[スマートエネルギーWeek 2018] 日置電機、BMSの評価、検査を行うバッテリセル電圧ジェネレータ「SS7081」を展示

・日置電機は「スマートエネルギーWeek 2018」の「国際二次電池展」で、電動車に搭載されるバッテリーマネージメントシステム (BMS)の性能および安全性評価、検査を行うバッテリセル電圧ジェネレータ「SS7081」を出展した。
・「SS7081」は最大5Vの模擬バッテリーを12チャンネル設定しており、高確度の電圧測定、バランス電流測定、暗電流や待機電流のエミュレーションを行う。模擬バッテリーを組み込むことにより、実際の電池では難しい各セルのSOC (State of charge)やSOH (State of Health)等を自由にエミュレーションできる。さらに、オープンワイヤ模擬出力とサーミスタ模擬出力を搭載しているため、断線や過充電および過放電、電池温度の模擬も可能となっている。48VマイルドHVや高電圧電池を搭載する電動車向けのBMSに対しては、「SS7081」を複数接続することで対応できる。
・用途としてはBMSの出荷検査時の性能評価への使用を想定している。従来のBMS評価は基盤への負荷試験に留まり、決まった条件を作るのが困難で非効率であった。「SS7081」により安全で、効率の良い検査システムになるという。
・リチウムイオン電池は性能にばらつきがあり、さらに厳密な温度管理が求められている。そのため、BMSに対する性能要求は高まっており、評価装置には様々なパターンで高速に検証できる検査システムの構築が必要とされている。