ThyssenKrupp AG 2006年9月期の動向
ハイライト
業績
(単位:百万ユーロ) | 2006年9月期 | 2005年9月期 | 増減率(%) | 要因 |
全社 | ||||
売上高 | 47,125 | 42,927 | 9.8 | (1) |
税前利益 | 2,623 | 1,677 | 56.4 | (2) |
自動車部門 | ||||
売上高 | 8,045 | 7,867 | 2.3 | (3) |
税前利益 | (174) | 118 | (247.5) | (4) |
自動車部門売上内訳 | ||||
車体 | 2,853 | 2,866 | (0,5) | (5) |
シャシー | 3,657 | 3,459 | (5.7) | (6) |
パワートレイン | 1,679 | 1,700 | (1.2) | (7) |
連結調整 | (144) | (158) | - | - |
要因
(1)
-受注、売上とも大幅増。継続事業の受注は、当初の予想を大幅に上回り、対前年17%増の508億ユーロ。普通鋼、ステンレスの素材事業及びサービスは特に好調。
-継続事業の売上は対前年10%増の471億ユーロで過去最高。好調な需要と、カーボン及びステンレス平鋼製品の価格上昇が普通鋼及びステンレス事業部門の売上を計画以上に押し上げた。サービス部門も材料部門の好調に支えられて計画を過達。自動車、テクノロジー及びエレベーター部門は予想を若干上回るにとどまった。
(2)
-事業の好調及び効率化の達成に加え、ポートフォリオの改善もグループの収益性向上に貢献。税前利益は、好業績であった前年に対しても、946百万ユーロ増(56%増)の2,623百万ユーロ。
(3)
-自動車部門の受注は3%減の79億ユーロ。システム事業の大幅な伸び、北米鋳造事業の数量増及び価格上昇、受注車両の販売増により売上は対前年若干増の80億ユーロ。新生産ラインも自動車部門の多くの会社で立ち上がった。
(4)
-自動車部門の収益は、前年の118百万ユーロの益に対し、174百万ユーロの損。主にリストラコスト、暖簾代や工場・設備と言った資産の廃却損による。廃却損は北米の車体、シャシー事業の整理の開始によるところが大きいが、ドイツにおける車体ラインの損傷、及び冶具、金型製作によるところもある。これら一過性の費用は339百万ユーロで、これに関連した(売却等による)収入は35百万ユーロである。
-車体事業の収益は一過性の費用を除いても前年以下の水準。主に北米及びフランスのスタンピング工場の稼働率の低下と、アメリカの鋳造工場のスクラップ価格の上昇による。
-シャシー事業は、英国のスタンピング工場の業績改善とステアリング及びサスペンションの業績改善により営業利益は工場。
-パワートレイン事業の収益は好調だった前年には届かなかった。収益は、ブラジルリアルの対米ドル為替変動からも影響を受けた。
(5)
-車体事業の売上は、ほぼ前年並みの29億ユーロ。北米のThysssenKrupp Waupaca鋳造工場はトラックの堅調な需要に支えられた。特に中大型トラック、建設機械・農業機械の需要が好調だった。 ThyssenKrupp Umfortmtechnikは新型バン及び高級車用のスタンピングを開始した。車体事業の売上は、これまで好調であった米国のSUV市場の急激な需要減により大きな打撃を受け、北米のスタンピング工場の数量は大幅減となった。ThyssenKrupp Sofeditは、フランスの自動車メーカーの生産減により影響を受けた。ThyssenKrupp Drauz Nothelferの売上減は、需要減と欧州の生産設備市場の競合の激化による。
(6)
-シャシー事業の売上は6%増の37億ユーロ、特にシステム事業の大幅増による。Leipzig(ドイツ)及びメキシコのアクスル組立工場の生産開始と共に、ThyssenKrupp Budd SystemsのLondon、Columbia 及びFowlervilleの3工場での受注が大きかった。ThyssenKrupp Umformtechnik、ThyssenKrupp Presta SteerTec USA及びThyssenKrupp Bilstein Suspensionの各工場でドイツの自動車メーカー各社からの新規受注が生産に入った。ThyssenKrupp Tallent Chassisでも受注増があった。一方、米国の自動車メーカーへの売上は減少。事業売却も売上減の要因。
