自動運転の実現に向けた最新技術動向 (上)

キーテクノロジーとその位置付け:「見える世界」と「見えない世界」

2015/12/04

要 約

 自動車メーカー各社の積極的なデモやアナウンスに加え、政府からも自動運転車の実現について前向きな発言が行われるようになっているが、その実現手段を担うサプライヤ各社は状況をどのように見ているのだろうか?

 ここではTU-Automotive Japanが主催するTU-Automotive Japan 2015(The Westin Tokyo 10/20-21; 昨年までのTelematics Japan)の自動運転に関するセッションにおける、サプライヤ各社の講演内容を中心に、各社がそれぞれ専門とする領域で想定している方向性、課題とその解決手段、実現時期などについて、上下巻に分けてまとめた。

 上編では、インテル株式会社 戦略企画室オートモティブユニット、チーフ・アドバンストサービス・アーキテクト(兼)ダイレクター / 名古屋大学客員准教授 野辺 継男氏の「自動運転を実現するテクノロジーの最新動向と今後の課題」と題した講演を取り上げる。同氏は、自動運転を実現するためのキーテクノロジーとして、車両から前方100m程度までの「見える世界」におけるDeep learningと、それ以上の「見えない世界」のVehicle IoT (Internet of Things) を強調した。

 後編では、ボッシュ、コンチネンタル、QNXとWIN DRIVER(ともに組み込みOSベンダー)、パネルディスカッションでの論議について取り上げる。

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