Xiaomi SU7 分解調査
ギガキャストを採用したボディ構造
2025/03/04
- 要約
- XiaomiとEVビジネスの概要
- ギガキャストの詳細
- ギガキャスト部以外のボディ詳細
要約
SU7はスマートフォンの世界的メーカー「Xiaomi(小米)」がEV市場に初めて投入したモデルである。後部構造にギガキャストを採用しているが、その形状や肉厚は先行他社のものと類似している。型締力9,000トン超のダイカストマシンを採用、材料「Titans Metal」はXiaomi独自のものである。
ギガキャスト以外では、フロントコンパートメント内で左右ストラットタワーとバルクヘッドを固結するトライアングルフレームによって前部剛性を向上している点に特徴がある。また、車室に床板は無くバッテリーケースが床面となっている。なお、前端から後端まで同一断面形状のサイドシルとアルミ構造部材を溶接して作られたバッテリーケースとで車両下面の剛性を確保する設計となっている。
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Xiaomi SU7(写真)の分解作業にあたったマークラインズ ベンチマークセンターでは、開所以来複数のEVを自主・受託調査している。 | ギガキャストはリアホイールアーチおよびその間をつなぐフロア面から成る。バッテリーケースを降ろすと、左右サイドシル間にギガキャスト以外の構造物は無い。 |
(出所:マークラインズ撮影)
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