IAA 2017 : 欧州メーカー、SUVラインナップを強化
欧州市場の変化に対応する戦略モデルを披露
2017/10/26
- 要約
- Skoda:Karoq、Kodiaq Scout、Kodiaq SportlineでSUVラインナップを拡大
- PSAグループ:Citroen C3 Aircross、Opel Grandland Xでブランド攻勢を継続
- Jaguar Land Rover:Jaguar E-PaceとLand Rover Discovery SVXのSUVラインナップを披露
- Renault:Megane R.S.で高性能、コンセプトカーSymbiozでコネクティビティをアピール
- Ford:EcoSportとMustangの新型バージョンを展示
- SEAT:Aronaで製品ラインナップを拡大
- Dacia:人気のコンパクトSUV、Dusterの次世代モデルを投入
- Borgward:コンセプトカーIsabellaで伝統を復活
要約
ドイツのフランクフルトで9月10日から24日まで、開催された国際モーターショー(IAA)2017は、9月16日から一般公開日となった。50以上の乗用車ブランドが出展、来場者数は約81万人となった。IAA 2017のスローガンは「Future now」で、革新技術の展示は過去最高の363件に達した。
IAA 2017:Skodaの展示ブース |
IAA 2017に出展したドイツメーカーと同様に、SUVセグメントの需要が伸びていることから、欧州メーカーもSUVやクロスオーバーを展示していた。出展モデルには、Ford EcoSportなどのサブコンパクトクロスオーバーや、Jaguar F-Pace、Citroen C3 Aircross、Dacia Duster、Skoda KaroqなどのコンパクトSUVがある。またLand Rover Discovery SVXやSkoda Kodiaqなど、より大型のモデルを出展したメーカーもあった。全体的に展示モデルがクロスオーバーやSUVに集中したことは、欧米メーカーが欧州における事業計画を重視していることを示している。
SUVやクロスオーバーの出展数よりも重要なのは、複数のメーカーが将来の自動車市場に向けた戦略を示すコンセプトを示したことである。Renault Symbiozはコネクティビティを強調し、Skoda Vision Eは電気自動車の重要性をアピール、Borgward Isabellaコンセプトは同社のデザインスタディを表していた。
本稿はIAA 2017の展示車両に焦点を当てたレポートの第3弾。Skoda、Citroen、Opel、Jaguar Land Rover、Renault、Ford、SEAT、Dacia、Borgwardなど、ドイツ系以外の欧州メーカーを中心に展示内容を取り上げる。ドイツOEMのEVやICE (内燃機関車)については先行レポートで報告している。アジアメーカーの展示については今後リリース予定のレポートで報告する。
関連レポート:
IAA 2017:ドイツメーカーはEVシフト強化を前面に (2017年10月)
IAA 2017:ドイツメーカーのICE(内燃機関車)、ブランド強化とラインナップ拡充 (2017年10月)
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