サンデン株式会社 2009年3月期の動向
ハイライト
業績 | (単位:百万円) |
2009年 3月期 |
2008年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 216,690 | 263,728 | (17.8) | - |
営業利益 | (6,198) | 10,715 | - | - |
経常利益 | (9,457) | 9,140 | - | - |
純利益 | (30,838) | 5,019 | - | - |
自動車機器部門 | ||||
売上高 | 145,829 | 188,994 | (22.8) | -日本・中国および一部アジア地域は、厳しい環境下ではあったが新規商権の立ち上げ等によりほぼ順調に推移。 -主力の欧米コンプレッサー事業を中心に、急激な市場環境悪化の影響を大きく受け、自動車機器事業全体では減収。 |
営業利益 | 2,686 | 17,576 | (84.7) |
企業買収
-2008年4月30日付で、合弁会社Sanden Mexicana S.A. de C.V.(サンデン メキシカーナ:SMX)の株式を100%取得、完全子会社化したと発表。SMXの売上高は1,600万USドル(2008年4月現在)。SMXはIndustrial Ross社が51%、Sanden International U.S.A. Inc.(サンデン インターナショナル アメリカ:SIA)及び同社が49%を出資し設立。主要取引品目はコンプレッサー用クラッチ部品および自動車用パワートレイン部品で、取引先は75%がSIA、25%が大手自動車部品メーカー。(2008年6月17日付プレスリリースより)
合弁事業
-上海サンデンベーア(上海汽車集団、ベーア社、同社の合弁会社:SSB)と、江蘇省呉江市にカーエアコン用コンプレッサーのダイキャスト部品を生産する合弁会社を設立。
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開発動向
研究開発費 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 7,019 | 6,866 |
自動車機器事業 | 3,974 | 4,502 |
研究開発体制
-八斗島事業所を自動車機器事業の研究開発拠点とし、自動車用コンプレッサーやエアコンシステム等の研究開発を実施。
-ドイツ、フランス、米国に所在するテクニカルセンターと連携してグローバルに通用する新技術・新商品を開発。
研究開発活動
-自動車コンプレッサー部門では、ハイブリッド車に対応したDCブラシレスモーター・インバーター一体型コンプレッサーの量産化に成功。クラッチレス化で滑らかな連続運転を実現した外部制御コンプレッサー、静粛性と超高速耐久性に優れたスクロールコンプレッサーなどのバリエーション展開を進めている。
-エアコン部門では、軽自動車や小型車向けに小型HVAC(ヒーティング・ベンチレーティング・エアコンディショニング)システムを開発。
設備投資
設備投資額 | (単位:百万円) |
2009年3月期 | 2008年3月期 | |
全社 | 12,900 | 14,300 |
自動車機器事業 | ||
-日本 | 6,800 | 7,600 |
-欧州 | 1,800 | 3,400 |
-北米 | 300 | 100 |
-アジア | 1,400 | 700 |
海外投資
<中国>
-上海サンデンベーア(上海汽車集団、ベーア社、同社の合弁会社:SSB)と、江蘇省呉江市にカーエアコン用コンプレッサーのダイキャスト部品を生産する 合弁会社を設立。会社名は蘇州サンデン精密零件有限公司(Sanden(Suzhou)Precision Parts Co.,Ltd)で、出資比率は同社が65%、SSBが35%。総投資額は約30億円。2009年6月より生産開始、2010年には生産能力500万個を 見込む。(2008年9月29日付プレスリリースより)
設備の新設
-2009年3月期の設備投資は、世界的な景気減速に対応するため、設備投資の選択と集中をより強化し、維持更新投資を中心として総額40億円の設備投資 を予定。このうち、自動車機器事業においては欧州地域で8億円、北米地域で3億円、アジア地域で7億円、日本で12億円を計画。