BMW C evolution分解調査:大型電動スクーターのEVコンポーネント

大型二輪EVのバッテリー、モーター、インバーター、充電器

2020/05/28

要約

  浜松地域イノベーション推進機構 次世代自動車センターでは、市販最大クラスの電動スクーター、BMW C evolutionの分解調査を実施した。本稿では2020年2月に行われた分解展示・説明会での取材をもとに、今後増加する可能性のある電動二輪車の構造やコンポーネントについて報告する。

浜松商工会議所内での講義形式の説明会 分解車両の実車および取り外した部品を展示 分解車両の実車および取り外した部品を展示
浜松商工会議所内での講義形式の説明会。地域企業から多数の参加があった。 分解車両の実車および取り外した部品を展示。詳しいパネル解説もあり、総合的な情報が得られる。

(執筆者撮影、以下同様)

 

浜松地域イノベーション推進機構 次世代自動車センターの活動

  静岡県における最大の産業は輸送用機械で、特に浜松市は県下最大の人口と製造品出荷額であり、隣接する磐田・湖西両市とともに自動車工業地域を形成する。こうした背景から、浜松地域イノベーション推進機構 次世代自動車センターは、将来の自動車産業動向に合わせ県内企業を誘導していく活動を実施してきた。今後の車両電動化技術を把握し、さらに地域企業から完成車メーカーやTier 1への新製品提案を目指して、2019年の日産リーフに続き、今回は最先端の二輪EVであるBMW C evolutionを分解調査の対象とした。

 

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