ワゴンとSUVを融合させたVW Passat Alltruck 日本初公開のVW The Beetle
ワゴンとSUVを融合させたVW Passat Alltruck 日本初公開のVW The Beetle

 

Audiの新型車/市販予定車

A1 Sportback  A1の5ドアハッチバック車。世界初公開。2012年初頭に欧州で発売予定。都会で生活する若者向け。3ドアモデルとデザイン、軽量ボディ構造、寸法はほぼ同じだが、室内スペースは若干拡大。エンジンは、63~136kWの4気筒直噴ターボエンジン6種(ガソリン、ディーゼル各3種)を設定。一部は7速 S tronic(デュアルクラッチトランスミッション) と組み合わせる。Audiの新オンラインサービス Audi Connect を提供可能。
Audi Q5 hybrid quattro  プレミアムミッドサイズSUVである Q5のフルハイブリッドモデル。日本初公開。2011年末に欧米で発売予定。Audi初のハイブリッドモデル。115kW・350Nm の 2.0 TFSI エンジン、40kW・211Nm のモーター、リチウムイオン電池を搭載し、システム全体の最高出力は 180kW、最大トルクは 480Nm。EVモードで最高速度は100km/h、60km/hの定速で最長3km走行可能。欧州複合モードの燃費は6.9L/100km、CO2排出量は159g/km。
Audi A6 hybrid  Audiの核となるプレミアムアッパーミディアムクラス A6 のハイブリッドモデル。日本初公開。2012年に量産開始予定。ハイブリッドシステムはQ5 hybrid quattroと共通。

 

A1の5ドアハッチバックA1 Sportback 中型SUVのAudi Q5 hybrid quattro
A1の5ドアハッチバックA1 Sportback 中型SUVのAudi Q5 hybrid quattro

 

Porscheの新型車

911 Carrera/
Carrera S
 伝統あるスポーツカー 911シリーズの新型車。日本初公開。ホイールベースは旧モデルより 100mm延長したが、新開発アルミ/スチール軽量ボディにより、最大 45kg軽量化。
 燃費も改善し、3.4L 水平対向エンジン (350ps) とオプションの 7速ポルシェ・ドッペルクップルング (PDK)(デュアルクラッチトランスミッション) を搭載する 911 Carrera の CO2排出量は 194g/km。3.8L 水平対向エンジン (400ps) とオプションの PDK を搭載する 911 Carrera S も、旧モデルより 15ps パワーアップしながら、燃費は 15%低減。
Panamera GTS  4ドアスポーツカーの新型車。主な改良点は、強化されたブレーキ、10mm低い車高、エアサスペンション等によりスポーティにチューニングされたシャシーなど。4.8L 自然吸気 V8 エンジン(430PS)、PDK、4WDシステムにより、0-100km/h加速は 4.5秒、最高速度は 288km/h。

 

Porsche 新型 911 Carrera Porsche 新型 Panamera GTS
Porsche 新型 911 Carrera Porsche 新型 Panamera GTS

 

Renault:Kangoo ImageとWind Gordiniを出展

 Renaultは、新型KangooをベースにしたKangoo Imageと、小型ロードスターにスポーティなイメージのゴルディーニデザインを施したWind Gordiniを出展した。

Renaultの新型車/市販予定車

Kangoo Image  Kangooの内外装をスタイリッシュにしたモデル。日本では2012年に発売予定。ベースの新型 Kangooは、遊び心のあるデザインと機能性、大人 5人がくつろげる広い室内空間、大容量の荷室 (シートを起こした状態で 660L、助手席と後部座席を倒すと 2,866L) が特徴。
Wind Gordini  小型 2シーターのクーペロードスター Windに、青色ボディに白のストライプが特徴のゴルディーニデザインを施したモデル。日本では2012年に発売予定。12秒で開閉する電動回転格納式ハードトップを搭載。

 

大容量の荷室があるRenault Kangoo Image 2座ロードスターのRenault Wind Gordini
大容量の荷室があるRenault Kangoo Image 2シーターのロードスター Renault Wind Gordini

 

