Kolbenschmidt 2007年度の動向
ハイライト
業績
合弁事業
-2007年9月、同社と日本ピストンリングは、業務提携契約を結んだ。中国市場などで、欧米系自動車メーカーへ対するモジュール部品のマーケティング活動や拡販で連携するほか、環境技術の共同研究などに取り組む。ピストンとピストンリングを中心に、関連部品のモジュール対応やシステム供給力を高め、グローバルレベルでシナジーを追求する。(9月13日付日刊自動車新聞より)
買収及び組織改編
-Pierburg のポンプ事業(ウォーターポンプ、オイルポンプおよびバキュームポンプ)を分離し、Pierburg Pump Technology 部門として独立。 DANA Corporation/Tecnologia de Mocion controlada から電動オイルポンプ部門を買収して新たに Pierburg Mexico Automotive を設立した。これにより、Pierburg Pump Technologyは戦略上重要な新用途向けの製品を製品ラインに追加することが可能になった。
2008年度の見通し
-2008年度の業績見通しは以下のとおり。
今後排ガス規制がさらに厳格になり、特に欧州各国においては、この排ガス規制が今後数年間、売上伸張への追い風となる可能性がある。
2008年度、売上高は3%程度の緩やかな増加となり、EBITはこの増加率を上回ると予想される。
(単位:百万ユーロ) | 2007年度 | 2006年度 | 増減率(%) | 要因 |
売上高 | 2,249 | 2,181 | 3.1 | -為替差損をおりこんだあとの売上高は4%増加。 -新規受注は1.5%増。 -Pierburg、KS Pistons、KS Plain Bearings、Motor Service の各部門 で売上が増加。 -Pierburg の売上増は、EGR バルブ、ソレノイドバルブ、およびポンプの販売が増加したことが要因。 KS Pistonsでは、大径ピストンおよび商用車向けピストンの出荷量が伸びたことで、米国における主要ピストン製品の製造中止によって生じた損失額を上回る額が補填された。 -その他の売上増の要因としては、自動車用ディーゼルエンジンピストンの販売増が挙げられる。 |
金利税引前利益(EBIT) | 120 | 113 | 6.2 |
-米国市場の低迷や燃料費および原材料費の高騰が続いたにもかかわらず、前年度比7百万ユーロの増益となった。 -増益の主な要因として、Pierburg の堅調な売上増、ドイツの拠点における計画の達成および操業の改善が挙げられる。 |
合弁事業
-2007年9月、同社と日本ピストンリングは、業務提携契約を結んだ。中国市場などで、欧米系自動車メーカーへ対するモジュール部品のマーケティング活動や拡販で連携するほか、環境技術の共同研究などに取り組む。ピストンとピストンリングを中心に、関連部品のモジュール対応やシステム供給力を高め、グローバルレベルでシナジーを追求する。(9月13日付日刊自動車新聞より)
買収及び組織改編
-Pierburg のポンプ事業(ウォーターポンプ、オイルポンプおよびバキュームポンプ)を分離し、Pierburg Pump Technology 部門として独立。 DANA Corporation/Tecnologia de Mocion controlada から電動オイルポンプ部門を買収して新たに Pierburg Mexico Automotive を設立した。これにより、Pierburg Pump Technologyは戦略上重要な新用途向けの製品を製品ラインに追加することが可能になった。
2008年度の見通し
-2008年度の業績見通しは以下のとおり。
今後排ガス規制がさらに厳格になり、特に欧州各国においては、この排ガス規制が今後数年間、売上伸張への追い風となる可能性がある。
2008年度、売上高は3%程度の緩やかな増加となり、EBITはこの増加率を上回ると予想される。
開発動向
研究開発費用
製品開発
電動 EGR システム
-第2世代の電動EGR システムを開発し、2008年度中に生産を開始する。このシステムは、ユーロ5および6の排ガス規制に適合することを目的として開発されたディーゼルエンジン EGR モジュールで、クーラーとクーラーバイパスユニットで構成さ れる。2008年度中に量産され、最初の顧客に納入される。
新ポンプ技術
-Pierburg Pump Technologyでは可変ベーン式オイルポンプに着目。これにより最大4%の燃料を節約できるとし、 この技術の適用範囲を商用車用途に拡大した。 また、エンジン停止後の車両の暖房および冷房効果を向上させる再循環式ウォーターポンプのほか、主冷却システム用の電動クーラントポンプが開発され、量産された。 今後外部ベアリングの開発が進めば、既存の従来型クーラントポンプが抱えていた取り付け面積、重量、耐用寿命、騒音などの問題が大幅に改善される。 バキュームポンプでは、バキュームポンプの普及が進むガソリン用途で増加する需要への対処と、ディーゼルエンジン用途における機能改善およびコスト低減に主眼を置いて研究開発活動が実施された。
(単位:百万ユーロ) | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 |
合計 | 126 | 115 | 104 |
売上対比(%) | 5.6 | 5.3 | 5.1 |
製品開発
電動 EGR システム
