トヨタの欧米事業:レクサスブランド車と高性能車を拡充

2013年度から欧米地域での売上高と営業利益が拡大

2014/10/02

要 約

 本レポートは、トヨタの欧米事業について、商品計画を中心に報告する。

 これまで日本車は、品質・信頼性の評価を得てきたが、トヨタはさらにエモーショナルな走りを実現する高性能車を開発し、Toyota、Lexusブランドのイメ-ジを高める計画。高性能車Lexus Fシリーズを拡充し、Supra後継のスポーツカーとスポーツクーペLexus LF-LCを開発する。TNGAの採用、内燃エンジンの大幅改良とともに、トヨタの開発・商品計画の柱になっている。

 なお、トヨタは2013年度、2014年度4~6月期に過去最高の営業利益を計上したが、欧米地域での好業績が目立つ。ここ数年拡大してきたアジア他の新興国地域は、タイ国内販売の不振などでやや足踏み状態である。

RC F
2014年秋に米国発売する高性能車"RC F" (写真:トヨタ提供)
RC F
高性能車"RC F"の運転席まわり (写真:トヨタ提供)


関連レポート: トヨタの開発戦略:高熱効率・低燃費エンジン14機種を2年間で投入(2014年9月掲載)

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