富士機工 (株) 2013年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2013年 3月期 |
2012年 3月期 |
増減率 (%) |
備考 | |
全社 | ||||
売上高 | 103,068 | 97,082 | 6.2 | -ステアリングコラム、シート、パワートレインの各事業で増収。 |
営業利益 | 5,476 | 4,686 | 16.9 | - |
経常利益 | 5,905 | 4,943 | 19.5 | - |
当期純利益 | 3,486 | 3,351 | 4.0 | - |
会社設立
<メキシコ>-アグアスカリエンテス州に新会社「フジキコウ タチエス メキシコ」(仮称) を7月に設立すると発表した。富士機工の米国子会社が66%、タチエスの南米子会社が34%を出資する。資本金は設立時に800万ドル (約6億3千万円) とするが、生産量に合わせ増額する予定。自動車用シートの機構部品とシート骨格部品を生産し、北米、南米での事業拡大を図る。(2012年5月31日付日刊自動車新聞より)
2014年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2014年3月期 (予測) |
2013年3月期 (実績) |
増減 (%) |
|
売上高 | 96,700 | 103,068 | (6.2) |
営業利益 | 5,200 | 5,476 | (5.0) |
経常利益 | 5,000 | 5,905 | (15.3) |
当期純利益 | 3,000 | 3,486 | (13.9) |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
ステアリングコラム事業 | 991 | 914 | 729 |
シート事業 | 492 | 489 | 477 |
パワートレイン事業 | 348 | 319 | 269 |
合計 | 1,831 | 1,722 | 1,476 |
研究開発体制
-研究開発活動は同社が中心に実施。-海外子会社に関しては、同社が主として開発試作段階までの基本開発支援を行い、量産試作からは子会社が車両適用開発を実施。
-試作および実験を含め、338名が研究開発に携わっている。
-2013年3月末現在の産業財産権の総数は397件 (国内166件、海外231件)。
研究開発活動
ステアリングコラム事業-ステアリングコラムに要求される機能・性能を最も合理的な機構・構造で実現するために、塑性加工技術の水準向上をはかりコスト低減、軽量化および安全性・商品性の向上に取り組んでいる。
-グローバル化に対応し、日、米、欧の三極開発体制強化を図り、米国・欧州の顧客も考慮した競争力の強化と品揃えの充実に取り組んでいる。
-自動車メーカーおよびシステムメーカーと走行性能向上に関する将来技術、製品の開発を共同で実施。
シート事業
-シートのリクライナー、ハイトアジャスター、スライド、ロックをはじめとするシート機能のコア部品開発およびシステム開発を実施。環境対策と安全・快適性ニーズの高まりを受けて、小型・軽量・高強度・高機能化とコスト低減活動に取り組んでいる。
-中国での現地化に対応するため、中国開発拠点を設立し、現地材料・工法での開発を実施。
-車両の使い勝手向上のため、RV車等のシートアレンジ対応製品開発に取り組み、多様化する顧客のニーズを満たす製品開発に取り組んでいる。
-株式会社タチエスとは、開発スピードの短縮等シナジー効果を狙って、設計陣の相互受入れによる共同開発を実施。
パワートレイン事業
-シフター部品については、A/Tシフターの構造合理化によるコスト低減・軽量化に取り組み一段の競争力強化を図るため、普及型シフター開発に取り組んでいる。また、操作感、操作音などの操作フィール改善を図る商品力向上対応、将来の小型化対応に備えた商品開発も推進中。
-プーリー、ドライブプレート等の機関駆動部品については、板材の増肉成形工法やすり割り成形工法に代表される独自の塑性加工技術と解析技術、ノウハウを活用し、市場の板金化へのニーズに対応した各種形状プーリーの開発に継続的に取り組んでいる。
-大型車部品については、M/T、A/Tコントロール部品を中心に、顧客の仕様を基本とした開発を実施。
-子会社である國洋電気工業株式会社は、電子機器における独自の技術をもとに、効率的な新製品の開発を実施している。
技術導入契約 |
(2013年3月31日現在) |
国名 | 契約先 | 内容 | 契約期間 |
ドイツ | Winkelman Pannhoff GmbH | 一体成型ドライブプレートの製造技術 | 1996年1月29日 - 2014年1月28日 (自動継続) |
リヒテンシュタイン | ステアリング・コラムの特許クロスライセンス契約 | 2007年7月30日 - 2017年4月17日 |
技術供与契約 |
(2013年3月31日現在) |
国名 | 契約先 | 内容 | 契約期間 |
台湾 | 台湾厚木工業股份有限公司 [Taiwan Atsugi Co., Ltd.] |
ステアリング・コラムの製造技術 | 1992年10月6日 - 2013年10月5日 (自動継続) |
台湾 | 信昌機械廠股份有限公司 [Hsin Chong Machinery Works Co., Ltd.] |
シート・リクライニング機構の製造技術 | 2008年3月18日 - 5年間又は該当車種の製造期間 |
スペイン | Ficosa International S.A. | ATシフタ―の製造技術 | 2011年6月20日 - 該当車種の製造期間 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2013年3月期 | 2012年3月期 | 2011年3月期 | |
ステアリングコラム事業 | 2,306 | 1,413 | - |
シート事業 | 2,464 | 538 | - |
パワートレイン事業 | 334 | 154 | - |
その他 | - | 140 | - |
合計 | 5,105 | 2,246 | 2,494 |
-2013年3月期は、中国をはじめとする新興国を中心に、海外の生産能力増強を図った。
設備の新設・改修計画 |
(2013年3月31日現在) |
会社名 事業所名 |
所在地 | 事業 | 投資予定金額 (百万円) |
着手 | 完了 | 完成後の 増加能力 |
新設 | ||||||
同社 鷲津工場 |
静岡県 湖西市 |
シート事業 | 975 | 2012年 11月 |
2014年 3月 |
変動なし |
同社 新居工場 |
静岡県 湖西市 |
ステアリングコラム事業 | 1,444 | 2012年 2月 |
2014年 3月 |
変動なし |
同社 本庄工場 |
埼玉県 本庄市 |
パワートレイン事業 | 288 | 2012年 9月 |
2014年 3月 |
変動なし |
Douglas Autotech Corporation | 米国 ミシガン州 |
ステアリングコラム事業 | 657 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
変動なし |
Fujikiko Tachi-S Mexico, S.A. de C.V. | メキシコ アグアスカリエンテス州 |
シート事業 | 441 | 2013年 4月 |
2014年 3月 |
変動なし |
改修 | ||||||
同社 鷲津工場 |
静岡県 湖西市 |
シート事業 | 126 | 2013年 1月 |
2014年 3月 |
変動なし |
同社 新居工場 |
静岡県 湖西市 |
ステアリングコラム事業 | 53 | 2013年 7月 |
2014年 3月 |
変動なし |