※当レポートは自動車、パワートレイン分野の市場予測サービスを提供する調査会社 GlobalData（グローバルデータ）によるライトビークル市場トレンドレポートをマークラインズが翻訳したものです。

• 西欧の11月の乗用車販売は季節調整済み年率換算で1,250万台/年で、10月の1,200万台/年からわずかに増加した。単月販売は前年同月比5.3%増の96.8万台で、2023年1月から11月の累計販売台数は1,060万台となり前年同期を16%上回っている。

• ドイツは西欧主要国の中で唯一前年比マイナス成長（5.7%減）となったが、これは政府が2023年初めからEV向けインセンティブを抑制する前に消費者が購入を前倒しため、比較対象の2022年11月が好調だったことが要因である。一方でフランスとイタリアは供給状況の改善により前年比2桁増の力強い回復を続けている。

• 西欧の2023年の乗用車市場は供給制約の緩和から恩恵を受け、OEM各社が受注残の消化に取り組んでいる。今後については、直近の前年比増に比べ、ペースは落ちるもののさらなる成長が見込まれる。2024年には供給不足が解消され、より潜在需要を充たす市場になると想定される。しかし、高金利の影響を含む家計の制約により、より有意義な成長と市場の回復は制限されることになるだろう。来年は経済の見通しが以前にも増して緩やかになると見られることから2024年の乗用車生産予測を下方修正した。