オートモーティブワールド2022:オールジャパンで取り組むモデルベース開発

マツダ SKYACTIVエンジン開発での成果、業界のベクトルを合わせて世界に打って出る

2022/03/03

要約

SKYACTIV-X
マツダの次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」
(出典:マツダ)

  本レポートは、自動車業界で注目を集めているマツダ株式会社シニアイノベーションフェローの人見 光夫氏が代表を務めるモデルベース開発推進センターの設立の経過と取り組みについて、オートモーティブワールドでの同氏による基調講演「オールジャパンで取り組むモデルベース開発」をもとに、その背景、効能、期待、目指す姿について報告する。


  MBD(モデルベース開発)は、従来本体や部品の実機を組み合せて試作と評価を繰返し開発されていたものを、デジタルのモデルで定義し、データ上で組み上げつなげて性能評価を計算で行う事により、開発・試作・検証を高速で回せる手法として、応用が急拡大しており注目されている。特に自動車の開発では物理現象の複雑な組み合わせとなるため、難易度は高いが効果は大きい。

  人見氏の講演では、MBDの実際の応用成果について、マツダでの取り組み「SKYACTIV」向け内燃エンジン開発の事例も紹介され、MBDを通じて中小の部品メーカーまで支援し、参画企業が連携することで国際競争力の向上を図る取り組みについて語られた。


関連レポート:
第30回 Aachen Colloquium:サステイナブルモビリティ(2021年11月)
EVバッテリー技術:The Battery Show and EV Tech Digital Days 2021の講演より(2021年9月)
マツダ:2025年にEV専用プラットフォームを導入、2030年のEV比率を25%に(2021年9月)
日系OEM各社が電動化、脱炭素への方針を発表(2021年6月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 6 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。