トヨタ:2013年度に経済危機前の最高利益水準へ回復
新興国で現地一貫生産体制を強化し、将来はトヨタ・レクサスを500万台販売
2013/11/14
- 要 約
- 2013年度の営業利益は、ピークであった2007年度に並ぶ2兆2,000億円を計画
- グループで2013年に1,012万台生産、2013年度に1,010万台販売を計画
- 新体制で収益責任を明確化、意思決定を迅速化
- 新興国での完成車生産能力を拡大
- 新興国でエンジン生産を強化、エンジン生産の現地調達率を向上
- ダイハツと協力し新興国向け小型車を開発
- LMC Automotive 販売予測:トヨタ主要54カ国における2016年までの販売予測
要 約
以下はトヨタの2013年度業績見込みと、今後さらに強化していく新興国事業戦略の概要である。
トヨタの2013年度連結営業利益見込みは2兆2,000億円で、ピークであった2007年度並の水準に回復する。またグループで2013年暦年に1,012万台生産し、2013年度に1,010万台販売を計画している。
しかしトヨタはリーマンショック時の経験から、経営効率をさらに高めて「持続的な成長」を目指すとしている。2013年4月に、事業・収益責任の明確化と意思決定の迅速化のため、自動車事業を先進国地域を担当する「第1トヨタ」、新興国を担当する「第2トヨタ」、Lexus Internationalとユニットセンターの4つに分割した。
本レポート後半では、第2トヨタの主要計画についてレポートする。現地一貫生産体制を確立、新興国向け戦略小型車を開発してトヨタ単体(ダイハツと日野を除くトヨタ・レクサスブランド車)で500万台販売を狙う。
第1トヨタの計画については、別途報告する予定。
関連レポート:
トヨタ:販売と収益が本格回復、2013年度に991万台販売を計画(2013年度1月掲載)
トヨタ:開発、調達、生産について、多面的な収益構造改善策を計画(2012年5月掲載)
このレポートは有料会員限定です。 残り 7 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。