Hyundai Mobis Co., Ltd. [現代モービス(株)] 2011年12月期の動向

ハイライト

2011年12月期のハイライト

業績 (連結)

(単位:億ウォン)
2011年
12月期
2010年
12月期
増減率

備考

売上高 262,945 221,435 18.7% -2011年12月期はモジュール事業の売上が209,034億ウォンで、全体の79.5%を占める。

-モジュール事業 顧客別売上高比率
現代自動車 : 38.6%
起亜自動車 : 30.1%
北京現代 : 17.9%
合計 : 86.6%
営業利益 26,748 25,070 6.7% -
当期純利益 30,268 27,152 11.5% -

受注

-三菱自 / 富士重工
三菱自動車から2億米ドル相当のヘッドランプを受注したと発表。また、富士重工からは3,300万米ドル相当のリアランプを受注した。ランプの生産は慶尚北道の金泉(Gimcheon)工場で行い、2011年下半期から供給を開始する。同社が三菱自動車に供給するヘッドランプはハロゲン、HID、LEDの3種類。このうち、2012年下半期から納入するLEDヘッドランプは、現代モービスと三星LEDが韓国の国内技術のみを用いて共同開発したもの。(2011年6月10日付プレスリリースより)

事業計画
輸出比率を現状の3倍に拡大する。2011年の輸出目標を15億2千万ドルに設定しており、これは売上高全体に対して10%に相当する。これを15年までに30%まで高める。今後、マーケティングや技術展示会などの活動を積極展開し、海外ビジネスの拡大を目指す。(2011年7月8日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発拠点

拠点名 所在地
竜仁(Yong-in)技術研究所 韓国
京畿道 龍仁(Yong-in)市
義王(Uiwang)研究所 韓国
京畿道 義王(Uiwang)市
上海R&Dセンター 中国
上海
デトロイトR&Dセンター 米国
ミシガン州デトロイト
フランクフルトR&Dセンター ドイツ
フランクフルト
インドR&Dセンター インド
ハイデラバード

研究開発費

(単位:百万ウォン)

2011年12月期

2010年12月期

2009年12月期
金額 326,108 266,160 206,130
対売上高比率 1.24% 1.20% 1.20%

研究開発活動

-アラウンドビューモニターシステム
韓国で初めてアラウンドビューモニターシステムを開発した。このシステムは、車両上方からドライバーが自分の車両およびその周辺を見下ろしたような映像を表示するもの。左右サイドミラーと車両前後部に設置された合計4つのカメラによる画像データを処理し、上空からの俯瞰映像をモニター上に映し出す。同社は現在、このシステムを現代自動車「Grandeur」の3.3L GDiエンジンモデルに供給している。(2011年8月26日付プレスリリースより)

-タイヤ空気圧監視システム
韓国メーカーとして初めて、タイヤ空気圧監視システム(Tire Pressure Monitoring System : TPMS)の国産化に成功した。現代自動車の新型コンパクトスポーツクーペ「Veloster」に搭載される予定。このTPMSは、タイヤ空気圧が適正値の75%以下に低下したり、タイヤ内部の温度が摂氏100度以上に上昇した場合、インストルメントパネルに表示を出して運転者に警告を行う。(2011年2月21日付プレスリリースより)

技術提携

同社とタカタ(日本)は、次世代安全システム部品の開発に関する戦略的提携契約を締結した。アクティブシートベルト(ASB)システムなどの共同開発を行う。このASBシステムは、車間距離維持装置や車線維持装置と連動し、危険を察知した際にシートベルトを通じてドライバーに警告を行うもの。同社は2012年末までに、現代・起亜自動車に向けてASBの納入を開始する計画。(2011年11月25日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(金額:百万ウォン, 千USD)
投資予定
総額
投資済み
金額
投資予定額
(2012年
12月期以降)
モジュール部門 

-モービス電子ブレーキ(MEB) 生産設備

39,805 30,606 9,199
-金泉(Gimcheon)ランプ工場 53,187 55,946 -
-HEV事業 23,666 2,471 21,195
-大邱(Daegu)工場 68,000 17,696 50,304
-慶州(Gyeongju)工場 25,889 34,512 -
-海外法人 USD 426,869 USD 358,756 USD 76,106
-その他 218,635 179,715 38,920

工場開設

-ブラジル
2011年1月、ブラジルのピラシカバに新工場の建設を開始。2012年中に完成し、リアシャシーモジュール、コックピットモジュール、バンパー等を生産する予定。

-韓国 (HL Green Power)
同社とLG化学の合弁会社HL Green Power Co.は、忠清北道の忠州企業都市(Nexpolis)に自動車用二次電池の生産工場を設立する。HL Green Powerは2015年までに1,500億ウォンを投資。工場の敷地は110,426平方メートルで、2012年12月に土地を取得する。バッテリーパックの量産を2013年までに開始し、年間30万台分生産する計画。なお、HL Green Powerは現在、京畿道の義王(Uiwang)市にバッテリー工場を保有している。(2011年10月4日付プレスリリースより)