Robert Bosch GmbH 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2013年
12月期
2012年
12月期
増減率
(%)
要因
グループ全体
売上高 46,068 44,703 3.1 1)
EBIT 2,751 2,118 29.9 2)
自動車機器テクノロジー
売上高 30,588 28,668 6.7 3)
EBIT 2,359 1,327 77.8 4)

要因
1) グループ全体
-2013年の売上高は、前年比3.1%増加の46,068百万ユーロ。ユーロ高による為替差損が1,500百万ユーロあったものの、各地域での成長分が為替差損分を上回った。
  • 欧州:前年比2.2%増の25,500百万ユーロ
  • 北米:前年比3.5%増の7,800百万ユーロ
  • アジア:前年比5.8%増の11,100百万ユーロ
2) EBIT
-2013年のEBITは、前年比29.9%と大幅に増加。自動車技術部門の売上が堅調に推移したこと、さらにコスト低減施策が寄与。

3) 自動車機器テクノロジー部門 売上高
-2013年12月期の自動車機器テクノロジー部門の売上高は、前年比6.7%増加の30,588百万ユーロ。United Automotive Electronic Systems等の連結効果、ガソリン直噴システム、トランスミッション制御ユニット、CVT、排気処理システム、センサー、インフォテインメントシステム等の需要増加が売上高を押し上げた。

4) 自動車機器テクノロジー部門 EBIT
-2013年12月期の自動車機器テクノロジー部門のEBITは、前年比77.8%増加の2,359百万ユーロ。環境対応パワートレイン部品、運転支援システムおよびインフォテインメントシステムの需要増による売上高増加、United Automotive Electronic Systemsの連結効果が利益を押し上げる結果となった。

合弁事業

-2013年、同社、GSユアサおよび三菱商事の3社は、次世代リチウムイオン電池の共同開発で提携すると発表した。独シュトゥットガルトに合弁会社を設立し、2014年初頭から共同研究開発に着手する予定で、販売とマーケティングも展開する。リチウムイオン電池の蓄電容量の引き上げと重量低減を両立させることで、電気自動車 (EV) やプラグインハイブリッド車 (PHV) の航続距離の延長を目指す。出資比率はBosch 50%、GSユアサと三菱商事がそれぞれ約25%で、比率に応じて取締役会と監査役会に3社が役員を派遣する。

事業再編

富岡工場閉鎖
-2013年末、富岡工場 (群馬県富岡市) を閉鎖。グループ全体で経営資源を有効活用し、主に製造コストの安い中国からの輸入に切り替えることでコスト競争力を確保する。富岡工場では電子制御ユニットを製造していた。エアバッグのコントロールユニットの生産については2013年末で生産を終了し、同社の中国にある生産拠点からの輸入に切り替えた。今後、残りの電子制御ユニットの生産についても納入先からの了承を得た後、中国からの輸入に切り替えていく予定。現在約100人いる従業員は他の生産拠点に移管する予定で、工場跡地は売却する。

受注

-2013年の主な受注
OEMメーカー モデル 製品名
BMW 520d EfficientDynamics Edition コモンレールインジェクションシステム 「CRS2018」
Fiat 500e 電動モーター 「SMG 180/120」
GM Cadillac XTS CUEインフォテインメントシステム用ヘッドユニット
Cadillac SRX CUEインフォテインメントシステム用ヘッドユニット
Cadillac ATS CUEインフォテインメントシステム用ヘッドユニット
Chevrolet Impala インフォテインメントシステム 「MyLink」
日産 Sentra ナビゲーションマルチメディアシステム 「NissanConnect」
Altima ナビゲーションマルチメディアシステム 「NissanConnect」
Peugeot 3008 永久磁石同期モーター
smart fortwo 電動モーター 「SMG 180/120」
Volkswagen Golf レーダーセンサー、ビデオセンサー、ディーゼルインジェクションシステム、エンジン制御ユニット、インジェクションバルブ、アイドリングストップシステム、オルタネーター、ワイパーシステム、冷却ファン、各種センサー
eco up! エンジン制御システム、天然ガス用インジェクター、ガソリン用インジェクター、ガソリン用フューエルレール、酸素センサーシステム、圧力・温度センサー
ZF Lenksysteme (ZF Friedrichshafenとの合弁会社)
GAZ (LiAZ) バス、連節バス ボールナット式パワステシステム 「Servocom」、斜交歯車、ステアリング用ピットマンアーム
Volgabus 連節バス ボールナット式パワステシステム 「Servocom」
Volvo 7900 ボールナット式パワステシステム 「Servocom」

