電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報 2023年8月

8月の電気自動車販売台数は前年同月比36.5%増の108.8万台(主要11ヵ国+北欧3ヵ国)

2023/09/25

電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア

 本レポートは、世界自動車販売台数(注1)の約80%をカバーする主要11カ国に北欧3カ国(注2)を加えた計14カ国の新車販売台数(マークラインズ集計データ、商用車を除く、推計値を含む。)を対象にグローバル市場における電気自動車(BEV/PHV/FCV)の動向を分析する。

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 主要11カ国:中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア

 北欧3カ国:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド

 電気自動車の世界販売に占めるこれら14カ国の割合は約90%。

 

(注1)2023年9月20日集計
     過去の台数データの一部に修正が入りました。
     中国の販売台数(出荷台数)は輸出台数を除く集計値となります。
     シェアの数字は、千台単位の台数を基に集計しております。

(注2)北欧諸国の電動化率が高い理由
    1. 国民の元々の環境意識が高い
    2. 水力、風力等、再生可能エネルギーによる電力比率が高い(潤沢な再生可能エネルギーを電気自動車に使うという意識)
    3. 補助金、税制面でのインセンティブ、充電インフラ整備などの手厚い政策
    4. 電気自動車のモデルラインナップが多い

 

 主要11カ国とノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国(計14カ国)における8月の電気自動車販売台数は、108.8万台となった。前年同月比は36.5%増、前月比も10.7%増といずれも二桁増となった。14カ国合計の販売台数に大きな変化はなかったが、電気自動車の販売台数が10万台強増加したことで、シェアは前月から2.0ポイント上昇し、21.5%となった。急激に台数が伸びた昨年末と比較すると、差は1.0ポイントにまで縮まり、電気自動車の割合が着実に高まっている。

 電気自動車の1~8月の累計は、706.0万台となった。前年同期比は32.7%増となっており、累計値で見ても前年より増加傾向が続いている。

 一方でHVの台数は、8月単月が前年同月比29.0%増の31.1万台となったが、前月比では10.6%減という結果になった。1~8月累計は前年同期比25.3%増となり、電気自動車と同様にHVも増加傾向にある。原油高を背景にガソリン価格が高騰したことで電気自動車やHVの購入が増える傾向も見られるが、依然として内燃機関車の割合が7割強を占めている。

 

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