2009年度Delphi Group (中国事業) 動向
ハイライト
<事業概況>
-サーマルシステム、電気&電子アーキテクチャー、エレクトロニクス & セーフティ の分野では、2008年までに相次いで新会社・工場を設立、中国での生産体制 を拡大。上海のグローバルテクニカルセンターでは中国市場に対応した製品開発を行 い、国内主要カーメーカーへの供給を拡大。<分野別概要>
1.サーマルシステム | -上海汽車工業との合弁子会社上海徳爾福汽車空調系統(Shanghai Delphi Automotive Air Conditioning Systems Co., Ltd.)のエアコンシステム国内シェアは第1位。 |
2.電気&電子アーキテクチャー | 子会社徳爾福派克電 気系統有限公司(Delphi Packard Electric Systems Co., Ltd.)はワイヤー ハーネス国内シェア上位。上海、広州、長春、白城、煙台、武漢、蕪湖に計10工場を 保有。 |
3.エレクトロニクス & セーフティ | 德爾福電子(蘇州)有 限公司 (Delphi Electronics (Suzhou) Co., Ltd.)のカーエレクトロニクス 工場でカーエンターテイメント、ECU、 セーフティーシステム等の先端製品を生産。 |
製品分野ごとの動向は以下の通り。
サーマルシステム
GMの新モデルEpsilon ⅡとDelta Ⅱプラットホーム開発プロジェクトに参 加
-2009年5月、合弁子会社「上海徳爾福汽車空調系統有限公司 (Shanghai Delphi Automotive Air Conditioning Systems Co., Ltd.)」はGMの新モデルEpsilon Ⅱと Delta Ⅱプラットホーム開発プロジェクトに参加し、サーマルシステム部品の開発に 成功。すでに顧客の認可を得て量産体制に入った。エレクトロニクス & セーフティ
上海汽車にマイルドハイブリッド技術を供給
-2010年4月、 蘇州工場において上海汽車のマイルドハイブリッドカー用部品の生産 を開始した。具体的にはインバーター、モーターコントローラー、DC/DCコンバー ター、バッテリーパック、バッテリー管理システムなどモーター以外の駆動システム を生産する。なお、バッテリーは米国A123 Systemsの上海工場から調達する。パッシブセーフティ(OPS)事業の売却
-2010年4月、中国の乗員パッシブセーフティ(OPS)事業をAutolivに売却。エンジンマネジメントシステム
エキゾースト事業の売却
-2009年7月、触媒コンバータの生産子会社「上海徳爾福汽車排気控制系統有限公司 (Shanghai Delphi Emission Control Systems Co., Ltd.)」をメキシコのBienes Turgon傘下のKatcon Globalに売却した。ノンコア製品
ブレーキ事業の売却
-2009年11月、ブレーキ関連の生産子会社「徳爾福上海動力推進系統有限公司(Delphi Shanghai Dynamics and Propulsion Systems Co., Ltd.)」 を北京京西重工有限公司 (Beijing Jingxi Heavy Industry Co., Ltd.)に売却した。これは京西重工がデル ファイからサスペンション事業とブレーキ事業の資産を買収したことの一環。北京京 西重工は中国の鉄鋼大手の首鋼集団などが出資し2009年3月設立され、デルファイの 米国、ポーランド、フランス、イギリス、メキシコ、中国などにある13のシャーシー 部品生産拠点とテクニカルセンターを買収した。開発動向
研究開発施設
中国テクニカルセンター:
Delphiの中国初のグローバルテクニカルセンター。中国市場に対応した製品開発力強 化のため2003年12月、上海に設立。名称 | 徳爾福(中国)科技研発中心有限公司 (Delphi (China) Technical Centre Co., Ltd.) |
所在地 | 上海市浦東外高橋保税区 |
設立 | 2003年12月 |
操業 | 2006年4月 |
研究開発人員 | 約700名(2009年時点) |