(株) 村上開明堂 2015年3月期の動向

業績

(単位:百万円)
2015年
3月期
2014年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 64,655 62,108 4.1 1)
営業利益 5,847 5,031 16.2
経常利益 6,748 5,509 22.5
当期純利益 4,847 3,462 40.0


要因
1)
<日本>
-主力の自動車用バックミラーの販売数量が前年実績を下回ったため、売上高は前年比3.6%減の35,309百万円。
-生産効率化や原価低減活動等の合理化を推進したが、売上高の減少等により、営業利益は前年比9.0%減少の2,961百万円。

<アジア>
-タイでの自動車販売の低迷が影響したものの、為替換算上の影響等により、売上高は前年比8.4%増加の17,999百万円。
-合理化施策の効果や為替換算上の影響により、営業利益は前年比40.7%増加の1,691百万円。

<北米>
-堅調な個人消費の回復基調が続く中、新車への買い替え需要の増加等により自動車生産台数が増加したことや、為替換算上の影響により、売上高は前年比27.9%増加の11,346百万円。
-売上高の増加や合理化施策の効果等により、営業利益は前年比379.2%増加の1,035百万円。

事業再編

国内子会社の清算
-自動車用バックミラーのダイカスト部品を生産、販売する国内の連結子会社を解散すると発表した。2014年12月31日に解散し、ダイカスト部品の生産は静岡県内の取引先に委託する。生産は同年12月まで継続する。バックミラーの樹脂化に伴うダイカスト部品の需要減少に対応して、グループ全体の事業運営を効率化する。解散するのは、村上開明堂精機 (静岡県藤枝市)。茨城県常総市の工場で亜鉛やアルミ製のダイカスト部品を生産し、日系自動車メーカーの国内工場に納入している。(2014年9月18日付日刊自動車新聞より)

2016年3月期の見通し

(単位:百万円)
2016年3月期
(予測)
2015年3月期
(実績)
増減
(%)
売上高 66,000 64,655 2.1
営業利益 5,200 5,847 (11.1)
経常利益 5,800 6,748 (14.1)
当期純利益 4,000 4,847 (17.5)


>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)

研究開発費

(単位:百万円)
2015年3月期 2014年3月期 2013年3月期
全社 508 367 315

研究開発体制

-研究開発グループ、技術グループを中心に、自動車用情報伝達システムの研究および高機能ファインガラスの開発をメインテーマに進めている。
-研究開発スタッフは、開発グループ、技術グループを含め42名。(2015年3月31日現在)

研究開発活動

主な注力領域は以下の通り:
1.自動車情報伝達システム
-環境対応ミラーシステムの開発
-死角解消システムの開発
-省エネミラーシステム (軽量化、省電化) の開発
-バックミラーの用品向け商品開発

2. 高機能ファインガラス
-各種光学フィルター、光学ミラーの開発
-調光フィルター (ミラー) の開発

技術援助契約

(2015年3月31日現在)
相手方の名称 契約の内容 契約期間
健生工廠股份有限公司
[Ken Sean Factory Co., Ltd.]
(台湾)
福特六和汽車 (Ford Lio Ho Motor) を除く日系自動車メーカーを含む台湾自動車メーカー向けバックミラーに関する設計、製造技術の供与 2015年2月1日から
2016年1月31日まで*
Ampas Industries Co., Ltd.
(タイ)
バックミラーに関する設計、製造技術の供与 2014年12月29日から
2015年12月28日まで*
Delloyd Industries (M) Sdn. Bhd.
(マレーシア)
バックミラーに関する設計、製造技術の供与 2014年12月5日から
2015年12月4日まで*
福華明鏡股份有限公司
[Fu-Hwa Glass Co., Ltd.]
(台湾)
國瑞汽車 (Kuozui Motors) を除く日系自動車メーカーを含む台湾自動車メーカー向けバックミラーに関する設計、製造技術の供与 2014年4月1日から
2015年3月31日まで*
Tata Ficosa Automotive Systems, Ltd.
(インド)
バックミラーに関する設計、製造技術の供与 2004年9月1日から
契約対象製品の
納入終了まで
Ficosa Do Brasil, Ltda.
(ブラジル)
バックミラーに関する設計、製造技術の供与 2004年9月1日から
契約対象製品の
納入終了まで
Ficosa International S.A.
(スペイン)
バックミラーに関する設計、製造技術の供与 2014年6月30日から
2015年6月29日まで*
Metagal Argentina S.A.
(アルゼンチン)
バックミラーに関する設計、製造技術の供与 2015年1月27日から
2016年1月26日まで*

*双方が契約の更新を望むときは、1年毎に自動的に更新。

設備投資額

(単位:百万円)
2015年3月期 2014年3月期 2013年3月期
日本並びに全社 (共通) 2,553 1,189 1,300
アジア 1,017 1,691 2,034
北米 611 191 109
合計 4,181 3,072 3,444


