東海ゴム工業 (株) 2010年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
 

2010年
3月期

2009年
3月期
増減率(%) 要因
全社
売上高 234,131 274,392 (14.7) -
営業利益 10,799 6,079 77.6 -
経常利益 9,314 5,376 73.3 -
当期純利益 3,579 1,141 213.7 -
ゴム製品事業
売上高 194,484 224,733 (13.5) -防振ゴム・ホースともに環境規制対応等新製品の開発・拡販に努めたが、自動車生産台数減少の影響を受けて、前期を下回った。
営業利益 9,813 4,822 103.5 -

国内動向

-自動車用防振ゴムの国内生産拠点の集約を実施すると発表。2010年3月末で岡山製作所を閉鎖、TRI九州(大分県豊後高田市)、小牧製作所(愛知県小牧市)に移管する。2008年来の急激な景気後退の中で、世界的に自動車の生産が大きく落ち込んでおり、同社の自動車用防振ゴムの生産能力は大幅な余剰となっている。(2009年8月25日付日刊自動車新聞より)

海外動向

<北米>
-北米の自動車用ホース生産体制を再編すると発表。オハイオ、テネシー、メキシコの3拠点での生産を2010年8月からテネシー、メキシコの2拠点に集約。同時に生産の一部を中国に移管する。米生産子会社、DTRインダストリーズ(オハイオ州)の自動車用ホース生産の全量と、DTRテネシー(テネシー州)での生産の一部を12月から順次、メキシコと中国の大連と広州の生産子会社に移管する。(2009年10月10日付日刊自動車新聞より)

<インド>
-インド・バンガロール市近郊に自動車用防振ゴムの生産拠点を設立すると発表。顧客への納入開始は2010年。同社では2008年5月にインド防振準備室を新設、100%出資の現地法人トーカイ・ラバー・オートパーツ・インディア(TRIN)を設立した。インドでの自動車用防振ゴム事業の本格化により、11年度に2・3億ルピー(約4・5億円)の売り上げを目指す。TRINはカルナタカ州ドダパラプル工業団地内に立地。敷地面積は6800平方メートル、建屋面積は1300平方メートル。従業員数は2010年末に約20人を見込む。今回の新拠点設立により、自動車用防振ゴムの生産拠点としては海外6カ国に10拠点を展開することになる。(2009年12月1日付日刊自動車新聞より)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
ゴム製品事業 6,241 6,727 6,305

研究開発体制

-技術研究所「テクノピア」において、材料技術研究所・新事業開発研究所の連携により必要な技術開発を進めるとともに、2009年5月に新事業開発研究所に新設した「連携センター室」において事業部と研究所が協力し開発を推進、新分野への参入にも取り組んでいる。

技術提携

(2010年3月31日現在)

自動車用防振ゴム事業
-スウェーデンの Trelleborg AB (publ) と技術提携。

自動車用ホース事業
-フランスの Hutchinson S.N.C.と技術提携。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2010年3月期 2009年3月期 2008年3月期
全社 10,277 27,437 28,487
ゴム製品事業 8,448 20,548 22,696

-ゴム製品事業では、同社及び海外子会社の防振ゴム、ホースの生産設備を中心に投資。