PT. Astra Otoparts Tbk 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:10億ルピア)
   2012年
12月期
2011年
12月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 8,277.5 7,363.7 12.4 -四輪車市場における売上増加。
-新工場建設による能力増強がアフターマーケットの売上増加に寄与。
純利益 1,053.2 1,006.7 4.6 -

売却

-自動車用ワイヤーハーネスを生産しているPT. EDS Manufacturing Indonesiaの持分株式5%全てを、タイのYIC Asia Pacific Corporation Ltd.へ売却したと発表。今回売却されたのは360株で、総額約3.6百万米ドルとなる。(2012年5月2日付プレスリリースより)

新会社

-2012年、同社は自動車用プラスチック部品製造会社「PT Autoplastik Indonesia」と自動車用ゴム・金属部品製造会社「PT Velasto Indonesia」を設立。ともに同社の完全子会社。

合弁事業

-2012年、同社は台湾の儒億科技 (Juoku Technology) およびインドネシアのPT. Takagi Sari Multi Utamaと自動車用ランプの合弁会社「PT Astra Juoku Indonesia」を設立したと発表。

国内事業

-2012年10月、PT Century Batteriesの新工場がMitra Karawang Industrial Estateで操業開始。年産能力は60万ユニット。

-2012年5月、PT Nusa Keihin Indonesiaの新工場がCibitungで操業開始。年産能力は97万ユニット。

開発動向

研究開発拠点

-2010年に開設されたEngineering Development Center部門が主に研究開発を実施。

-2012年、同社はエンジニアリング開発センター (Engineering Development Center) をCikarangに開設。100名以上のエンジニアが研究開発に従事。

技術導入契約

-PT Kayaba Indonesiaは、合弁相手のKYBから自動車用ショックアブソーバー、二輪車用フロントフォークおよびオイルクッションユニットに関する技術供与契約を締結している。契約内容は、工業所有権の許与、製造・販売権の許与、技術的知識・情報およびノウハウの提供。契約期間は、2010年2月1日から2014年1月31日まで。

-PT Federal Nittan Industriesは、合弁相手の日鍛バルブと小型エンジンバルブに関するライセンス契約を更新した。契約期間は2010年6月1日から5年間で、PT Federal Nittan Industriesは日鍛バルブに対してライセンス諸権利の部分的対価を支払っている。

設備投資

設備投資額

-合弁相手の曙ブレーキは、2012年12月期にPT Akebono Brake Astra Indonesiaに対してディスクブレーキ・ブレーキ用部品の製造設備に1,200百万円、Akebono Brake Astra Vietnam Co., Ltd.に対してはディスクブレーキ・マスターシリンダーの製造設備に300百万円を投資する予定。

-合弁相手の日鍛バルブは、2012年12月期にPT Federal Nittan Industriesに対して450百万円の投資を計画している。小型エンジンバルブの製造設備の合理化・更新および生産能力の増強に投資され、完成後は生産能力が12%増加する見通し。

国内投資

-2012年11月、Denso IndonesiaはWest CikarangのBekasiにおいて、第三工場の起工式を行ったと発表。同工場の敷地面積は20ヘクタール。

-2012年9月、インドネシアのCikampekにおいてPT Gemla Kempa Dayaの新工場の起工式を実施。生産能力は年産3.6万ユニットを予定。

-インドネシアのKarawangにおいて新工場「PT Inti Ganda Perdana」の起工式を行ったと発表。同工場の建設により、ADMエンジン用シャフトアクスル「D80」やハブフロントなどの生産能力が拡大する。敷地面積は4.8ヘクタールで、完成は2012年末となる見込み。(2012年5月15日付プレスリリースより)

-台湾の儒億科技 (Juoku Technology) およびインドネシアのPT. Takagi Sari Multi Utamaと、インドネシアに自動車用ランプ工場を建設することで合意した。新会社の名称は「PT Astra Juoku Indonesia」。西ジャワ州のKarawangに建設され、面積は2.5ヘクタールの予定。2016年のフル稼働時に、生産能力は自動車用ランプ約2百万個となる見込み。(2012年5月1日付プレスリリースより)