株式会社ニッキ 2006年度の動向

ハイライト

業績
(単位:百万円) 2007年
3月期
2006年
3月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 11,956 13,472 (11.3) 自動車機器及び米国向け輸出の汎用気化器の売上が減少。
営業利益 (152) 817 - -
経常利益 (53) 986 - 米国製造子会社の設立に伴う初期費用の負担による影響。
当期純利益 (472) 673 - 繰延税金資産の取崩等。
自動車機器事業
売上高 3,128 3,848 (18.7) 自動車用気化器の販売減少
営業利益 97 265 (63.4) -
ガス機器事業
売上高 3,839 3,743 2.6 韓国向け輸出高の増加
営業利益 (169) 202 - 製造コストの上昇

2008年3月期の課題
収益力の回復を最優先課題として、付加価値の拡大とコストミニマム化を進める。そのために、提案型営業の強化及び戦略的新商品の開発により売上高の拡大を図るとともに、経費のより一層の削減及び調達と生産拠点の最適化等を進め、ムダのないモノづくりを徹底して推進していく。これらの施策等により収益体質の強化を図り、企業価値向上の実現を目指す。

開発動向

<研究開発費>
・2007年3月期の研究開発費は、203百万円

<研究開発状況>
自動車用機器
エンジン燃焼改善のための可変吸気弁及び燃焼室への吸気流れ改善用弁機構など吸入空気系電子制御機器について次世代対応品を含めた研究開発を推進。

ガス燃料機器

・政府によるクリーンエネルギー自動車普及促進に関連し、その対象車であるCNG自動車、ディーゼル代替LPG自動車等の燃料系システム機器の研究開発と天然ガスやLPG燃料を使用する産業エンジン用燃料供給システム機器の研究開発を行い、国内外に販売中。また、2006年7月より、独立行政法人新エネルギ-・産業技術総合開発機構(NEDO)補助事業の採択を受け、低燃費なLPG車普及に向けた研究開発を進めている。
・国内の新長期排出ガス規制で計画されている強力な大気汚染防止策などに対応した研究開発を推進。

ECU
・新型マイコンへの対応、モデリング等、新しい制御ロジックの開発を強化している。また、外部技術の導入を図り研究開発の促進に努めている。
・各国の排ガス規制に対応すべき技術やOBD(On Board Diagnosis)Ⅱに対応できるよう研究開発をするとともに納入先要望への対応も含めて燃料系適合技術開発を推進。

設備投資

設備投資
・2007年3月期の設備投資額は1,658百万円
・自動車機器事業においては、自動車機器加工の合理化に154百万円の設備投資を実施。
・ガス機器事業においては、ECU(電子制御装置)の組立及び検査装置の合理化他に188百万円の設備投資を実施。

主な設備の新設(抜粋)
会社名
事業所名
所在地 セグメント 設備の内容 投資予定金額
総額(百万円)
着手 完了予定
厚木工場 神奈川県
厚木市
自動車機器 製造設備の
合理化など
6 2007.04 2008.03
ガス機器 製造設備の
合理化など
56 2007.04 2008.03