業績

（単位：百万ドル）

	2010年 12月期	2009年 12月期	増減率 (%)	要因
売上高	6,219	5,330	16.7	-
純利益	161	(45)	-	-
パワートレインエネルギー(PTE)
売上高	1,860	1,413	31.6	1)
パワートレイン用シーリング・ベアリング(PTSB)
売上高	1,096	818	34.0	2)
車両セーフティー・保護(VSP)
売上高	936	773	21.1	3)

要因
1)
パワートレインエネルギー(PTE)
-全地域でOEMの生産台数が増加したことや市場シェアが拡大したことにより売上高が470百万ドル増。Daros Group買収により16百万ドル増。PTEでは売上高の約80%が米国外で占められ、為替差損により30百万ドル減。また、納入先からの値引き要請が継続したため売上高は9百万ドル減少。

パワートレイン用シーリング・ベアリング(PTSB)
-全地域でOEMの生産台数が増加したことや市場シェアが拡大したことにより売上高が301百万ドル増。PTSBでは売上高の約65%が米国外で占められ、為替差損により19百万ドル減。また、納入先からの値引き要請が継続したため売上高は4百万ドル減少。

車両セーフティー・保護(VSP)
-全地域でOEMの生産台数が増加したことや市場シェアが拡大したことにより売上高が186百万ドル増。VSPでは売上高の約70%が米国外で占められ、為替差損により11百万ドル減。また、納入先からの値引き要請が継続したため売上高は12百万ドル減少。

受注

-Ward'sが選定する10ベストエンジンに選ばれたエンジンに対し、パワーシリンダー、シール、ベアリング、ヒートシールド部品を供給している。同社製部品を搭載したエンジンは以下の通り。Audi A4 2.0L TFSI Turbocharged DOHC I-4; Audi S4 3.0L TFSI Supercharged DOHC V-6; BMW 335d 3.0L DOHC I-6 Turbodiesel; Ford Fusion Hybrid 2.5L DOHC I-4 Hybrid; Chevrolet Equinox 2.4L Ecotec DOHC I-4; Hyundai Genesis 4.6L Tau DOHC V-8; Subaru Legacy 2.5 GT 2.5L Turbocharged DOHC H-4; Toyota Prius 1.8L DOHC I-4 Hybrid; Volkswagen Jetta Sport Wagen TDI 2.0L SOHC I-4 Turbodiesel (2010年1月13日プレスリリースより)

-Fordはキーサプライヤー13社を新たに選定したと発表。今回認定されたのは同社、曙ブレーキ、Automotive Lighting、Benteler、Brembo、Gentex、GKN、Hayes Lemmerz、Key Safety Systems、Michelin、Ronal、Samvardhana Motherson Reflectec、タカタ。Fordは主要サプライヤーとの協力体制強化のため、2005年に「アラインド・ビジネス・フレームワーク（ABF)」を設立。ABF認定サプライヤーは今回発表された13社を含め90社となった。(2010年4月23日付プレスリリースより)

受賞

-GMの2009年度「Supplier of the Year Award」を受賞。エンジンピストン製品が評価されたもの。同社はGMの乗用車・小型トラック向けに、アルミ製のピストン、ピストンリング、コネクティ ングロッドを供給中。今回で3年連続での同賞受賞となった。(2010年3月12日付プレスリリースより)

-「Automotive News」誌のPACE賞を受賞した。加工技術では、ピストンの高強化加工技術「DuraBowl(R)」と、電気侵食機械加工技術「HPEEM (High Precision Electro-Erosion Machining)」が対象。また、ワイパーブレードコネクター「Bayonet Connection System」が欧州製品部門でPACE賞を受賞した。なお、このコネクターは20を超える車両プラットフォームに採用されている。(2010年4月13日付プレスリリースより)

-Chrysler Group LLCから表彰を受けたと発表。2011年型「Jeep Grand Cherokee」に供給しているパワートレイン部品の品質が評価されたもの。同部品の生産は米国4工場(アラバマ州Athens、バージニア州 Blacksburg、ミネソタ州Lake City、ウィスコンシン州Waupun)で行っている。(2010年10月20日付プレスリリースより)

