インドの二輪車生産と工場生産能力の分析
2019-20年度は経済減速と新型コロナの影響で生産が減少、電動車販売と輸出は増加
2020/07/29
- 要約
- インドの二輪車生産の分析
- 二輪車メーカー別の生産・輸出分析
- Hero MotoCorp Ltd.
- Honda Motorcycle and Scooter India Pvt. Ltd. (HMSI)
- Bajaj Auto Ltd.
- TVS Motor Company
- India Yamaha Motor Pvt. Ltd.
- Royal Enfield (Eicher Ltd.傘下企業)
- Suzuki Motorcycle India Private Limited (SMIPL)
- Piaggio Vehicles Pvt. Ltd. (PVPL)
- Mahindra Two Wheelers Ltd.
- 電動二輪車
- プレミアム二輪車
要約
インドは世界最大の二輪車生産国である。
現時点で二輪車はインドの自動車生産台数全体の80%を占めている。二輪車生産メーカー全体の年間生産能力は合計で2,500万台超にのぼる。
インドの自動車生産台数(2019-20年度)
カテゴリー | 生産台数(千台) |
---|---|
二輪車 | 21,036 |
乗用車 | 3,434 |
三輪車 | 1,133 |
商用車 | 752 |
インドの自動車生産台数(2019-20年度) (出典:各種発表および情報ソースよりマークラインズ作成) |
インドの二輪車生産/販売/輸出台数(台)
2018-2019 | 2019-2020 | 前年比 | |
---|---|---|---|
生産 | 24,499,777 | 21,036,294 | -14.1% |
国内販売 | 21,179,847 | 17,417,616 | -17.8% |
輸出 | 3,280,841 | 3,520,376 | 7.3% |
インドの二輪車市場は主にオートバイとスクーターで構成される。二輪車の2019-20年度(2019年4月~2020年3月)の国内生産は、前年度の2,450万台から2,100万台に減少した。国内販売は前年比18%減の1,740万台だった一方、輸出は7.3%増の350万台と堅調だった。
インドの二輪車の販売は、保険料の引き上げや、新たな排ガス規制への移行、国内経済の悪化などの影響を受けている。2019-20年度第4四半期(2020年1~3月)は、新型コロナウイルスの感染拡大が自動車産業に甚大な影響を与えた結果、ディーラーへの客足は遠のき、経済の不透明感が高まった。2020年3月末にかけては、政府が新型コロナウイルス対策でインド全土でのロックダウン実施を発表したことにより、自動車の販売と生産が活動を停止、二輪車市場の失速に拍車をかけた。
二輪車の月次台数データは下記よりご参照ください。
・インドの二輪車生産台数
・タイの二輪車登録台数
関連レポート:
世界の二輪車生産と販売:インド、中国、ASEANの概況(2020年7月)
インド:新車販売が低迷、排出ガス規制BS-VIの導入(2019年9月)
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東京モーターサイクルショー2019:EVモーターと軽量化部品(2019年3月)
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