分析レポート ブレーキ (日本市場編)

主要サプライヤーの事業動向

2016/04/22

関連企業

曙ブレーキ工業 アドヴィックス 日清紡ブレーキ 日信工業
日立オートモティブシステムズ 日立化成工業 日本ブレーキ工業 アイシン高丘
浅間技研工業 キリウ ダイハツメタル ヨシワ工業
コンチネンタル・オートモーティブ ボッシュ Brembo


ブレーキはクルマの基本性能の一つである「止まる」を司るシステムであり、その性格上から重要保安部品として管理のもと生産・品質保証されている。本稿ではABSやESCなどのブレーキ制御システム、ブレーキブースターやブレーキペダルなどの補機類や補助ブレーキ類については特に言及しない限り触れず、ファウンデーションブレーキ、つまりブレーキ機構部品であるディスクブレーキ構成3部品・ドラムブレーキ構成3部品を中心に扱い(※)、主要サプライヤのビジネス概要と搭載情報をもととしたシェア状況を分析する。
一般的に四輪車の制動力前後比は前7:後3と云われており、またFF車が主流となり前後配分比が前輪主であることから、前輪のほぼ100%にディスクブレーキが採用され、後輪は普通・1.5L以上の小型乗用車系を中心に半数強がディスク式、軽自動車、小型商用車、小型廉価車を中心に市場の半数弱がコスト主要因にてドラム式となっている。これらを合算すると日本市場におけるブレーキ部品の構成比はディスク式の部品生産量が約3/4を占め、残り約1/4がドラム式となっている。
本稿は日本市場についての分析であるが、主要各社ともグローバル化に伴う海外拠点強化に取り組んでいるため、必要に応じグローバル化の視点でも言及する。

※ドラムブレーキ構成部品は搭載情報のみ

このレポートは有料会員限定です。 残り 11 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。