欧州の新型車装備 (1):Daimler, BMW, Volkswagen
アイドリングストップ機構、ヘッドライト照射自動調整機能、予防安全装備の搭載拡大
2012/09/28
- 要 約
- Daimler:全新型車にアイドリングストップ機構を標準装備
- BMW:3 Seriesに先進的な視認性確保装備を設定
- VW:Passat AlltrackとAudi A3に多数の先進装備を設定
要 約
以下は、Daimler, BMW, Volkswagenが、2011年夏以降に欧州市場で発売した新型乗用車の主要装備の設定概要である。取り上げた新型車は合計12車種で、ブランド別で はMercedes-Benzが4車種、BMWが2車種、MINIが1車種、VWが3車種、Audiが2車種である。 走行安定性装備では、サスペンションやパワーステアリングの特性を選択できる走行特性選択機能の設定が拡大。燃費向上装備では、アイドリングストップ機構が12車種中9車種に設定され、標準装備化が進んでいる。 視認性確保では、先行車の有無や周囲の明るさに応じて、照射範囲や角度を自動調整する機能を備えたヘッドライトの設定が拡大した。 衝突安全性装備では、運転席用ニーエアバッグや後席用サイドエアバッグの設定が拡大し、M-Benzは小型車にも搭載している。 運転・駐車支援装備では、衝突被害軽減ブレーキが超小型車のVW up!に設定されるなど、予防安全装備の拡大が見られる。また、縦列・並列駐車のステアリング操作を自動化する駐車アシストシステムの設定が、各社ともに拡大している。 快適・利便性では、運転席と助手席の空調を個別に自動制御するTwo-zone automatic climate controlの設定が拡大。両手がふさがっていても、リアバンパーの下に足を入れてトランクを開閉できる機能をM-BenzとBMWが採用した。
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BMW 3 Series (写真はActiveHybrid 3) VW Passat Alltrack |
Daimler, BMW, VW が新型車に設定した主な先進装備 (2011年夏以降に欧州発売した新型車)
走行安定性 (燃費向上を含む) | 走行特性選択機能 | M-Benz M-Class/SL-Class/A-Class, BMW 1 Series/3 Series, VW Passat Alltrack, Audi A3 |
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アイドリングストップ機構 (Start/stop system) |
M-Benz M-Class/B-Class/SL-Class/A-Class, BMW 1 Series/3 Series, VW Passat Alltrack, Audi A1 Sportback/A3 |
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視認性確保 | Variable headlight range control | M-Benz M-Class/B-Class/SL-Class/A-Class, BMW 3 Series, Audi A3 |
衝突安全性 | Knee airbag for driver | M-Benz B-Class/A-Class, Audi A3 |
Rear side airbag | M-Benz M-Class/B-Class/A-Class | |
運転・駐車支援 | Park assist | M-Benz M-Class/B-Class/SL-Class/A-Class, BMW 1 Series/3 Series, VW Passat Alltrack, Audi A3 |
Collision mitigation brake system | VW up!/Passat Alltrack, | |
Speed limit assist | M-Benz M-Class, Audi A3 | |
快適性・利便性 | Two-zone automatic climate control | M-Benz M-Class/B-Class/A-Class, BMW 1 Series/3 Series, VW The Beetle/Passat Alltrack, Audi A3 |
Remote boot closing and hands-free access |
M-Benz SL-Class, BMW 3 Series |
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