Sapura Industrial Berhad 2016年1月期の動向
近年の動向
業績 |
(単位:百万マレーシアリンギット) |
2016年 1月期 |
2015年 1月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 224.3 | 232.7 | (3.6) | 1) |
営業利益 | 9.3 | 12.5 | (25.6) | - |
要因
1) 売上高
-2016年1月期の売上高は前年度比3.6%減の224.3百万マレーシアリンギット。マレーシアにおける自動車販売台数が僅かに減少したことが影響した。
国内事業
-2014年、マレーシアのGo Automobile Manufacturing Sdn Bhd.から、部品サプライヤーの1社に選定された。Go Automobile Manufacturingは中国の長城汽車から製造ライセンスを受け、ケダ州Garun Industrial Estateでマレーシア初の環境対応車の生産を行なっている。同社は現地サプライヤー6社の中の1社として、Go Automobile Manufacturingの組立工場内で製品を製造し、サブASSYへの組み付けを行なう。
-2012年1月期、同社は冷間成形加工を導入し、より付加価値の高いサスペンション部品の製造を可能とした。すでにグローバルOEMメーカーに対してコイルスプリングの供給を開始している。
-2012年現在、環境対応車 (Energy Efficient Vehicles) 関連の製品を製造している。マレーシア政府は2020年までに、国内販売台数における環境対応車のシェアを10%に増加する意向を表明しており、同分野は将来の成長ドライバーになると考えられる。
海外事業
-2012年現在、同社の海外事業は、まずは強固な地盤を持つタイ、シンガポールおよびフィリピンにおいて市場シェアの拡大に着手。その後、グローバルサプライヤーとしてエクアドル、インドおよびインドネシア等の新たな市場に参入を図っている。
受注
-2016年1月期、ホンダ 「City」 および 「HR-V」 向け製品を新たに受注。これにより、全社売上高に占めるホンダ向けの割合は前年度比2倍以上に拡大した。
-2013年1月期、Proton 「Preve」、Volkswagen 「Polo」、「Jetta」 向けのサイドロードスプリングを受注。
主な受賞
-2016年1月期、Peroduaの 「Excellent Quality Vendor 2015」、およびホンダの 「Quality Appreciation Award 2015」 を受賞。
-2015年1月期、Peroduaから 「Excellent Cost Reduction Contribution Vendor 2014」 を受賞。
-2014年1月期、以下賞を受賞:
- ホンダ: Continuous Effort Award 2012
- Proton: Best Quality Performance 2013
- Perodua: Overall Excellent Performance 2013
研究開発拠点
-マレーシア セランゴール州Bandar Baru BangiにR&Dセンターを保有。
技術提携 |
(2016年1月31日現在) |
会社名 | 所在地 | 製品/技術 |
アドヴィックス | 日本 | ブレーキシステム |
丸紅オートモーティブ | 日本 | ナックル、ブレーキドラム |
Delphi Korea | 韓国 | ブレーキシステム |
World Industries Ace | 韓国 | 等速ジョイント、フロントアクスル |
ACT | 韓国 | デザイン、テスト施設 |
GKN Sinter Metals | ドイツ | 焼結鋳造 |
Ina Bearing | ドイツ | ころ軸受 |
Mahle Brockhaus | ドイツ | 鋳造クラッキング |
-Universiti Malaysia Pahang (UMP) と研究開発、産業訓練、および生産能力強化の分野で提携を結んだ。これにより製品設計や製造プロセスを改善した。
設備投資額 |
(単位:百万マレーシアリンギット) |
2016年1月期 | 2015年1月期 | 2014年1月期 | |
全社 | 11.4 | 15.9 | 12.2 |
-2016年1月期、マレーシア経済が減速する中、コスト削減目標を達成するため、慎重に設備投資を実施。その結果、投資額は前年度比大幅減となった。