-第2世代の電動EGR システムを開発し、2008年度中に生産を開始する。このシステムは、ユーロ5および6の排ガス規制に適合することを目的として開発されたディーゼルエンジン EGR モジュールで、クーラーとクーラーバイパスユニットで構成さ れる。2008年度中に量産され、最初の顧客に納入される。
新ポンプ技術
-Pierburg Pump Technologyでは可変ベーン式オイルポンプに着目。これにより最大4%の燃料を節約できるとし、 この技術の適用範囲を商用車用途に拡大した。 また、エンジン停止後の車両の暖房および冷房効果を向上させる再循環式ウォーターポンプのほか、主冷却システム用の電動クーラントポンプが開発され、量産された。 今後外部ベアリングの開発が進めば、既存の従来型クーラントポンプが抱えていた取り付け面積、重量、耐用寿命、騒音などの問題が大幅に改善される。 バキュームポンプでは、バキュームポンプの普及が進むガソリン用途で増加する需要への対処と、ディーゼルエンジン用途における機能改善およびコスト低減に主眼を置いて研究開発活動が実施された。
設備投資
設備投資額
-2007年度の設備投資額は4%増加し、148百万ユーロ。これは売上高の6.6%に相当する。
-多数の新規受注を獲得し、これらの受注に対処するために、生産能力拡大に伴う費用がドイツ国内外で発生した。
国内投資 - 部門別(ドイツ国内)
Pierburg
-Pierburgでは、ソレノイドの生産能力増強を中心とした設備投資を実施。
Pierburg Pump Technology
-Pierburg Pump Technologyでは、ウォーターポンプの生産拡大およびクーラントポンプ用組み立てライン新設に伴う投資を行った。
KS Kolbenschmidt
-KS Kolbenschmidtでは、受注した新型スチールピストン用に組み立てラインを追加導入。
KS Gleitlager
-KS Gleitlagerでは、新規無鉛製品の生産能力増強を中心に投資。
KS Aluminum Technology
-KS Aluminum Technologyでは、エンジンブロック加工能力増強に必要なインフラストラクチャー並びに建物の完成を目的とした投資を実施。
海外投資 - 部門別(ドイツ国外)
Pierburg and KS Kolbenschmidt (インド)
-Pierburg部門では、Pune(インド)の工場設立の基礎となるインフラの初期費用が発生した。 計画されている生産拠点は、KS Kolbenschmidt部門とで共用される予定。
Pierburg(米国、ブラジル、チェコ共和国)
-米国およびブラジルにおけるEGRシステム生産設備の 設立費用のほか、Pierburgではチェコの工場に第2工場を建設。 また、同部門はクーラー用生産拠点を、同部門のドイツの法人とスペインの企業との共同で設立する準備を進める。
Pierburg Pump Technology (フランス)
-Pierburg Pump Technologyでは、将来のウォーターポンプおよびバキュームポンプの量産に備えてライン増設作業を開始した。 また、増加する顧客からの受注に対処するため、イタリアのバキュームポンプ生産ラインの費用も計上。
(単位:百万ユーロ) | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 |
合計 | 148 | 142 | 162 |
-2007年度の設備投資額は4%増加し、148百万ユーロ。これは売上高の6.6%に相当する。
-多数の新規受注を獲得し、これらの受注に対処するために、生産能力拡大に伴う費用がドイツ国内外で発生した。
国内投資 - 部門別(ドイツ国内)
Pierburg
-Pierburgでは、ソレノイドの生産能力増強を中心とした設備投資を実施。
Pierburg Pump Technology
-Pierburg Pump Technologyでは、ウォーターポンプの生産拡大およびクーラントポンプ用組み立てライン新設に伴う投資を行った。
KS Kolbenschmidt
-KS Kolbenschmidtでは、受注した新型スチールピストン用に組み立てラインを追加導入。
KS Gleitlager
-KS Gleitlagerでは、新規無鉛製品の生産能力増強を中心に投資。
KS Aluminum Technology
-KS Aluminum Technologyでは、エンジンブロック加工能力増強に必要なインフラストラクチャー並びに建物の完成を目的とした投資を実施。
海外投資 - 部門別(ドイツ国外)
Pierburg and KS Kolbenschmidt (インド)
-Pierburg部門では、Pune(インド)の工場設立の基礎となるインフラの初期費用が発生した。 計画されている生産拠点は、KS Kolbenschmidt部門とで共用される予定。
Pierburg(米国、ブラジル、チェコ共和国)
-米国およびブラジルにおけるEGRシステム生産設備の 設立費用のほか、Pierburgではチェコの工場に第2工場を建設。 また、同部門はクーラー用生産拠点を、同部門のドイツの法人とスペインの企業との共同で設立する準備を進める。
Pierburg Pump Technology (フランス)
-Pierburg Pump Technologyでは、将来のウォーターポンプおよびバキュームポンプの量産に備えてライン増設作業を開始した。 また、増加する顧客からの受注に対処するため、イタリアのバキュームポンプ生産ラインの費用も計上。