Schaeffler Group (China) [舎弗勒投資(中国)有限公司] 2016年12月期の動向

新工場

-Schaefflerの中国子会社Schaeffler (Nanjing) は、南京に建設した新工場「Hall 3」の開所式を行った。床面積は約30,000平方メートルで、従業員約1,000名が勤務可能。カムシャフトフェージングユニット、油圧タペット、チェーン、テンショナー、その他自動車エンジン用部品および自動車部品を生産する。生産された部品は中国自動車メーカーをはじめグローバル自動車メーカーに納入される予定。(2016年10月14日付プレスリリースより)

-湖南省湘潭 (Xiangtan) 市に新たに生産拠点を設立すると発表。中華圏における生産能力を拡大し、中国国内およびグローバル市場向けに供給する。第1フェーズでは、約20ヘクタールの敷地に第1工場を建設する。2018年末までに稼働を開始し、自動車部品や精密軸受を生産する予定。プロジェクトの第2フェーズでは、第2工場、物流センター、訓練施設を建設する。(2016年8月18日付プレスリリースより)

生産動向

-中国で生産する第100万台目の油圧トルクコンバーターを太倉第3工場でラインオフした。同社は中国でLuKブランドの製品を2006年から生産しており、現在マニュアルシフトチェンジクラッチ、乾式/湿式ダブルクラッチ、クラッチレリーズシステム、デュアルマスフライホイール、油圧トルクコンバーターなどの製品を中国から供給している。(2016年7月18日付けプレスリリースより)

製品開発

-遠心振り子式アブソーバー搭載のクラッチディスクを開発。性能及びコストの面で見ると、この製品は従来の トーションダンパー付きクラッチディスクとデュアルマスフライホイールの中間に位置する。遠心振り子により振動を吸収することでエンジンからトランスミッションへ伝達するねじり振動を軽減するもの。世界初の遠心振り子式アブソーバー搭載クラッチディスクは2017年に欧州で量産に入る見込み。また中国本土でこのクラッチディスク搭載車が市販されるのは2017年末になる予定。(2017年2月21日付けプレスリリースより)

研究開発体制

-上海市安亭にR&Dセンターを保有。

技術提携

-2016年5月、西南交通大学と共同実験室を設立することで合意し協定書を結んだ。この実験室は西南大学の牽引動力国家重点実験室内に設置し、軌道車両用ベアリングの先進技術を研究開発する。

-自動車E-Mobilityの研究開発において同済大学と提携。(2016年同社アニュアルレポートより)