事業動向

アイドリングストップ用モーター累計生産数
-2013年、グローバル生産を行っているアイドリングストップ用スターターモーターの累計生産数が10百万ユニットに達した。1,000万個目はドイツのHildesheim拠点で生産。2007年にこの製品の量産を開始している。(2013年7月31日付プレスリリースより)

商用車用コモンレールシステム累計生産数
-2013年、商用車用コモンレールシステム (CRSN) の累計生産数が10百万ユニットに達した。1999年に最初の商用車用コモンレールシステム「CRSN1」を発売しており、2003年末までに1百万ユニットを生産。(2013年2月11日付プレスリリースより)

韓国のコモンレールインジェクター累計生産数
-2013年、大田 (Daejeon) 工場におけるコモンレールインジェクターの累積生産数が20百万個を突破したと発表。2002年12月よりコモンレールインジェクターの生産を開始している。(2013年1月24日付プレスリリースより)

ブラジル初の横滑り防止装置生産
-2013年、南米初となる横滑り防止装置の生産をCampinasで開始。

2014年12月期の見通し

-同社は、自動車機器テクノロジー部門の売上が堅調に推移すると見ており、2014年の売上成長率は3-5%になると予測。

-2013年、日系自動車メーカーの新興国向けでシェアを高める方針を示した。同社のフォルクマル・デナー会長は「日系自動車メーカーの生産モデルに占めるボッシュグループの売り上げは欧州自動車メーカーと比べて低いが、今後は着実に伸びる。日本のボッシュが、(新興市場にある) ボッシュグループの開発や製造技術をサポートする体制を構築する」と表明。

受賞

-2013年の主な受賞
社名
Harbin DongAn Automotive Engine Manufacturing 2013 Excellent Supplier Award
Johnson Controls Gold Supplier Performance Award
BMW BMW Supplier Innovation Award
現代・起亜グループ 2012 Supplier of the Year
トヨタ Global Contribution Award

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期*
グループ全体 4,543 4,442 4,190
-自動車機器テクノロジー 約3,600 N.A. 3,270

研究開発体制

-2013年12月末時点の研究開発要員は42,800名。

研究開発拠点

-2013年、ドイツのRenningenにおいて研究・先端技術開発センターの上棟式を実施。総投資額は310百万ユーロ。同拠点の北側約31ヘクタールの敷地に12の建物を建設しており、完成時の床面積は約11万平方メートルとなる予定。新拠点では従業員約1,200名が勤務し、新たな材料・手法・その他の技術を研究するほか、システム・部品・生産プロセスの開発を行う。1,200名の技術者は現在、Stuttgart行政管区内であるGerlingen、Schwieberdingen、Waiblingenの3拠点に分散して勤務している。これらの拠点から新拠点への移転は2014年秋から6カ月間を要する見込みで、2015年夏までに、全従業員が新拠点での勤務を開始する計画。(2013年9月20日付プレスリリースより)

-中国の江蘇省東海 (Donghai) で新たに性能試験場を開設。乗用車、二輪車、総重量45トン以下のトラック向けにABS、横滑り防止装置「ESP」、運転支援システムなど、アクティブセーフティシステムの試験を通年で行う。試験施設の建設は2017年までに3段階にわたって行う予定で、投資総額は73百万ユーロの見込み。敷地面積は、試験設備およびサービス設備を入れて約140万平方メートルとなる。テストコースも自動車メーカー向けで、同社のシャシーシステム制御部門に属することになる。(2013年6月21日付プレスリリースより)