(7)
-パワートレイン事業は17億ユーロの売上を達成。数種類のクランクシャフトとカムシャフトの生産の立ち上げ、南米における価格アップ、為替レートが好調の要因。トランスミッションとドライブラインの部品事業では、ドイツ、フランス、アメリカの自動車メーカー向けに多くのプログラムが立ち上がった。トラック生産の低調と、4シリンダーの乗用車クランクシャフトにおける競争の激化が売上にはマイナス要因。
事業買収
-2006年度には、コイルスプリングの製造メーカーLiaoyang KS Automotive Springの株式保有を30%から60%に引き上げた。さらに DaimlerChryslerが保有していたThyssenKrupp Presta SteerTecの残存株式を取得した。
売却
-2006年6月、ThyssenKrupp Budd Companyは、本年はじめに発表したリストラ計画の一環として、アルミ鋳造事業を売却すると発表した。同社の子会社であるThyssenKrupp Stahl Companyは、ミズーリ州Kingsville 及びWarrensburgの鋳物工場でアルミ鋳造を行っているが、株式投資会社に売却された。売却価格は非公開。Thysssen Stahlは813人を雇用している。アルミ鋳造事業の売却は、ドイツのThyssenKrup AGが発表した北米自動車セグメントにおけるリストラ計画に沿ったもの。 Delawareの会社であるSpeyside Equity LLCが、他の産業界への投資に加え、このThyssenKrupp Stahlの株式を保有することとなった。
-2006年7月、ThyssenKrupp Budd Companyはプラスティック材料製造及びモールディングオペレーション事業を、ミシガン州Bingham FarmsのContinental Structural Plastics社に売却すると発表した。売却価格は非公開。
-自動車事業の再編に着手。車体及びシャシー事業、特に北米でのリストラの必要性による。2006年10月16日 、売上10億ユーロ、従業員3,500人の北米ボ車体及びシャシー事業を、カナダのオンタリオ州にあるMartinrea Internationalへ売却する契約に調印した。
工場閉鎖
-2006年5月、ThyssenKrupp Budd Companyは、デトロイト工場の生産を段階的に中止すると発表した。同工場は、乗用車、トラック及びSUV用のルーフ、ドア、フェンダー、テールゲート、リフトゲート、ボディサイドパネルのような金属プレス部品の製造、組立てを行っていた。生産の段階的縮小は数週間以内に開始し、最終的な工場閉鎖は2006年末の予定。 ThyssenKrupp Buddは、近年、受注量の低下による余剰生産能力に苦しんでおり、生産拠点の統合を検討している。また、競合圧力も生産中止の理由の一つであるとしている。
環境対策
全社:
-公害抑制装置に412百万ユーロ、環境保護のために30百万ユーロを投資したほか、全部門で燃料と原材料の消費削減に取り組んだ。原材料と燃料価格が高騰したため収益改善にも貢献した。
-普通鋼部門は、VolkswagenAGより環境賞を受賞。環境に配慮した生産に加え、乗用車の排気ガスの低減に関する同社の革新的ソリューションが評価されたもの。燃費改善に役立つ、部品重量の最適化も含まれている。ThyssenKrupp Steelは、VolkswagenのSustainability Partners(環境に配慮したグループ)の一社と認められ、環境目標をコミットした部品メーカーグループの一員となった。
自動車:
-乗用車のエンジンに使用されているインジェクションバルブの生産のため、素材としてPernifer 36Zを使用したスリーブを開発、摂氏200度の高熱でもほとんど熱膨張をおこさない。これにより、低排気ガスエンジンとしてのキーであるインジェクションバルブの機能性を、あらゆる負荷及び温度域で保証している。
