東海ゴム工業 2009年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2009年 |
2008年 3月期 |
増減率(%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 274,392 | 311,995 | (12.1) | - |
営業利益 | 6,079 | 24,704 | (75.4) | - |
経常利益 | 5,376 | 24,171 | (77.8) | - |
当期純利益 | 1,141 | 14,241 | (92.0) | - |
ゴム製品事業 | ||||
売上高 | 224,733 | 256,021 | (12.2) | -国内自動車メーカー各社の生産台数が中国においては堅調に推移したものの、下期以降、日本、欧米諸国ともに大幅に減少し売上高が減少。 |
営業利益 | 4,822 | 20,585 | (76.6) | - |
国内動向
-2008年11月、大分県豊後高田市の大分北部中核工業団地内に建設中だった自動車用防振ゴム・自動車用樹脂ホースの生産拠点の竣工式を行った。2009年1月に操業開始予定。新工場は2007年12月に設立した全額出資の生産子会社TRI九州が運営し、2012年度に100億円の売り上げを計画している。新工場には最新鋭の生産設備を導入、新興国などのローコストカントリーに対抗できるコスト競争力を持つ最先端の自動化工場を目指す。(2008年11月20日付日刊自動車新聞より)
開発動向
研究開発費 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | |
ゴム製品事業 | 6,727 | 6,305 | 6,050 |
研究開発体制
新商品開発・新事業創出などを目的として、以下の組織で活動を実施。
研究所 | 研究室 | 開発活動 |
新事業開発研究所 *「要素技術研究所」と「商品開発研究所」を統合して2008年8月に設立 |
①SR研究室 | 新機能材料スマートラバーを応用したソフトセンサとソフトアクチュエータ技術を基盤に、新商品・新市場を開拓 |
②SE研究室 | 特殊塗工材料および接着技術を基盤に、精密複合フィルム化プロセスを駆使したソフトエレクトロニクス分野での新商品を開拓 | |
③CE研究室 | ゴム材料と精密加工技術を組み合わせたモジュール化技術を基盤に、クリーンエネルギー分野での新商品を開拓 | |
④ECO研究室 | ゴムの脱化石燃料化や循環型材料等の先端環境技術を基盤に環境ビジネスを創出 | |
材料技術研究所 | - | 新規材料開発を推進 |
モノづくり研究所 | - | 革新的なものづくり技術の開発 |
<テクノピア>竣工
2008年7月、愛知県小牧市に建設中だった技術研究所「テクノピア」の竣工式を実施した。2009年12月に会社創立80周年を迎えることを記念して建設を進めてきたもので、新規事業創出、先端技術研究の拠点として活用していく。新技術研究所は約32億円をかけ、本社・小牧製作所南側の約5800平方メートルの敷地に建設した。(2008年7月24日付日刊自動車新聞より)
技術提携 (2009年3月31日現在)
<自動車用防振ゴム事業> スウェーデンの Trelleborg AB (publ) と技術提携。
<自動車用ホース事業> フランスの Hutchinson S.N.C. と技術提携。
設備投資
設備投資額 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | 2007年3月期 | |
全社 | 27,437 | 28,487 | 21,011 |
ゴム製品事業 | 20,548 | 22,696 | 18,152 |
-ゴム製品事業では、同社及びTRI九州の防振ゴム、ホースの製造設備を中心に投資。