研究開発活動

電気自動車 (EV) ・ハイブリッド車 (HV) 関連技術研究プロジェクト
-同社はPSA Peugeot Citroenおよびその他のパートナーとともに、HV・EVの航続距離延長と運転時の安全性・快適性向上に向けた共同プロジェクト「OpEneR (Optimal Energy Consumption and Recovery)」に取り組んでいる。同プロジェクトにおいて新たに開発した2つの技術が、ガソリン車、ディーゼル車、HV、EVなど全ての車両に適用可能となる:
  • 予測運転のためのナビゲーションデータ:坂道や急カーブなどの地形データや標識・速度制限などのインフラデータに基づいた道路のプレビューやの表示により、ドライバーの視覚は大幅に拡張する。これにより、最大15%の省エネにつながるという。
  • アダプティブクルーズコントロール機能:カーブ、市街地、速度規制のあるエリアに入る際や、障害物や速度の遅い車両が現れると、速度やブレーキを自動で 制御するもの。これにより、ドライバーの快適性・安全性を向上させ、ハンドル操作や周辺の交通に集中させることができるとしている。(2013年10月30日付プレスリリースより)
EVのバッテリー性能向上に関する共同プロジェクト
-2013年、EV用リチウムイオン電池の性能向上に向けた共同プロジェクト「IntLiIon」を立ち上げた。プロジェクトの総費用は4.3百万ユーロで、2016年5月までにドイツ連邦教育・研究省より2.5百万ユーロの支援を受ける予定。このプロジェクトでは、バッテリー内の電流回路をデータ送信にも使用できる新たなデータ送信システムを開発する。これにより、全てのバッテリーシステムに不可欠だったデータ送信用の配線が不要になるという。同プロジェクトは同社が主導し、Pro Design Electronic、ハノーファー応用科学芸術大学、カールスルーエ工科大学と共同で行っている。(2013年8月21日付プレスリリースより)

MEMSのユニバーサルデザイン化プロジェクト
-2013年、研究プロジェクト「Circuit Diagram-Based Design of MEMS for Applications in Optics and Robotics:MEMS2015」に取り組んでいる。このプロジェクトでは設計、製造、それに続く製品統合において、MEMS (micro-electromechanical) のユニバーサルデザイン化を目指している。プロジェクトの期間は3年間で、約3.5百万ユーロがドイツ連邦教育研究省 (BMBF) より支給される。(2013年2月7日付プレスリリースより)

MEMSセンサー
-ドイツのDresden拠点においてMEMSセンサー向けのASIC (Application-Specific Integrated Circuits:特定用途向け集積回路) の設計に着手。MEMSセンサーは、シリコンを用いてモーション、気圧、磁場などを検出するセンサーで、モーター制御、車両安全走行制御、横転検出など自動車関連製品に幅広く使用されている。(2013年1月15日付プレスリリースより)

技術提携

-PSA Peugeot Citroenと、乗用車用の油圧ハイブリッドパワートレインシステムを共同開発すると発表。このシステムは、2つの油圧ユニットにそれぞれ蓄圧器を装着したもの。動力分割方式を用いることで、機械式と油圧式およびその2つの組み合わせによる3通りでの走行が可能になる。これにより、欧州ドライビングサイクルにおいて平均30%のCO2削減を実現。都市走行のみの場合では45%もの削減が可能になるという。このシステムはまずコンパクトカー向けとなるが、都市交通におけるその他の乗用車および小型配達トラックなどにも適用が可能になる。(2013年1月22日付プレスリリースより)

-江淮汽車 (JAC) と中国国内初となるGENIVI 2.0プラットフォームに基づく次世代車載インフォテインメントシステムを共同開発すると発表。このシステムを搭載した江淮汽車のモデルは2013年に投入される予定。GENIVIアライアンスメンバーであるBoschは開発過程においてコストダウンを図るとともに、中国ユーザーの使用傾向に応じた機能を搭載するとしている。また視覚効果の高い3DナビゲーションマップをGENIVI 2.0システムに組み入れる予定。(2013年1月16日付各種リリースより)