-資源保全とエネルギー節約は、自動車産業でも重要であり、将来はこれまで利用されていなかった加熱炉の余熱により工場の暖房は行われることになろう。暖房用燃料の消費は熱ポンプにより削減が可能。水資源の消費も冷却設備の改善により削減した。ブラジルのThyssenKrupp Metallurgica Campo Limpoでは、新しい鍛造技術が導入され、製造精度の向上、厳格な排気規制への適応、重量の低減を共に可能にした。同社は、“environment school” (環境学校)を設立、地元の学生を受け入れ地域の自然環境への認識向上に貢献している。
自動車事業とテクノロジー事業の統合
-2006年10月1日付けで、テクノロジー事業と自動車事業を統合、これによりテクノロジー事業は高品質の自動車部品・システムの市場パートナーとなった。この統合は自動車事業を収益性の高いコアビジネスに特化し、開発力及び販売力をそこに集中する。再編計画の一環として、売上高10億ユーロ、従業員3,500人の北米ボディー及びシャシー事業を、2006年10月16日付けで売却、2006年末には完了予定。
-その他地域では、継続的に事業を拡大。中国ではクランクシャフト製造のTianrunの事業買収を準備、将来に向け中国自動車市場で次の動きを探る。自動車部門のテクノロジー部門への統合により、同グループは、普通鋼、ステンレス、テクノロジー、エレベーター、及びサービスの5部門となる。
展望
-2007年度同社は、同社の重要市場が好調を維持すると見ている。特に世界の普通鋼市場は好調に推移する。世界の圧延鋼材の需要は、2007年には主にアジアやラテンアメリカ,CISの成長市場に牽引されて5%程度伸びると見ている。欧州及びNAFTA地域の需要は、幾分弱含みの経済の見通し及び在庫削減が予想されることから、堅調乃至微減が予想されるが、普通鋼の消費はさらに伸びる。生産は主に成長市場、特に中国、インド、ブラジルで大規模な新工場が稼動し増加する。原材料とエネルギー市場は全般的に逼迫した状況が続き、普通鋼生産のコストは高止まり、あるいは更に上昇圧力が加わる。
-自動車市場は全般的には成長を維持すると見ている。2007年は世界生産は2%伸びて70.5百万台と予想。生産能力は成長市場であるアジア、中東欧で拡大、2007年にもこれらの国々で生産が大幅に伸びる。 NAFTA、西欧、及び日本では生産量は微減。ドイツでも国内需要の弱含みにより、ドイツ自動車メーカーの生産は乗用車商用車計で5.7百万台に落ちると予想している。
開発動向
研究開発費
(単位:百万ユーロ) |
2006年9月期 | 2005年9月期 | 2004年9月期 |
基礎研究開発費 |
241 | 186 | 191 |
顧客関係* |
230 | 266 | 182 |
技術品質保証 |
272 | 281 | 275 |
グループ合計 |
743 | 733 | 648 |
研究開発体制
グループワイドな協力体制
-部門間協力により、技術の先駆性を高め、新製品・新生産技術の開発を図る。 この協力体制は、シナジーを生み出し、競合優位性を高め、その結果、顧客の利益にもつながる。その一例として、鋼製部品を内部流体圧力で精密成形する"ハイドロフォーミングプロセス"が挙げられる。これは、シャシー部品用として技術優位性の高い工法である。 また、自動車部門と普通鋼部門は共同で超軽量車体を開発中。
-自動車部門と普通鋼部門は、欧州の大手エンジニアリングメーカーBertrandtと共同で、車両開発チェーンや自動車生産の主要分野にわたる共同チームを発足させた。
新製品開発
-2005年10月、従来に比べ約30%の軽量を図ったスチール製ホワイトボディー「New Steel Body」の提案活動を日本で開始した。ハイテン材や中空部品を効率的に使用するほか、レーザー溶接などの生産技術を組み合わせたのが特徴。欧州では早期に商品化される見通しで、日本でも完成車メーカーの需要が見込めるとしている。提携先のJFEスチールと連携しながら顧客開拓を進める。このほか、アジア地域でも顧客開拓に乗り出す。
-新DuoPMLステアリングシステム: スピードを上げると、電気油圧システムでステアリング補助機能が減少する装置。走行中レーンから逸脱しにくく、一方パーキングの際は補助機能が働いてハンドル操作が楽になる。
