アイシン・エィ・ダブリュ (株) 2018年3月期の動向

業績

ー海外への拡販活動の成果などによりATの販売が世界的に好調だったことから、売上は前年比13.3%増の1兆6,212億円。
そのうちトヨタグループ向けの販売はATにおいて37.3%、ナビ関連は61.8%。

ー営業利益は原材料価格の上昇、研究開発費や償却費の増加などの減益要因があったものの、売上増加、収益体質強化活動の成果などにより、前年比15.5%の1,419億円。

 

事業動向

-2020年までにアイシングループで総額2千億円を投資し、オートマチックトランスミッション (AT) の生産能力を年間1320万台に引き上げる計画を明らかにした。同社グループでは昨年10月の時点で20年までに1千億円を投じ、1250万台体制にする計画だった。子会社のアイシン・エィ・ダブリュが、中国で広州汽車、吉利汽車とそれぞれ、年産40万台のAT合弁を設立することを決定、これを含めると20年時点で1320万台の能力になるという。また、人員増強も進め、20年までに日本、中国でそれぞれ3500人ずつ、合計7千人を新規雇用する。(2018年4月28日付日刊自動車新聞より)

9月に取得した岐阜県瑞浪市の工場用地に100%出資のオートマチックトランスミッション(AT)生産会社「エィ・ダブリュ瑞浪」を設立すると発表。同社グループとして、国内で2社目、国内外合わせて7社目のAT生産会社となる。工場の敷地面積は224,838平方メートル。年間の生産能力は40万台で、201812月に生産を開始する予定。生産開始時点の従業員は約750人の見通し。 (20171031日付プレスリリースより)

 

研究開発費

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 80,300 69,200 65,800

 

研究開発活動

-ドライブトレインシステムの多様化やクルマ社会の高度情報化などに対応するため、トランスミッションやナビゲーションといったこれまでに培ってきた商品・技術を基盤に、次世代に先駆けた商品開発を推進。
 

製品開発

ートヨタ自動車「カムリ」向けTNGAに基づくFF8速ATの共同開発。

ートヨタ自動車と共同でレクサスブランドの新型クーペ「LC」向けに、ハイブリッド車(HV)モデル用「FRマルチステージハイブリッドトランスミッション」、ガソリン車モデル用「FR10速オートマチックトランスミッション(AT)」を開発したと発表。(2017年3月28日付日刊自動車新聞より)

 

設備投資額

(単位:百万円)
2018年3月期 2017年3月期 2016年3月期
全社 87,383 72,319 123,236