株式会社メタルアート 2006年度の動向

ハイライト

業績
単位: 
百万円
2007年
3月期
2006年
3月期
増減率(%) 要因
売上高 24,472 20,948 16.8 ・主要受注部門である自動車部品部門が、軽自動車関連の好調に支えられ順調に推移。
・自動車部品の売上高は24,472百万円(前期比17.5%増)。
経常利益 1,101 1,052 4.7

・新規設備導入に伴う減価償却費、リース料、労務人件費等の増加ならびに負荷対策による外注費の増加等の利益圧迫要因があったが、売上高の増加とコスト削減に努め、増益。

当期純利益 656 497 31.9 ・前期に比べ設備移設に伴う固定資産の除却損や解体移設費用の特別損失が無くなったことが寄与。

ダイハツとの関係強化
同社はダイハツ工業向けに第三者割当増資を行い、ダイハツの出資比率が筆頭株主の23・3%になることを発表した。今回の増資は自己資本の増強と、ダイハツ工業との一層の関係強化が目的。これにより、同社はダイハツの連結対象会社となる。実施は07年1月9日。(2006年12月21日付日刊自動車新聞より)

2008年3月期の課題
2006年4月より第7次中期3ヵ年経営計画を新たにスタート。
・前期でほぼ完了した設備投資を最大限に利用するとともに、TPM活動の強化を図り、生産性、品質の向上に加え、原価改善へ向けての活動についても強化する。
・鍛造素材から子会社の機械加工までの一貫生産ラインを強化させ、同社グループの付加価値向上を目指した事業展開についても検討する。
・企業の社会的責任(CSR)においては、地球環境・地域環境に配慮した環境保全対策に取り組むとともに、コンプライアンスや内部統制システムの整備・拡充に取り組む。

開発動向

研究開発活動

「Forging the World Class」をテーマに、世界一の技術力をめざして、製品開発力に留まらず、製造技術力、品質向上技術力などの分野においての「ダントツ技術力」を確立するための研究開発に取り組んでいる。

<製品開発力>
三次元デジタルエンジニアリングシステムの導入により、設計から測定までの一貫したデータベースを構築し、バーチャルリアリティーの世界で製品開発を検証できるシステムを確立。また、そのための人財育成にも力を入れ、グループ全体で活用できるシステムとして稼働。

<製造技術力>
2006年9月と2007年3月に相次いで本格稼働を開始した2000Tonと3800Tonの2台の新自動プレスには、培ってきた経験をベースに、良品をスピード、品質、精度向上させつつ造りだすアイデアを織り込むなど、設備開発にも注力。

<品質向上技術力>
品質における課題をサーモグラフィーなどの最新の計測機器を用いた研究活動により、科学的アプローチで現象を数値的に把握し、品質向上と良品づくりに取り組んでいる。


技術供与契約 (2007年3月期)

契約会社名 国名 技術の種類 対価 契約期間
バハラットフォージ社
(Bharat Forge)
インド 鍛造品の製造技術 所定の技術指導料
一定率のロイヤリティー
自 2003年11月
至 2009年10月
ムナラ・トウルス・マクムール社(PT. Menara Terus Makmur) インドネシア 鍛造品の製造技術 所定の技術指導料
一定率のロイヤリティー
自1996年10月
(自動継続)

設備投資

2007年月期は本社工場の熱間鍛造プレスを中心に2,049百万円の設備投資を実施。

設備の新設
会社名
事業所名
(所在地)
セグメントの名称 設備の内容 投資予定
金額
(百万円)
着手 完成
予定
完成後
の増加能力
㈱メタルアート
㈱メタルテックス
(滋賀県甲賀市)
鍛工品
事業
自動車部品機械加工設備 3,300 2007年
6月
2008年
3月
注1
(注1) 受注によって作業内容を異にし、正確な生産能力を算定することが困難であるため、記載を省略。