2015年3月期の主な設備投資
ミラーシステム事業
-日本では、バックミラー製造拠点において、主に生産性向上のための合理化改善、並びに品質管理、新製品対応の生産準備等の設備投資を実施。
-海外では、主に生産数量拡大と生産性向上のための設備投資を実施。
-北米では、Murakami Manufacturing Mexico, S.A. de C.V. の2016年本格稼働に向けた工場建設を実施。

設備の新設計画

(2015年3月31日現在)
会社/事業所
(所在地)
設備の内容 投資予定総額
(百万円)
着手 完了 完成後の
増加能力
藤枝工場
(静岡県藤枝市)
バックミラー製造設備 200 2014年11月 2016年3月
ファインガラス製造設備 671 2014年11月 2016年3月
その他 14 2014年10月 2016年3月
大井川工場
(静岡県藤枝市)
バックミラー製造設備 181 2014年10月 2016年3月
その他 136 2014年11月 2016年1月
築地工場
(静岡県藤枝市)
バックミラー製造金型 1,090 2014年10月 2016年3月
バックミラー製造設備 215 2014年11月 2016年2月
その他 16 2014年10月 2016年1月
PT. Murakami Delloyd Indonesia
(インドネシア 西ジャワ州)
土地 600 2014年6月 2015年6月 工場用土地
Murakami Manufacturing Mexico, S.A. de C.V.
(メキシコ サカテカス)
工場建設 1,335 2014年8月 2015年12月 北米における事業拠点としての工場建設

*生産・物流体制の再構築を目的としたもので直接的な能力の増加はほぼなし。

各種データ

セグメント 2015年3月末 2014年3月末 2013年3月末
日本 993 1,021 1,042
アジア 1,376 1,390 1,316
北米 257 256 227
全社 (共通) 38 43 37
合計 2,664 2,710 2,622

部門別売上構成

(単位:百万円)
  2015年3月期 2014年3月期 2013年3月期
売上高 営業利益 売上高 営業利益 売上高 営業利益
日本 35,309 2,961 36,627 3,253 39,317 3,585
アジア 17,999 1,691 16,609 1,202 14,799 951
北米 11,346 1,035 8,871 216 5,844 89
調整額 - 159 - 359 - 59
合計 64,655 5,847 62,108 5,031 59,961 4,685

アジア:タイ、中国、インドネシア
北米:米国、メキシコ

連結

>>>次年度業績予想 (売上、営業利益等)
決算年月 2011年3月 2012年3月 2013年3月 2014年3月 2015年3月
売上高 (百万円) 56,343 54,917 59,961 62,108 64,655
経常利益 (百万円) 5,648 5,221 5,196 5,509 6,748
当期純利益 (百万円) 3,386 2,440 3,984 3,462 4,847
包括利益 (百万円) 3,247 2,238 5,465 5,885 7,670
純資産額 (百万円) 27,186 29,147 34,288 40,324 47,272
総資産額 (百万円) 44,902 46,755 50,461 58,250 65,664
1株当り純資産額 (円) 2,029.32 2,175.37 2,548.88 2,957.32 3,471.44
1株当り当期純利益 (円) 261.54 188.60 307.91 267.67 374.90
潜在株式調整後1株当り純利益 (円) - - - - -
自己資本比率 (%) 58.5 60.2 65.3 65.7 68.3
自己資本利益率 (%) 13.6 8.7 13.0 9.7 11.7
株価収益率 (倍) 4.4 6.6 4.4 5.3 5.4
営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) 6,102 3,529 8,629 5,671 6,098
投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) (4,870) (5,661) (4,467) (1,765) (3,606)
財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) (527) (373) (307) (262) (896)
現金および現金同等物の期末残高 (百万円) 10,348 7,711 11,849 16,585 18,784
従業員数 (名) 2,625 2,670 2,622 2,710 2,664

 

単独

決算年月 2011年3月 2012年3月 2013年3月 2014年3月 2015年3月
売上高 (百万円) 41,904 39,811 40,421 38,028 37,742
経常利益 (百万円) 5,094 4,106 3,947 4,069 4,112
当期純利益 (百万円) 2,938 2,351 2,066 2,531 2,552
資本金 (百万円) 3,165 3,165 3,165 3,165 3,165
発行済み株式総数 (千株) 13,100 13,100 13,100 13,100 13,100
純資産額 (百万円) 23,739 25,798 27,905 30,415 33,223
総資産額 (百万円) 36,670 40,143 40,754 42,826 46,322
1株当り純資産額 (円) 1,834.17 1,993.64 2,156.94 2,351.76 2,569.69
1株当り配当額 (円) 16.00 16.00 18.00 18.00 22.00
1株当り当期純利益 (円) 226.95 181.72 159.68 195.67 197.39
潜在株式調整後1株当り純利益 (円) - - - - -
自己資本比率 (%) 64.7 64.3 68.5 71.0 71.7
自己資本利益率 (%) 13.1 9.1 7.7 8.7 8.0
株価収益率 (倍) 5.0 6.8 8.5 7.3 10.3
配当性向 (%) 7.1 8.8 11.3 9.2 11.1
従業員数 (名) 903 923 924 922 908