製品開発

スタート/ストップ・コースティング機能
-スタート/ストップ・コースティング機能を開発したと発表。走行中においてもエンジンを停止させることで、燃料の消費を抑えるシステム。緩い傾斜などで車が慣性力により速度を維持できる場合にはエンジンを停め、アクセルやブレーキを踏むとエンジンがかかる。同社が行った試験では、走行時間の約30%で不要なエンジンの使用が確認されており、これにより1度の走行のうち約1/3はコースティング走行が可能ということになる。実際の交通条件において、約10%の燃費削減が実現するとみられる。なお、この機能はどのような種類の燃焼型エンジンにも使用できるという。(2013年12月10日付プレスリリースより)

6自由度対応センサー
-新型センサー「SMI130」を発表。このセンサーは、3次元での加速度と全軸のヨーレートを測定することで6自由度に対応する。自動車においてセーフティクリティカルではない料金支払いシステムやeCall、警報装置など、インダッシュナビゲーションおよびテレマティクスシステムの分野で採用される予定。同社はすでにサンプルの販売を開始している。(2013年11月8日付プレスリリースより)

長距離レーダーセンサー
-第4世代の長距離レーダーセンサー「LRR4」を開発。従来製品と同様に77GHzの周波数帯域を使用し、4本のレーダービームを束ねて正面に照射する。約250m離れた車両も検知でき、時速160km超で走行してもアダプティブクルーズコントロール (ACC) を使用することができるという。さらに、レーダーを2本追加したことで、視野角は従来製品より10度広い40度まで対応する。2014年に量産を開始する予定。(2013年8月13日付プレスリリースより)

電子制御式クラッチ
-新型の電子制御式クラッチ「eClutch」を開発。マニュアルトランスミッション車において1速で走行する際、クラッチ操作が不要になるもの。オートマチックトランスミッションと同様に、ブレーキとアクセルのみを使用するため、誤ってエンストすることを防ぐ。また、燃料消費を抑えるコースティング走行も可能。ドライバーが加速しなければ、クラッチはトランスミッションからエンジンを切り離し、その結果エンジンがオフになる。これにより平均10%の燃費向上を実現するという。(2013年8月12日付プレスリリースより)

ブースト回生システム
-ブースト回生システム (BRS) を開発。減速時のエネルギー回生機能、トルクアシスト機能、快適なスタート/ストップ機能、コースティング走行機能の4つの機能を1つのシステムに統合している。新型パワーエレクトロニクスにより、12Vから48Vにアップグレードされた高効率のジェネレーターで、電気モーターの出力が従来の4倍超となった。また、エンジン出力を最大で10kW向上させるエレクトリカルシステムを使用することで燃料消費を低減し、CO2を最大15%削減することが可能になるという。(2013年6月17日付プレスリリースより)

ビデオカメラ
-対象物を立体で認識するビデオカメラを開発。自動緊急ブレーキシステムにおいて、従来は複数のセンサーを使用していたが、同製品により必要なセンサーは1つとなる。2014年に量産開始。

渋滞時運転支援システム
-2014年に導入予定の渋滞時運転支援システムを開発。渋滞時に車両が車線を逸脱しないように支援するシステムで、将来的には渋滞時に自動で車線を変更できるような運転支援システムに繋がることを期待されている。

特許

-2013年、4,964件の特許を申請。

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期*
グループ全体 2,539 2,714 3,226
-自動車機器テクノロジー部門 2,200 N.A. 2,321

-2013年12月期の設備投資額2,539百万ユーロの内、910百万ユーロをドイツに投資。主に、ドイツRenningenの研究開発センターおよびReutlingen拠点のセンサーの生産能力増強に投じられた。また、620百万ユーロはアジア太平洋地域に、280万ユーロは米州に配分された。

-自動車機器テクノロジー部門に投じられた投資額は、主に製品の量産準備および各地の生産能力増強に充当。

海外投資

アジア
<インド>
-インドのBidadiにおいて新工場を着工したと発表。同じBangalore地域にある既存のAdugodi工場から移転する計画。初期投資額は25億ルピー (約40百万ドル) で、新工場の建設に向けて97エーカーの土地を購入。従業員約850名が新工場へ異動し、2015年第3四半期に生産を開始する予定。新工場では、ディーゼル燃料噴射システム用の部品を生産する。(2013年9月18日付プレスリリースより)

