ハンコックタイヤ_2008年12月期の動向

ハイライト

2008年12月期のハイライト

業績 (単独) (単位:百万ウォン)
- 2008年
12月期
2007年
12月期
増減率 備考
売上高 2,644,236 2,253,044 17.4% 高付加価値タイヤの売上増
営業利益 256,383 274,047 (6.4%) 原材料価格の高騰
純利益 25,412 162,305 (84.3%)

業績 (連結)


2008年12月期におけるタイヤ部門の連結実績を発表。売上高は4兆765億ウォンで、前年度(3兆2,412億ウォン)から25.8%増加、目標値(3兆8,778億ウォン)を5.1%上回った。同社はその要因を「UHP(超高性能)タイヤの売上が約35%増加したことが大きい」と説明。UHPタイヤの販売は欧州で約48%、米州で約21%増加し、OE部門では約42%の伸長を記録した。なお同社は、2009年12月期には連結売上高4兆3,255億ウォンの達成を目指すとしている。(2009年1月19日付プレスリリースより)

受注

-Volkswagen

新型SUV「Tiguan」向けにタイヤを供給すると発表。韓国の錦山(Geumsan)工場で生産されたタイヤを、2008年1月より年間約7万本納入する予定。タイヤサイズは215/65R16H。(2008年1月14日付プレスリリースより)

提携関係

2008年6月、フランスのMichelinは提携関係にあるハンコックタイヤの株式保有比率を8.9%に引き上げたと発表。Michelinは、2006年3月にハンコックタイヤの株式を追加取得し、保有比率を6.3%としていた。両社は2003年に、Michelinが将来的にハンコックタイヤ株を最大10.0%まで買い進めることで合意しており、今回の株式追加取得もその方針に沿ったもの。(2008年6月18日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制
拠点 所在地
中央研究所
(Main R&D Center)
韓国
大田(Daejeon)市
Akron Technical Center 米国
オハイオ州
China Technical Center
(CTC)
中国
浙江省
嘉興(Jiaxing)市
Europe Technical Center
(ETC)
ドイツ
ハノーバー
Japan Technical Liaison office
(JTC)
日本
大阪府

研究開発費 (単独) (単位:百万ウォン)
- 2008年12月期 2007年12月期 2006年12月期
金額 85,846 83,243 74,284
対売上高比 3.2% 3.7% 3.6%

新製品開発 (2008年12月期)

-2008年3月、プレミアムタイヤ「XQ Optimo nova」を発売

-2008年6月、エコタイヤ「enfren」を発売

主な研究開発実績 (2008年12月期)
研究課題 研究期間 研究結果等
委託研究
加硫工程におけるグリーンタイヤ成形および加硫の3次元解析 2007年3月
-
2008年2月

モールド内部において、グリーンタイヤのゴムの流動現象を把握

シリカの合成およびナノゴム複合材料への応用研究 2007年10月
-
2008年9月

ナノ複合材形態のシリカ使用による、高品質のゴム製造

ライドタイヤモデル(Ride Tire Model) 2008年1月
-
2008年12月
仮想走行試験によりタイヤモデルを開発、走行条件によるタイヤ振動特性の予測
研究所
TBR高速長距離製品のベルト耐久性向上 2007年1月
-
2008年12月
高速長距離用TBR(トラック・バス用ラジアルタイヤ)のベルト耐久性を向上

設備投資

設備投資額

-2008年12月期は生産能力拡大等に、計209,011百万ウォンを投資。

-2009年12月期は計299,939百万ウォンの投資を予定。これには生産設備の新設・増設のための140,434百万ウォンが含まれる。

投資計画

-錦山(Geumsan)工場

2,755億ウォンを投資し、2段階に分けて錦山(Geumsan)工場の増設を行う。2008年1月に完了した第1段階では、763億ウォンを投資し1日当たりの生産能力を4,000本増強。また、第2段階として1,992億ウォンを投資し、2009年6月までに日産能力を12,000本拡大する計画。今回の投資を通じて、錦山工場における1日当たりの生産能力は46,000本から62,000本に増強される。一方、年間ベースでは1,770万本から2,200万本に拡大。(2008年6月4日付プレスリリースより)