IAA Transportation 2026:水素・燃料電池技術
Daimler Truck、東風汽車、一汽解放、トヨタ
要約
2026年9月15日から20日まで、ドイツメッセAGのハノーバー見本市会場において、ドイツ自動車工業協会(VDA)の主催により、IAA Transportation 2026が開催された。9月14日には報道機関限定で先行公開が行われた。
IAA Transportationは、商用車、物流、輸送ソリューション分野における、世界をリードする国際見本市である。2026年展は「We Deliver!」のモットーの下、46ヵ国から1,589社が出展し、150件を超えるワールドプレミアやイノベーションを通じて、サステナブル、コネクテッド、高効率なモビリティへの移行が浮き彫りにされた。
はじめに
ゼロエミッション輸送をめぐる議論ではバッテリー電気自動車が引き続き主流を占める一方、本イベントでは、長い航続距離、高い積載量、優れた運用柔軟性が不可欠な用途向けに、多くのメーカーが水素駆動ソリューションを発表した。燃料電池トラックから水素燃焼エンジンまでさまざまな水素技術が展示され、水素が商用車運用の脱炭素化における補完として位置づけられつつあることが示された。
充填インフラやグリーン水素供給の課題は引き続き残されているものの、本イベントにおける水素技術の強い存在感は、ディーゼル輸送からの脱却に向けた業界の明確な意志を裏付けるものであった。展示内容は、Daimler Truck(ダイムラートラック)の「Mercedes-Benz NextGenH2」トラック、Dongfeng(東風汽車)のT1水素・電気統合スマートプラットフォームをベースにした水素商用車ポートフォリオ、FAW Trucks(一汽解放汽車)のCA6V水素直噴エンジンをはじめとする水素燃焼技術、トヨタの燃料電池パートナーシップをはじめとする広範な水素エコシステムイニシアチブなど、車両と技術開発の多岐にわたった。
本レポートでは、IAA Transportation 2026で展示された水素・燃料電池技術に焦点を当てる。次回以降のレポートでは、BEV商用車を含む、同展示会で紹介されたその他の技術トレンドや車両開発について取り上げる予定である。





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