[スマートエネルギーWeek 2018] 巴商会、2018年春発売のFCV向けType4高圧水素タンクを展示

・巴商会は「スマートエネルギーWeek 2018」の「国際水素・燃料電池展」で、2018年春に日本で発売予定の燃料電池車 (FCV)向けType4高圧水素タンクを出展した。水素タンクは韓国のILJIN Composites社製で、イタリアOMB Saleri社製の70MPaオンタンクバルブを組み合わせて販売する。ILJIN Composites社の高圧水素タンクは現代自動車のFCVに採用されている。
・水素タンクは世界技術規則 (GTR)と高圧ガス保安協会 (KHK)の認証を取得しており、現在は国連規則 (UNR134)の認証を取得中である。容量は51Lで、重量は36kg。圧力は70MPa (@15℃)となっている。
・安全認証の取得に目処が立ったことから、日本市場での販売を開始する。しかし、FCV向けの部品は自動車メーカーによる内製が主流で、製品化されたFCVも限られている。その一方で、燃料電池を搭載した商用車の実証実験は各地で行われている。「現状、日本市場で唯一の販売できる、実績のあるFCV用水素タンク」(巴商会)であるため、これらの実験車両の水素タンクの置き換えやFCVの開発用途に向けた拡販を狙うとしている。