UNO MINDA (NK Minda Group) (Minda Industries Ltd.) 2018年3月期の動向

-同グループはスイッチにおいて2輪事業、4輪事業にわたってインド最大規模。

-同グループはホーンにおいてインド1位、Clarton Horns買収後世界2位。

-同グループはRinder Group買収後、インド国内第3位のライトサプライヤー。

Financial Overview

(in INR Billion)
Uno Minda グループ
2018年3月期 2017年3月期 増減率 (%)
売上高 70 56 25%

 

Minda Industries Limited
2018年3月期 2017年3月期 増減率(%)
売上高 45.48 36.65 24.1%
EBITDA 5.34 3.74 42.8%

 

 見通し

-同グループは直近、海外事業比率を25%まで引き上げることを目標としている。
電気自動車の状況を注視、また見直しを行い、同グループの既存の製品をEV車において活用している。
また、同グループは優秀な人材や研究開発施設、現代テクノロジーに投資する計画も立てる。

研究開発費

(in INR million)
Minda Industries Limited
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 674 590.2 511.3
売上高比率 3.5 3.6 3.5

 

研究開発施設

-Minda Industries Limitedの研究開発施設はNawada Fatehpur Manesar、Rasoi、Sonepat、Pune にあり、それぞれ科学産業研究庁(DSIR)の承認を受けている。

-同グループは180以上の製品特許および192のデザイン登録を所有している。また、8つのR&Dセンターにおいて200人を超える研究チームをかかえる。デザインセンターはインド、日本、台湾、スペインに14カ所配置。

研究開発施設

-同グループが保有する研究開発施設は以下の通り:

地域 種類 施設
Sonepat 国内 研究開発
Manesar 国内 研究開発
Pune 国内 研究開発
Gurugram 国内 研究開発
Bawal 国内 研究開発
スペイン 国際 デザイン
台湾 国際 デザイン
日本 国際 デザイン

 

研究開発活動

-Minda Industries Limitedの2018年3月期における研究開発活動は以下の通り:

  • 密閉型ブレーキスイッチ、USBチャージャー、ヒーテッドグリップ、スマートUSBチャージャー、SABユニットおよび二輪用指示灯など
  • 今後の研究開発活動計画においては、軽量化フロントパーツ、フォグランプ、フューエルインジェクションシステム、ライティングコントロールシステム、スピードセンサー、パワーソケット、触覚検知スイッチシステムテクノロジー、スマートスイッチシステム、ハザードスイッチ統合型ウィンカー、指示灯付きウィンカー、アイドリング改善システムのデザイン及び開発などを行う予定

-Uno Minda グループはCREAT (Centre for Research, Engineering and Advance Technologies)を設置。

>CREAT は同グループにおける他の組織、またその他技術提供組織との協業において使用される施設。ソフトウェア、ハードウェア、機械、またデザインに特化し、CREATにおけるエンジニアおよびデザイナーは以下の4つの製品領域において活動する:

  • コックピット電子機器および先進技術
  • 車体外装品および安全技術
  • クリエイティブデザインおよびイノベーション
  • 製品アシュアランス

-独立したクリエイティブデザインスタジオ(INITIA)では、自動車外装品、内装品、アクセサリー等における革新的なデザインソリューションを、世界的な自動車業界の顧客のコンセプト、試作品、製品プロジェクトなどへ提供。

技術提携

-2018年3月期、同グループは台湾のTTEとADAS関連分野にて合意に至った。

 

受賞

-2018年3月期の受賞は以下の通り:

受賞社
4輪分野
Maruti Suzuki - Special Support Minda Kosei Aluminium Wheel Pvt. Ltd
Maruti Suzuki - Overall Performance and Comprehensive Excellence Minda D-ten Pvt. Ltd
Mahindra - Supplier Business Capability Building Mindarika Pvt Ltd
Toyota - Best Supplier – Quality Minda TG Rubber
2輪分野
HMSI - Delivery Management MIL Switch Division
Bajaj - Quality & TPM Award MIL Acoustic Division
Yamaha - Excellence in Quality MIL Switch Division

 

企業動向

-3月30日、豊田合成と豊田通商および同グループとの合弁で設立されたToyoda Gosei Minda Private Limitedにおいて総額2億ルピーのうち6.13%の株式を取得したと発表。

-3月31日、Minda Industriesは、BS VI 製品を開発および製造するため、センサー、アクチュエーターおよびコントローラー部門を拡張すると発表した。 費用は10億インドルピー。販売に向けた生産開始は2019年12月を予定している。

-3月31日、同グループはスズキGujarat工場へ納品するためのホイール及びタイヤASSY工場をGujaratに設立すると発表した。同プロジェクトにかかる費用は4億6800万インドルピーで、完了は2019年1月の予定。

-11月22日、同グループは取締役会がMindarika Pvt. Ltd. (MRPL)への証券投資を承認したと発表した。今回の株式取得はグループ統合活動の一部。Minda Industries Limited はすでにMRPLの27%の株式を保有しており、今回はさらに23.9%を取得。計51%の株式を保有することになる。

-9月28日、同グループはメキシコにおけるホーン生産工場の拡張を発表した。今回の15百万USドルの工場は2018年4月に操業を開始する予定。

-7月11日、Minda Industries Limited (MIL)は7月1日に Neel Metal Products Ltd から M J Casting Limited (MJCL) の株式のうち残る2%を取得したと発表した。
今回の取得によって、MJCLはMILの完全子会社となった。今回の取得にかかった費用は11.7百万インドルピー。

-5月22日、豊田合成は 732百万インドルピーを投じて、GujaratにSuzuki Motor Gujarat (SMG) へのエアバッグ、ウェザーストリップ、その他自動車部品納品のための新工場を設立すると発表した。今回の新工場は豊田合成子会社Toyoda Gosei Minda India Private Limited (TGMIN)の支社となる予定で、2021年までに250億インドルピーの売上高となる見込み。

-5月16日、Minda Industries Limited (MIL) はGujaratにて Minda Kyoraku Co. Ltd のブロー成形部品工場を設立すると発表。

-5月12日、コネクテッドカー及びテレマティクスを担うMinda iConnect Pvt LtdとMicrosoft Indiaはインドの自動車業界に向けてコネックテッドカー技術における戦略的協業を開始すると発表した。Microsoftは UNO MINDAのMicrosoft AzureクラウドにおけるAI、機械学習およびIoTの統合開発技術を支援する。

-4月27日、Minda Industries Ltd.(MIL) は台湾のTung Thih Electronic Co. Ltd., (TTE)との比率50:50の合弁企業設立に関して同意した。TTEは、運転アシスト製品およびシステム(DAPS)、リバースパーキングアシストシステム (RPAS)を含むセーフティシステム、カメラ、自動駐車システム、タイヤ空気圧監視システムセーフティシステムの開発、製造、および販売を行う企業。