東京モーターショー2017:トヨタの多彩な出展
人を理解する「Concept-愛i」を出展、Lexus LS+ Conceptはレベル4以上の自動運転を目指す
2017/11/02
- 要約
- 未来の愛車「TOYOTA Concept-愛i」を出展
- 高級セダンの新型CenturyプロトタイプモデルとCROWN Concept
- 燃料電池車のプレミアムサルーンとバスのコンセプトカー
- スポーツカーシリーズ「GR」を発表、「GR HV SPORTS concept」を世界初披露
- Lexus LS+ Conceptは、レベル4以上の自動運転を目指す
- 新型Lexus LSとLC
- TOKYO CONNECTED LAB 2017での出展
要約
AI搭載EVのTOYOTA Concept-愛i |
第45回東京モーターショー2017が、2017年10月25日から11月5日まで、東京ビッグサイトで「世界を、ここから動かそう。BEYOND THE MOTOR」をテーマに開催された。本レポートは、トヨタの出展概要を報告する。
モーターショー初日のプレスブリーフィングで、取締役副社長のDidier Leroy氏が、「Start Your Impossible」(不可能と思えることにチャレンジしよう)をテーマにスピーチし、トヨタの 「Mobility for All」(すべての人に移動の自由を)の実現に向けた決意を示した。クルマは、自由で楽しいものでなければならないとの想いを、今回出展する「GR HV SPORTS concept」や「Tj CRUISER」で示した。
さらに、今後提供するクルマの価値を高める3つの技術領域と、それぞれに対応する今回の出展モデルを紹介した。まず「人工知能」と「コネクティッドカー」の領域であり、それらにより顧客のパートナーとなる「Concept-愛i」を出展。また「新型Crown Concept」は、日本のコネクティッドカーの新しい「基準」となる。
次に焦点となるのは「自動運転」であり、トヨタは、2020年に高速道路で、2020年代前半に一般道を対象としたシステムを導入する。現在は享受できていない人々にも「移動の自由」をもたらすとしている。「Concept-愛i」も高度の自動運転を想定する。
3番目は「電動化」の技術である。EVが近い将来重要なソリューションの一つになることは疑う余地がなく、「Concept-愛i」の駆動システムはEVを想定。また、航続距離を飛躍的に改善する全固体電池について、2020年代前半の実用化を目指すと発表した。「ゲームチェンジャー」になりうる技術だとしている。一方、FCVへの取り組みも継続しており、本モーターショーにおいても、プレミアムFCVの「Fine-Comfort Ride」とFCバス「SORA」コンセプトカーを出展した。
Lexusのブースでは、近い将来に実現を目指す最新の自動運転技術を装備する「Lexus LS+ Concept」を世界初披露した。レベル4以上の自動運転技術の実現に挑戦する。他に、2017年10月に発売したばかりの「新型Lexus LS」や、3月に発売した「Lexus LC」を出展した。
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