ルーマニア

・ダチアは7月12日、サブコンパクト電気SUVの改良型「スプリング(Spring)」を発表した。デザインを一新し、デジタルダッシュボードとアップグレードされたスクリーンを備えたインテリアとなった。荷室容量は308L(リアシートを畳んだ状態で1,004L)とライバル車を凌ぐ収納力を備える。

・多くのバージョンに最高出力65hpの駆動モーターを搭載し、0-100km/h加速13.7秒という市街地走行に適したダイナミックな加速を提供する。26.8kWhのコンパクトなバッテリーを搭載し、航続距離は225km。7kWのAC充電による20%-100%充電の所要時間は、家庭用コンセントなら11時間以内、7kWのウォールボックスなら4時間となる。オプションの30kW DC急速充電では、20%-80%充電の所要時間は45分間。

・新型ステアリングホイール、アジャスタブル・ステアリングコラム、高さ調整式ステアリングコラム、電動パワーステアリングのチューニングなどを改良したほか、回生ブレーキを強化するBモードを新たに採用。市場最小クラスの回転半径によりハンドリングが向上した。緊急ブレーキ、交通標識認識、リアパークアシストなど、欧州の最新の安全基準を満たす新しいADAS機能を搭載。

Based on Dacia press release

・Continental (コンチネンタル)は、ルーマニアのシビウ(Sibiu)に保有する研究施設で投資を行っていると発表した。電磁両立性(EMC)のテストに対する投資で、新設した残響室を活用して、車載電子機器の品質と最適な動作を検証する。

・新しい残響室の設置により、シビウの施設はルーマニアで唯一のEMC検証能力を持つ拠点となる。残響室はファラデーケージ(外部の電波や電磁波の影響から保護する密閉空間)、信号発生器、増幅器、アンテナ、放射量を確保するためのリフレクターから構成されている。これにより、テストの厳格性を保ったまま所要時間を短縮できるという。

・機器のテストと評価の業務はQualification Laboratories (QL)部門で行われ、自動車産業を含む様々な産業向けにソリューションを展開できるとしている。(2024年7月11日付プレスリリースより)

・BMWグループは7月4日、NTTデータと提携し、ルーマニアのクルジュ・ナポカ(Cluj-Napoca)に、ITとソフトウェアの開発を行う新しいハブを開設したと発表した。BMW TechWorks Romaniaと名付けられたこのセンターは、欧州のITプロジェクトに注力してBMWのデジタルトランスフォーメーションを推進する。

・NTTデータは、アジャイルソフトウェア開発に関する深い専門知識を持ち、ルーマニアのIT部門に強いコネクションを持つ信頼できるパートナーであるという。

・両社が設立した合弁会社は、年末までに従業員を250人に倍増させることを目指しており、最終的には1,000人超を雇用する計画。年末までに数千万ユーロの売上達成を目標とする。

・主な注力分野は以下の通り。

• つながる調達：複雑なサプライチェーン向けのネットワーク化されたITシステムの開発
• デジタルショップフロア：BMWのiFactory向けの近代的生産ITの構築
• 直販モデル： 欧州におけるBMWとMINIの直販をサポートするセントラルITコンポーネントの構築

Based on BMW press release