Peugeot/Citroen:ディーゼルハイブリッド車Peugeot 3008 Hybrid4を出展

 Peugeotは、量産車としては世界初のディーゼルハイブリッド車3008 Hybrid4と、Peugeotのフラッグシップモデル 508を出展。

 Citroenは、上級モデルシリーズDSラインの第2弾と第3弾、クロスオーバーのDS4とグランツーリスモとワゴンが融合したDS5を出展した。

Peugeotの新型車/市販予定車

3008 Hybrid4  世界初 (Peugeotによれば) のディーゼルハイブリッドの量産車。日本初公開。2011年末から欧州で販売開始予定。2.0L ターボディーゼルエンジン (120kW・300Nm) は前輪を駆動し、モーター (27kW) は後輪を駆動。ニッケル水素電池を採用。前輪と後輪を電子的に制御する4輪駆動で、システムの最高出力は200ps。欧州複合サイクルの燃費は 3.8L/100km、CO2排出量は 99g/km。日本への導入も検討中。
508  2011年春に欧州、7月に日本でも発売した Peugeot のフラッグシップモデル。中型車 Peugeot 407 と 大型車 607を統合した後継モデル。Peugeot デザインの新しい方向性を提示。1.6L 直4 直噴ガソリンターボエンジン (115kW・240Nm) と 6速AT を搭載。10・15燃費はセダンで 11.0km/L、ステーションワゴンで 10.8km/L。

Citroenの新型車/市販予定車

DS5  欧州で2012年初め、日本で同年後半に発売するDSライン第3弾。日本初公開。DSラインは、大胆なコンセプトで Citroen の独創性と革新性を極めた上級モデルシリーズ。DS5はグランツーリスモとステーションワゴンが融合したスタイル。ガソリン/ディーゼルエンジンのほか、ディーゼルハイブリッドシステム (日本導入は未定) も設定する。
DS4  欧州で2011年5月、日本で同年9月に発売したDSライン第2弾。クーペのようなボディラインとSUVのような高めのアイポイントを持つクロスオーバーモデル。日本仕様は、1.6L 直4 ガソリンエンジンと6速AT/6速MTを搭載。

 

Peugeotのディーゼルハイブリッド車 3008 Hybrid4 Citroenの上級モデル第3弾 DS5
Peugeotのディーゼルハイブリッド車 3008 Hybrid4 Citroenの上級モデルシリーズ DSラインの第3弾 DS5

 

Jaguar/Land Rover:最高時速300kmの新型XKR-S, Range Rover Evoqueを出展

 Jaguarは、同ブランド史上最速で最もパワフルなXKR-Sの新型車を出展。Land RoverはRange Roverシリーズの小型SUV EvoqueとEvoque Coupeを展示した。

Jaguarの新型車

XKR-S  Jaguar 史上最速で、最もパワフルなモデルの新型車。日本初公開。2011年12月より日本で販売開始。オールアルミニウム製の 5.0L V8 直噴スーパーチャージドエンジン (550ps・680Nm)、全面的に見直されたサスペンション、空力性能を改善した新設計ボディにより、最高時速 300km、0-100km/h加速 4.4秒を達成。

Land Roverの新型車

Range Rover
Evoque/Evoque
Coupe
 Range Rover シリーズのプレミアムコンパクトSUV。日本初公開。日本で 2012年3月に発売予定。5ドアの Evoque と、全高が 30mm 低く 3ドアの Evoque Coupe をラインアップ。フルタイム4WDシステムとテレイン・レスポンス機能を備え、全天候・全路面で走行可能。新開発の 2L 直4 直噴ターボエンジン (240ps・340Nm) を搭載。

 

Jaguar史上最速の新型XKR-S Land Roverの小型SUV Evoke Coupe
Jaguar史上最速の新型XKR-S Land Roverの小型SUV Evoque Coupe

 

現代自動車:大型観光バスの新型Universeを出展

 現代自動車は、大型観光バスUniverseの新型車を日本初公開。外装・内装を新しくし、先進的な運行支援・安全装備を追加した。

現代自動車の新型車

Hyundai
Universe
 現在、日本で販売中の大型観光バスの新型車。日本初公開。29人乗り。外装は空力特性に優れたエアロスポイラー、フォグランプ、グリルを新しくし、ヘッドランプの位置を変更。内装は 2 x 1 ハイグレード独立シートを新規開発。バス用としては日本初の LED ラインライトを採用。
 運行支援装備としては、ドライバーの安全運行を支援するマルチ・ファンクション・ディスプレイ、経済的な運転状況をインジケータで表示するECOドライブシステムを採用。安全装備では、走行安定性を高める電子制御エア・サスペンションを新開発し、坂道発進補助装置を搭載。


Hyundaiの大型観光バス 新型Universe
Hyundaiの大型観光バス 新型Universe

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>