-シャシー分野:
・ドイツのSUVのエアサスペンション用にエアサプライシステムを開発。
・新型トラックシャシー向けの独立懸架装置の予備開発を開始。
・DampMaticダンピングシステムの機能改良も実施。
・ ファイバーセラミックピストンロッド、超高張力スプリング、スプリットチューブスタビライザーなど、自動車部門の軽量化技術はさらに向上。
-カムシャフト/クランクシャフト製品分野:
・エンジンメーカーとの共同開発により、軽量カムシャフトの改良を推進。
・Presta Delta バルブコントロールシステムの生産準備が整った。この連続可変バルブコントロールシステムは、エンジン効率化によるドライブの快適さ向上とともに、燃費と排気ガスの低減が可能。
・ドイツメーカーの主にトラック向けに、新型のデフギアモジュールを開発中。
・アルミハウジング付軽量デフの開発も進行。
設備投資
設備投資額
自動車部門は、323百万ユーロの減価償却費を上回る、448百万ユーロの投資を実施。今年度の投資も顧客よりの新規受注を満たすための設備投資に集中。
車体事業:
-車体事業においては、日本の自動車メーカーよりのスタンピングと溶接部品のオーダーを満たすため、英国の溶接能力を増強。 ThyssenKrupp Waupacaは更なる売上増のため、米国の溶解炉の能力を増強。フランスでは、ThyssenKrupp Sofeditのスタンピングラインを増強。ThyssenKrupp Umformtechnikでは、Bielefeldで新設のスタンピング工場が稼動開始、Ludwigsfeldeでは、スタンピングと組立てのライン増強のための投資が行われた。
シャシー事業:
シャシー事業では、溶接、スタンピング、及び組立てのラインを新規受注に合せて改造。ThyssenKrupp Automotive Tallentは、大型車のプラットフォーム用フロント及びリアアクスルの生産のため、英国の溶接及び組立て能力を増強。ドイツではThyssenKrupp Umformformtechnikがサブフレームとコントロールアームの新生産ラインの建設を開始。インドではアジア市場向けのスタンピング能力を拡張している。ThyssenKrupp Automotive Systemsは、ブラジルでのアクスル部品の生産のための新生産ラインに投資。ThyssenKrupp Prestaはステアリングコラム及びステアリングギアの新規受注に対応するためラインの改造と新設を行った。ThyssenKrupp Bilsteinも、ショックアブゾーバー、スタビライザー、及びスプリングの生産のため同様の改造と新設を行った。
パワートレイン事業:
-パワートレイン事業では、ThyssenKrupp Gerlachが鍛造クランクシャフト用の生産能力の新鋭化及び拡大を実施。高周波焼入れ設備を大型クランクシャフトの生産のために建設。北米及びブラジルでもクランクシャフト生産能力の拡大に投資。アジア大陸向けのトラック用鍛造クランクシャフトの生産のため、中国企業と合弁会社を設立中。ThyssenKrupp Prestaはクランクシャフト組立てのための新規生産ラインに投資。Chemnitzでは新しい組立て及び研磨設備を建設中。ThyssenKrupp Prazisionsschmiedeは温間鍛造のディファレンシャルベベルギアの需要増に答えるため生産能力を増強。
-2006年5月、ThyssenKrupp Umformetechnik GmbHはBrackwede工場に自動車のボディー・パーツ用の新スタンピング・ショップを開設した。この新製造エリアは高強度スティールと大型外板及び構造部品の加工に特化させるが、一年弱で稼動の予定であり、40人を新規雇用した。10,800平方メートルの新ショップは、自動車のボディー・パネル及び大型のボディー・パーツ用であり、ブランキング・ライン、ロボットを使ったスタンピング・ライン、技術的なハイライトであるスタンピングされた部品の全自動梱包システムを装備している。この投資は、同社の製造拠点としてのドイツ、に対する意思表明であり、労働力の熟練と熱意、品質意識の高さ、製品と製造工程改善の能力、問題解決力と柔軟性、と言ったものがBielefeld のBrackwede工場の拡張に有利に働いた。顧客の生産工場に近いことも重要な要素であり、特に大型のスタンピングされた薄板にとって、輸送による損傷の危険を最小限にする。新ショップは自動車メーカーの組立てラインにジャスト・イン・タイム、ジャスト・イン・シークエンス(必要な順序で)で直納が出来る。