-子会社Bosch Automotive Electronics Indiaは、自動車エンジンのECUの生産に向けた投資計画が、インド政府の特別奨励政策「M-SIPS」において承認を得たと発表。これによる投資額は、今後3~5年間で約55億ルピー (約70.5百万ユーロ) となる見込みで、同社は引き続きインド市場に注力する意向。(2013年7月12日付プレスリリースより)

-Bosch Electrical Drives Indiaは、インドChennai郊外のOragadamに新工場を開設。投資額は350百万ルピー (4.9百万ユーロ)。敷地面積は40,000平方メートルで、工場面積は9,000平方メートル。新工場は今後、既存のレンタル工場に取って替わり需要増加に対応する。新工場ではインドの自動車市場向けのアクチュエーションシステム、サーマルシステム、ワイパーシステムの設計・開発・試験能力を行なう。(2013年5月16日付プレスリリースより)

<中国>
-中国の四川省成都 (Chengdu) 市に新工場を開設。同国の顧客向けにABSや横滑り防止装置「ESP」などセーフティシステムを供給する。敷地面積は約127,000平方メートル。今後数年間で約1億ユーロを投資する計画。このうち35百万ユーロが建設の第1段階で投じられた。新工場は、シャシーシステム制御部門に属することになる。(2013年8月1日付プレスリリースより)

<ベトナム>
-無段変速機 (CVT) 用プッシュベルトの生産に向けて、2015年までに55百万ユーロを投資する計画。(2013年7月3日付プレスリリースより)

<インドネシア>
-インドネシアで同社初となる生産工場を新設すると発表。ジャカルタ広域圏に新設する工場では、インドネシアに拠点を置く日系自動車メーカー向けの自動車用部品を生産する計画で、2014年から量産を開始する。新工場の初期投資額が1千万ユーロ (約130億円) で、14年に操業開始する予定。16年までに120人以上の従業員を新規雇用する計画。(2013年7月1日付日刊自動車新聞より)

<韓国>
-韓国ボッシュのガソリンシステム事業部は、2014年までに1,500億ウォンを投資すると発表。大田 (Daejeon) 工場におけるガソリン直噴エンジン用高圧ポンプの生産ラインを拡充する計画。(2013年6月4日付プレスリリースより)

<トルコ>
-2013年、コモンレールを生産しているBursa工場の拡張を実施。

欧州
<ハンガリー>
-ハンガリーのBudapestに地域本社 (総面積5万平方メートル) を開設。販売・管理・エンジニアリング部門の従業員350名が勤務する。2015年までに、同拠点に約1億ユーロを投じる計画。現在、同拠点ではエンジニアリングセンターの建設も行っている。2015年に完成し、約850名の技術者が既存拠点から異動する予定。(2013年7月31日付プレスリリースより)

<ルーマニア>
-ルーマニアのBlaj拠点を拡張し、自動車部品工場を開設。主に、ABSやESPなど運転支援システム用のスピードセンサーを生産する。2013年末までの設備投資の総額は約50百万ユーロを投資で、工場の拡張や生産ラインの設置に投じられる。新工場の敷地面積は約21,000平方メートルで、Blaj拠点の総面積は約40,000平方メートルとなった。また、2013年末までに従業員約300名を増員する計画。なお、新工場はシャシーシステム制御部門に属する。(2013年6月11日付プレスリリースより)

-2013年、ECUの製造・開発拠点となるCluj拠点の建設を推進している。

<ロシア>
-2013年、Samaraに新工場を建設していると発表。2017年までに完成し、従業員数は約500名を見込む。まずはABS、ワイパーシステム、オルタネーターを生産し、将来的には商用車用スターターおよびコモンレールインジェクターを生産予定。

<セルビア>
-2013年、ワイパーシステムの生産工場をPecinciに開設。

米州
<メキシコ>
-2013年、TolucaおよびJuarez拠点を拡張。