ELIV 2024 - 自動車エレクトロニクスの国際会議
BMW:SDV技術への取り組み、Cerence:AIの可能性
2025/01/30
- 要約
- 会議の開会、市場の状況、会議のハイライト
- BMWの将来のE/Eアーキテクチャと半導体の要件に関する洞察
- Cerence:生成AIと会話型AI - 車載要件の未来
要約
自動車エレクトロニクスの国際会議(ELIV 2024)が2024年10月16日、17日の両日に、ドイツのボンにある世界会議センターで開催された。この会議は、自動車エレクトロニクス関連分野で最も重要なイベントのひとつで、自動車産業に携わるサプライヤー、メーカー、研究者、開発者が集い、戦略や技術革新について議論し、交流を促進し、パートナーシップを育む場である。この分野のめまぐるしい発展に合わせて、今回から毎年開催されることになった。
会場には合計85社の出展者が集まり、イベント期間中に96のセミナーが開催され、自動車業界におけるAI、デジタルホモロゲーション(型式認証取得プロセスのデジタル化)、SDV用ソフトウェア、プロセス、コックピットおよびカスタマーエクスペリエンス、電気自動車モビリティ、自動運転、モビリティシステムアーキテクチャ、エレクトロニクス技術、オープンソースソフトウェア、クラウドコネクト、セキュリティなどがテーマとして取り上げられた。
セミナーに加え、会場にはサプライヤーが製品を展示し、技術を紹介し、ネットワーキングを促進するための展示エリアも設けられた。
今年の会場では「ライトニングトーク(Lightning Talks)」が開催され、20人のスピーカーがイベントのメインステージで2分間のプレゼンテーションを行い、自動車エレクトロニクスに関する革新的なアイデア、製品、見識を披露した。また、若手プロフェッショナルの意見交換やネットワーク構築を支援する目的の「次世代プログラム(NextGen Program)」も企画された。今年のELIV 2024には約1,000人が参加した。
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ELIV 2024 - 世界会議センター(ドイツ、ボン) (出所:マークラインズ撮影) |
計85社がこの自動車業界のトレンドに関するイベントに出展した (出所:マークラインズ撮影) |
本レポートは、ELIV 2024のトピックやプレゼンテーションの内容を分析したものである。自動車産業におけるAI、デジタル・ホモロゲーション、オープンソースソフトウェアなどのトレンドに焦点を当てたオープニングスピーチの洞察も含まれる。また、BMWの将来のE/Eアーキテクチャーと半導体戦略、CerenceのSDV(Software-Defined Vehicle)の最新動向についても解説する。さらに、生成AIと会話型AIの影響やモビリティ分野での急速な技術の進化におけるAIの役割についても詳述している。
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