(単位:百万ユーロ) |
2006年9月期 | 2005年9月期 |
自動車部門 | 448 | 480 |
合計 | 2,077 | 1,903 |
自動車部門は、323百万ユーロの減価償却費を上回る、448百万ユーロの投資を実施。今年度の投資も顧客よりの新規受注を満たすための設備投資に集中。
車体事業:
-車体事業においては、日本の自動車メーカーよりのスタンピングと溶接部品のオーダーを満たすため、英国の溶接能力を増強。 ThyssenKrupp Waupacaは更なる売上増のため、米国の溶解炉の能力を増強。フランスでは、ThyssenKrupp Sofeditのスタンピングラインを増強。ThyssenKrupp Umformtechnikでは、Bielefeldで新設のスタンピング工場が稼動開始、Ludwigsfeldeでは、スタンピングと組立てのライン増強のための投資が行われた。
シャシー事業:
シャシー事業では、溶接、スタンピング、及び組立てのラインを新規受注に合せて改造。ThyssenKrupp Automotive Tallentは、大型車のプラットフォーム用フロント及びリアアクスルの生産のため、英国の溶接及び組立て能力を増強。ドイツではThyssenKrupp Umformformtechnikがサブフレームとコントロールアームの新生産ラインの建設を開始。インドではアジア市場向けのスタンピング能力を拡張している。ThyssenKrupp Automotive Systemsは、ブラジルでのアクスル部品の生産のための新生産ラインに投資。ThyssenKrupp Prestaはステアリングコラム及びステアリングギアの新規受注に対応するためラインの改造と新設を行った。ThyssenKrupp Bilsteinも、ショックアブゾーバー、スタビライザー、及びスプリングの生産のため同様の改造と新設を行った。
パワートレイン事業:
-パワートレイン事業では、ThyssenKrupp Gerlachが鍛造クランクシャフト用の生産能力の新鋭化及び拡大を実施。高周波焼入れ設備を大型クランクシャフトの生産のために建設。北米及びブラジルでもクランクシャフト生産能力の拡大に投資。アジア大陸向けのトラック用鍛造クランクシャフトの生産のため、中国企業と合弁会社を設立中。ThyssenKrupp Prestaはクランクシャフト組立てのための新規生産ラインに投資。Chemnitzでは新しい組立て及び研磨設備を建設中。ThyssenKrupp Prazisionsschmiedeは温間鍛造のディファレンシャルベベルギアの需要増に答えるため生産能力を増強。
-2006年5月、ThyssenKrupp Umformetechnik GmbHはBrackwede工場に自動車のボディー・パーツ用の新スタンピング・ショップを開設した。この新製造エリアは高強度スティールと大型外板及び構造部品の加工に特化させるが、一年弱で稼動の予定であり、40人を新規雇用した。10,800平方メートルの新ショップは、自動車のボディー・パネル及び大型のボディー・パーツ用であり、ブランキング・ライン、ロボットを使ったスタンピング・ライン、技術的なハイライトであるスタンピングされた部品の全自動梱包システムを装備している。この投資は、同社の製造拠点としてのドイツ、に対する意思表明であり、労働力の熟練と熱意、品質意識の高さ、製品と製造工程改善の能力、問題解決力と柔軟性、と言ったものがBielefeld のBrackwede工場の拡張に有利に働いた。顧客の生産工場に近いことも重要な要素であり、特に大型のスタンピングされた薄板にとって、輸送による損傷の危険を最小限にする。新ショップは自動車メーカーの組立てラインにジャスト・イン・タイム、ジャスト・イン・シークエンス(必要な順序で)で直納が出来る。