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ブラジル:景気底打ちで、自動車市場は緩やかに回復

2017年の販売は前年比4%増の213万台の見込み

要約

 ブラジルでは2年間の景気後退を経て、2017年1-3月期の実質GDP成長率が9四半期ぶりにプラスになるなど、景気底打ちが見えてきた。テメル大統領への収賄疑惑など政治的な不安要因は残るが、景気は緩やかに回復に向かっている。自動車市場にも回復の兆しが見え、新車販売台数は4年連続減少していたが、2017年1-7月は前年同期比3.4%増。2017年通年の新車販売見通しは前年比4.0%増の213万台(ブラジル自動車工業会(ANFAVEA)の2017年7月時点での予測)。

 生産調整や従業員のリストラが続いていた生産拠点でも、2017年に入ってからは生産台数が回復し、各メーカーの投資意欲も戻ってきている。2017年通年の生産台数見通しは前年比21.5%増の261万台、うち輸出は35.6%増の71万台の見込み(ANFAVEAの2017年7月時点での予測)。

 2017年1-7月のライトビークル市場シェアの上位3社は引き続きGM、FCA、VWであるが、FCAとVWは販売ピーク時の2012年に比較すると大幅にシェアを減らし、現代自、トヨタ、ホンダ等がシェアを拡大している。乗用車モデル別ランキングでは、GMのChevrolet Onix、現代自のHB20、FordのKa等、いずれもサブコンパクト車が上位。販売が急拡大している小型SUVでは、ホンダのHR-V、FCAのJeep Renegade、現代自のCretaが1位~3位を占めた。

 ブラジル政府は2017年4月に、2018年に導入する新自動車政策Rota 2030を発表。15年間にわたる長期ビジョンと明確なルールを設定し、安心して投資ができる環境の整備と国内産業の競争力強化を目指す。

 生産拠点での拡充では、JLRが2016年6月に南米初の新工場(年産能力2.4万台)を稼働、トヨタは同年5月に中南米初のエンジン工場(年産能力10.8万基)を開所した。また、VWは小型車向けMQBプラットフォーム対応ラインを導入するために26億レアルを投資、GMも新型車生産等のために3工場に45億レアルを投資する計画。Renaultは7.5億レアルを投じてエンジン生産施設を拡充する。

 

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