研究開発費

（単位：百万ドル）

	2010年12月期	2009年12月期	2008年12月期
合計	156	140	173

研究開発拠点

（2010年12月31日現在）

	米国・カナダ	欧州	その他地域
テクニカルセンター	8	7	2

米国：ミシガン州Plymouth、イリノイ州Skokie、ミシガン州Ann Arbor、ペンシルバニア州Exton
海外：ドイツBurscheid、Nuremberg、 Wiesbaden、Bad Camberg、英国Chapel、フランスCrepy、中国上海、インドBangalore、日本横浜

-中国の上海市にアジア・太平洋地区本部およびテクニカルセンターを開設した。エンジニアリング、販売、管理部門などの従業員約300人が入居する。テクニ カルセンターはグループ18番目となり、技術開発、製品エンジニアリング、パワートレインを含む自動車部品の試験を行う。なお、同社はこの新拠点のほか、中国国内に計７ヵ所の生産拠点を保有している。(2010年6月25日付プレスリリースより)

製品開発

クランクシャフトオイルシール
-クランクシャフトオイルシール「MicroTorq(TM)」を開発した。このオイルシールは「ダブルヒンジ」デザインのリップを採用。これにより、従来型リップシールに比べて、最大70%の摩擦低減を実現したという。(2010年3月17日付プレスリリースより)

シールドスリーブ
-車載用電気・電子機器向けに、新型の電磁波（EMI）シールドスリーブを開発した。このシールドスリーブは、錫メッキ銅線を編組しハイブリッド糸と組み合 わせたもの。製品の開発は、米国ペンシルバニア州ExtonとフランスCrepy-en-Valoisの同社テクニカルセンターが担当した。(2010年 3月18日付プレスリリースより)

軸受オーバーレイ
-軸受オーバーレイ「IROX(TM)」を開発した。直噴エンジンおよびアイドリングストップ機能搭載エンジンにおいて、クランクシャフトとベアリングシェルの寿命を5倍以上延ばす効果を持つという。(2010年3月22日付プレスリリースより)

PET繊維
-ハロゲンフリーで難燃性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)繊維を新開発した。同社は現在、素材の製品化に向けて量産開発を進めている。自動車向けではインテリアトリムやワイヤーハーネス絶縁材などでの使用が見込まれている。(2010年5月24日付プレスリリースより)

「EcoTough(R)」コーティングピストン
-ガソリンエンジン用の「EcoTough(R)」コーティングピストンの新製品を開発した。このコーティング剤はグラファイト、二硫化モリブデン (MoS2)、カーボンファイバーなどの固体潤滑剤から構成されている。従来のコーティングピストンと比べて、燃費を最大0.8%向上させるとともに、 CO2の排出低減を実現した。ピストンの生産は既に開始しており、欧州の大手自動車メーカーに採用されている。(2010年7月20日付プレスリリースよ り)

2ピースオイルリング
-2ピースオイルリング「LKZ(R)」の適用範囲を拡大した。ディーゼルエンジンにはすでに使われているが、今回新たに、直噴ガソリンエンジン用に供給す るもの。同製品は従来の2ピースオイルリングと比べて、最大50%のオイル消費量削減および最大15%の摩擦損失低減を実現した。(2010年8月19日 付プレスリリースより)

「Monosteel」ピストン
-「Monosteel」ピストンの新製品「Magnum Monosteel(TM)」を開発した。従来品に比べて最大7%の軽量化を実現。大型商用車向けディーゼルエンジンの燃費向上および排ガス削減に貢献す る。開発は米国ミシガン州Plymouthに位置する「Powertrain Energy テクニカルセンター」で行った。(2010年10月14日付プレスリリースより)

高温合金ガスケット
-高温合金（HTA）ガスケットの新製品群を開発したと発表。すでに大型車用ディーゼルエンジンには使用されているが、小型車用ディーゼル/ガソリンエンジ ンにも適用可能となる。同社のHTAガスケットは、米国のアラバマ州Athensおよびイリノイ州Skokie、ドイツのHerdofで生産され る。(2010年11月17日付プレスリリースより)

設備投資費

（単位：百万ドル）

	2010年12月期	2009年12月期	2008年12月期
パワートレインエネルギー	119	76	140
パワートレイン用シーリング・ベアリング	58	44	70
車両セーフティー・保護	51	38	71
グローバルアフターマーケット	5	2	4
全社	18	16	35
合計	251	176	320