マツダ・富士重・スズキ・ダイハツの予防安全装備

マツダは、アダプティブ・LED・ヘッドライトやドライバー・アテンション・モニタリングを新たに導入

2015/04/06

要 約

マツダi-ACTVSENSE
マツダi-ACTVSENSEの4つのセンサー(写真:マツダ)
アダプティブ・LED・ヘッドライト
マツダが2015年1月に新たに導入した
アダプティブ・LED・ヘッドライト
(ハイビームだが、対向車に当たる部分の光源を消灯している)(写真:マツダ)

 本レポートは、マツダ、富士重、スズキ、ダイハツの、自動ブレーキを中心とした予防安全装備設定状況について報告する。

 各社は設定車種を拡大するとともに、予防安全の内容についても新技術を取り入れ、マツダとダイハツは初代システム投入後約2年で改良型を投入、富士重はアイサイトver. 2 搭載から約4年後に同ver. 3を発売した。

 マツダのi-ACTIVSENSEは、ミリ波レーダー、準ミリ波レーダー、近赤外線レーザー、カメラの4つのセンサーを搭載し、幅広い内容の予防安全装備を設定している。2015年1月に投入した改良型から、先行車・対向車への照射を部分的に消灯しながらハイビームを維持するアダプティブ・LED・ヘッドライトや、ドライバーの疲労状態を見て、必要であれば休憩を促すドライバー・アテンション・アラートを採用した。

 富士重のアイサイトは、ステレオカメラを利用し、プリクラッシュブレーキやアクティブレーンキープを提供。2014年6月に発売したver. 3からは、プリクラッシュブレーキ作動時にステアリングによる回避操作があった場合、VDC(ESCの富士重の商品名)の車両統合制御により、ステアリング操作に応じた車両挙動となるように回避操作をアシストする、プリクラッシュステアリングアシストを採用した。

 スズキとダイハツは、レーザーレーダーを使用する衝突被害軽減ブレーキをそれぞれの軽自動車に幅広く設定している(スズキの商品名はレーダーブレーキサポート、ダイハツの商品名はスマートアシスト)。スズキは、2014年12月から軽商用車にも設定した。ダイハツは、2014年12月に、ソナーセンサーを使用する「後方誤発進抑制制御機能」を追加した。

 なお、本レポートでは、他の自動車メーカーからOEM供給を受けて販売しているモデルは省略した。


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